- 早川書房 (2015年8月21日発売)
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感想 : 11件
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784150120245
作品紹介・あらすじ
亡き妻と暮らした街を再構築したヴァーチャル空間で、ドミニクは謎の殺人を調査する。
みんなの感想まとめ
情報氾濫と可視化社会をテーマにしたこの作品は、AR(拡張現実)の技術がもたらす未来を描き出しています。主人公ドミニクは、妻を失った街の記憶を再構築し、過去に浸りながら謎の殺人事件に挑む姿が描かれていま...
感想・レビュー・書評
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明日と明日 (ハヤカワ文庫SF)
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展開に触れず感想を言うのは難しい。情報氾濫可視化社会をテーマにしているのは『ドーン』に似ている。あとは、別作品のことが頭をよぎるがネタばらしにつながるので控える。アメリカ文化に馴染みがあるなら面白いと思う。やや米国内向きのテキストかな。でも、面白く読み通せた。
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あらゆる映像が記録され、任意の場所の特定の時間のシーンをAR(拡張現実)で何回も体験できる世界。ピッツバーグが自爆テロで木端微塵に破壊された。妻をそこで亡くした主人公のドミニクは10年が経過したものの、過去の世界にARで浸っている。その背景の中、殺人事件に巻き込まれ、ARの世界で犯人探しをする。昨今はARやVRがもてはやされているが、果たしてこれらは人を幸せにするのだろうかと疑問に思う。本作品はフィクションであるが、法が整備されれば今でも実現できる世界のように思える。体内に機械を埋め込むのは今すぐというわけにはいかないだろうけど、スマートフォンなど代替機器はあるので、似たようなものは実現可能だ。そう考えると技術が必ずしも人を幸せにするとは限らず、ディストピアの実現に向けて我々は日々努力をしているのかと思うと滑稽でさえある。本書はエンターテイメント作品としては面白い。映画でも観たいくらいだ。純粋にフィクションとして捉えられないのが怖い。随所に出てくる実在の企業名などもリアリティを添えるので、余計に余計な事を想像してしまう。
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後味が悪い作品
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テロリストによって一瞬にして死の街となったピッツバーグ。偶然外にいて助かった主人公だけど、最愛の妻は死んでしまい数年たっても立ち直れない。仮想空間として再現されたピッツバーグに没入して、妻との思い出に浸っている。彼の仕事は、この仮想空間で亡くなった人の死因を突き止めること。この仮想空間での探索がすごくリアルで魅力的。うじうじしている主人公はいらっとするけど、巻き込まれた事件も根が深くて複数の事件のつながり方もスムーズで違和感を感じない。面白く読んでたのに、最後がやっつけ仕事というか、拍子抜けでもったいなかったな。でもアイデアはすごく良かったと思う。
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テロリストによる核攻撃により消滅した都市。
亡き人の面影を求めてアーカイヴに「ログイン」する人々。
「アドウェア」が人間の認知機能を(そして欲望をも)拡張し、凄惨な殺人事件までもがエンターテイメントとして消費される世界。
ありうる、ありうることだ。
感傷的で悪趣味で野蛮な近未来。
ここに書かれていることの半分はもう既に起こっているのではないか?
物語は伏線が収斂していく後半が消化不良でした。
「そうでなければならない」必然性がなくて。 -
サイバーパンク風のSFミステリ。
ハードボイルド的な側面も強い作品ではあるが、正直、ミステリ部分に関してはありきたりな印象。それに対して、細々とした道具立てやSFガジェットの描写は非常に臨場感があって良かった。後者が良かっただけに前者の甘さが残念。この著者はSFの方が向いているのかもしれないなぁ。
