火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房
4.33
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150120436

感想・レビュー・書評

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  • 愛すべき主人公、という言葉がぴったりだと思う。
    かわいそうに、事故で火星に取り残されて極限サバイバルをする羽目になったマーク・ワトニーくんのことである。

    彼のサバイバル日記のようなもので大筋が進んでいくのだが。
    やけにポジティブかつ非常にユーモアに溢れている。
    その筆跡は、とても火星で黄金伝説している人とは思えない。
    マジで笑える。笑っちゃいけないんだろうが、ワトニーくんなら許してくれそうなところも、彼の人望のなせる業なのであろう。

  • 火星に1人で取り残されたのに創意工夫とユーモアを忘れないワトニーに感服。
    絶望的な上巻ラストから下巻でどうストーリーが展開するか楽しみ。

  • 遂にやりやがった!という感想しか出てこない...

    不慮の事故で一人火星に取り残されてしまった植物学者兼メカニカル・エンジニアのマーク・ワトニー。通信機も壊れ、物資も有限...。どう考えても絶望的な状況なのだがマークには生来の明るさを持っていた。

    「決してあきらめない」

    時としてふざけた文体になりながらも生き残るすべをログに残していくマーク。これは理系の人が読んでるとより楽しめるんだろうな...僕は中高の浅ーい知識でなんとなく把握。これちゃんと理解できる人にはめっちゃ面白いと思う。僕からするとマークが行うのは起死回生の魔法みたいだった。

    しかし火星に一人取り残されるのってどれほどの気持ちか...。引きこもり体質の僕が言うけど、現代社会の中で引きこもるのとは訳が違う!トラブルが起これば「死」に直結。お腹空いても近くにコンビニはない。あるのは己の知力と天性の明るさのみ。

    シーンとしては火星、地球、宇宙船の中と3つしかなく単調なのだが、それを感じさせない内容の濃さ。逆に言うとシーンの単調さは物語の濃さを出すために一役買っているとも言える。次はどうなる?と先が知りたくてしょうがない。不屈の精神を燃やし続けるマークの活躍を是非楽しんでほしいです。

  • 読書備忘録709号(上巻)。
    ★★★★★。

    年末年始、神戸帰宅用に借りた図書館本6冊を読み切ってしまったので、神戸BOOK-OFF購入本。

    主人公、マーク・ワトニー。
    有人火星探査プロジェクト、アレス3のクルー。
    とんでもない火星の嵐でプロジェクトは中止。軌道上の母船に戻る過程で事故に遭い火星に一人取り残される。
    生きる望みを失わずに次のプロジェクト、アレス4の事前物資搬送ロケットの到着を待つ。しかし、そのロケットの打ち上げが失敗した・・・。というところで上巻完了。面白過ぎる。

    しかし、図書館予約本が4冊届いてしまったので、下巻は置いとく。笑

  • すっごい所で上巻が終わって、急いで下巻読み始めた。どうなる!?

  • 人類三度目の有人火星探査船が、猛烈な砂嵐に遭遇、6人のクル-が火星離脱の寸前、重大事故発生! ・・・地球から2億2530万キロ離れた火星に一人取り残された<マーク・ワトニ->・・・生存不可能、致死率100%こえの不毛の惑星で、絶対絶命の危機から生き延びる手段はあるのか?・・・知的興奮を掻きたて、度肝を抜くサバイバル・ハードSFの傑作。〝・・・医療エリアには緊急時用のモルヒネがある。致死量を超える量だ。正直いって、飢えてゆっくり死んでいく気はない。その時がきたら、楽な方法を選ぶつもりだ・・・〟

  • 感想は下巻にまとめて記載しております。

  • アンディ・ウィアー『火星の人(上)』ハヤカワ文庫。

    映画『オデッセイ』原作の火星サバイバルSF。

    主人公のマーク・ワトニーがとにかく魅力的だ。生死を左右する状況下でも自分を見失わずに自らの道を切り開いていく逞しさと決して悲観的にならない精神力。マークの危機管理能力と問題への対応力に学ぶべき点が多い。

    3度目の火星探査中に嵐に巻き込まれ、たった一人だけ火星に残されてたマーク・ワトニー。空気、水、食糧が限られる中、マークは植物学と科学技術の知識を駆使し、決死のサバイバルを繰り広げる。果たして、マークは地球に帰還できるのか…

  • 詳しい感想は下巻のほうで。とにかくマークのキャラクター造形が素晴らしく、ワクワクしながら読めました!あと、学生時代は勉強嫌いだったんですが、この本を読むと無性に勉強したくなりますね。

  • 主人公のユーモアたっぷりに生き抜く様子がとても読んでいて楽しかった。
    そのユーモアに助けられて読みやすかった。
    危機的状況にも柔軟に対応していくところがかっこいい……
    地球にいる大きな組織では身動きが取れないところと、火星でひとりぼっちだから柔軟に対応できるところの対比も面白い。
    大きな組織の中で、下っ端と言える人でも出来る仕事はあるのだというところもちょっと勇気をもらえた。
    もちろんトップの人の活躍もかっこいい。
    科学的なところもシステムのアレコレも、私には難しすぎたので、映画で補完できたらいいなと思う。
    その上でまた読み返したい。
    内容のクリエイティブさに良い刺激をうけた作品でした。

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