デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (下) (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房
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感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150120511

感想・レビュー・書評

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  • 緻密に練られたストーリーと世界観は最高でした。
    さらに、人間の普遍的な部分についても考えさせられる所も多く、何度も読みたい本のうちの一つで間違い無いでしょう!!

    個人的には下巻巻末の「附録」から先に目を通すと内容が入って来やすいかと思います。自分はそうしました。

  • 『デューン砂の惑星』新訳復刊 早川書房70周年 - TOPICS - webDICE
    http://www.webdice.jp/topics/detail/4632/

    「デューン 砂の惑星」石ノ森章太郎版の話 - 白亜森音楽雑感+
    https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2018/12/30/040758

    デューン 砂の惑星〔新訳版〕 下 | 著訳者,ハ行,ハ,ハーバート, フランク | ハヤカワ・オンライン
    https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013135/author_HAgyo_HA_2889/page1/order/

  • 圧倒的な世界観!これぞSFの金字塔!
    あまりに緻密に練られた設定だったので、単に本を読むのではなく、まるでポールと一緒に旅をしており、史実を追体験しているかのような錯覚に陥りました。

    そして何より個人的に刺さったのが欲望渦巻く権謀術数の世界!
    様々な作品で描こうとされるものの、一歩設定を誤ると浅い印象を与えかねない諸刃の剣という認識があったので、変に冷めてしまわないかドキドキしながら読んでいたのですが・・・これだけ熱狂的な人気を博している理由を垣間見た気がします。

    ただ、この物語は設定が深すぎるが故に、初めて読む人には少々難解に感じられるかも。。。実際、自分は設定を理解するまで、「???」となる瞬間が何度もあったので、下巻巻末の付録を見ながら読み進めることをお勧めします・・・笑

  • 読み始めてからやや時間をおいてしまった。

    異惑星の壮大な叙事詩。SF大作。その世界観、設定に魅了された。
    やや回りくどい説明も、古典作品として味わうべきか。

  • 矢野徹氏が翻訳した旧版を中学生の時に読んで、途中で挫折した記憶がある(^_^;「デューン砂の惑星」。酒井昭伸氏の新訳が登場したので、わくわくしながら発売日に上中下巻買い揃えました。長い話だけど、読み始めると本当にあっという間。
    いやー、おもしろかった!

    良いところのお坊っちゃんが地位を追われて他郷を彷徨い、不遇の状況の中で新たな力を身につけて、最後は英雄となって敵を倒す。
    エッセンスを思い切り要約すると要はそういう話で、典型的な貴種流離譚にして復讐譚。物語のフォーマットとして、本当に昔っからある「よくある話」です。

    SFの古典的名作として名高いこの作品、「生態系SFの先駆け」と評されたり冒頭から独特なジャーゴンの嵐が説明無しに飛び交いまくったりして、SF初心者にはちょっとハードルの高いイメージがあるかもしれません。が、ストーリーの根幹は先に述べた通りの大時代的なよくある話ですので、わからないところは少々飛ばし読みしつつ「血湧き肉踊る冒険譚」としてシンプルに楽しんでしまえばこんな面白い作品はなかなかないですよ!数多い登場人物(メインキャラだけで何人いることやらヽ( ´ー`)ノ)の個性極まるキャラ立ちぶりも素晴らしい。

    もちろん、全球がほぼ不毛の砂漠に覆われている惑星アラキスになぜ酸素が大量に存在し、動物が問題なく活動できるのかという生態学的な世界構築のユニークさ、機械に頼らず人間自身の精神力を極限まで高めることで繁栄を極めた異形の未来社会のグロテスクな魅力、意識の拡張を爆発的に押し進める「命の水」をはじめとする精神世界のサイケデリックな描写(作品の発表時代に鑑みて、ヒッピーのドラッグ文化の影響も感じ取れます)といった、SFならではの世界観とガジェットを深く堪能する楽しみ方もできます。誰が読んでもその人なりの視点で楽しめる、一大エンターテインメントだと思います。

  • ずっと読みたかったけど敷居が高かった。
    新訳なので読んでみたら映画のおかげもあって
    びっくりするほど読みやすくて分かりやすかったです。
    でもあれだけみんなが絶対と思っているユエの炎の良心をどうやって
    ハルコンネンが解いたのかとか、
    どんなふうにポールは産砂を殺して水を得たのか、とか
    ポールの息子はどうやって亡くなったのかとか
    ハワトはいかにして自分の間違いに気づいたのかとか
    ベネゲセはクゥイサッツ生み出してそれで何がしたかったのかとか
    描いてないのがもどかしかったです…とりあえず続編読むわ。

  • 読了。結局そうなるかぁって感じで、続編も読みます。


  • ポールの成長と覚醒が凄まじい。
    そしてこの上中下でストーリーは終わらない(知らなかった)。

    しかし、原作が書かれた当時、この想像力は圧巻。
    附録が凄い。
    ストーリーの中での世の中のバックグラウンドが
    ワード解説とともに語られている。
    解説と翻訳者によるあとがきもおもしろい。

    ハリウッドのストの煽りを受け、
    DUNE: PART TWOの公開が来年になりそう…で、
    読むモチベとスピードがダダ下がり。
    ミッションインポシブルを観に行った時映画館で、
    フル IMAXのDUNE2の予告編を観て読む気を取り戻す。

    映画はどう・どこまで描かれるのか、楽しみすぎる。
    続編『砂漠の救世主 上下』は恵比寿有隣堂に取り寄せ依頼。

  • 独特な文化圏を持つアラキスとフレメンたちを知ることが、実在する部族で暮らす人々の文化を知るような体験に感じ他の小説にない貴重な経験だった。SF要素の他、宗教観についても説明が細かいが、博識な作者の知識に追いつけず意味は理解できなかったが雰囲気は楽しめた。全ての設定説明がしつくされた後半は文章はすっと頭に入ってくる。だが後半は唐突に終わった感がある。

  • 人類文明が大宇宙に広がる遥かな未来。
    思考機械、超コンピュータ群への従属を良しとしない【バトラーの聖戦】を経て幾星霜、人々は中世的な社会の中で、機械に頼らず自らの肉体精神性を拡張した文明を築いている。
                   解説より抜粋

    もうこの設定に痺れてしまった。
    人類の歴史は何周もして、遥かな未来では中世的な世の中になってしまうのか。
    そこで起こっているのは、利権をめぐる戦争であり民族への弾圧である。高度な武器は高度なシールドに阻まれ使い物にならないし、巨大な砂嵐や凶暴な生物の前で人々は、息を殺してやり過ごすしかない。そしていつの世もヒーローの出現を待つのだ。

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