ハミラー・チューブ (ハヤカワ文庫SF 宇宙英雄ローダン・シリーズ 517)

  • 早川書房 (2016年3月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784150120573

作品紹介・あらすじ

ノルガン・テュア銀河への出発直前に《バジス》船内に思いもよらぬ声が響きわたった!

感想・レビュー・書評

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  • ・1033話: ハミラー・チューブ、ペーター・グリーゼ著
     《バジス》の発進に際し、新ポジトロニクス“ハミラー・チューブ”が稼働し、騒動を巻き起こす話。
     《バジス》建造の際に使われたパラ結合者(クラゲ状生物)が死滅するため、ポジトロン操縦調整の全面改良が必要になり、NGZ2年に科学担当テラ評議員ペイン・ハミラーが設置した。大きさは4×8×3mの直方体だ。作動はせず、ハミラーは「まだ早い」とだけコメントした。しかもNGZ2年6月2日、月から地球に転送された際爆発で死んでしまい、作動しないままが続いた。
     422年後、《バジス》の出発準備の際、ハミラー・チューブは突然作動した。発する言葉は挑発的で、船長のウェイロン・ジャヴィア以下、全ての乗員(船長曰く“瓦礫の山”)が反感を持ち、破壊しようとさえした。一方性能は完璧であり、ジャヴィアの悪童オリーだけがハミラーを信じていた。オリーのおかげで重要なポジトロンを失わずに済んだようなものである。試運転が終わるとハミラーはジャヴィアに従うと言い出した。ハミラー・チューブ内にはハミラーの脳が入っていると噂されており、真実は明らかにされなかったが、今後も面白い判断をしてくれるに違いない。
     並行して深刻な話が展開された。ローダンの息子ロワ・ダントンの妻デルメルが、《バジス》に乗って地球を去らなければ、27・8歳の姿が老婆になり死んでしまうと言い出したのだ。ローダンから乗船の許可は得たが、ロワがデルメルと言い争いをした後、デルメルが行方不明になってしまった。グッキーの協力で探し当てた時には、デルメルは深いこん睡状態にあった。以前もクレタ島で生命維持システムにより数千年眠っていて、神秘的な女性だ。どうやらロワとハミラーはデルメルに関して争っていたようだ。ネーサンの推測では、《バジス》の任務、ハミラー・チューブの活性化とデルメルの変化はかなりの確率で関連があるとされた。3つの関係も今後展開されていくのだろう。
     NGZ424年12月21日、8,600万光年先のノルガン・テュア銀河に《バジス》は出発した。ジェン・サリクが惑星クーラトのケスドジャン・ドームで、ローダンに深淵の騎士になって欲しいからである。ローダンの期待は、地下にあるポルレイターの規則“モラガン・ポルドの石の憲章”が、キウープとカルフェシュから聞いた究極の謎に関連していることだ。謎の解明は、ヴィールス・インペリウムの再建にも関わっている。
     ローダンとブリーとの会話の中で、キウープの行方不明から一カ月経ってもまだ見つからないとのことだ。
    (2018.2.1読了)
    ・1034話: 虚無からの指令、H.G.フランシス著
     ハルト人の生き延びる力を最大限に発揮して、イホ・トロトは二ヵ月近く、アルクス星系の第一惑星アルキスタルで灼熱地獄に耐えていた。ついに鉛の湖にあるドームを見つけて侵入し、見つけた黒い手袋を作業アームの右手にはめた。トロトを支配する未知の力はこのためにアルキスタルに連れて来たのかもしれない。
     宇宙ハンザがトロトに懸賞金をかけたため、《ジェロマール》が捜索してトロトを捉え、地球に連れてきた。トロトは船内で手袋がエネルギービームをそらしたことで、効力を確信し始めた。
     一方、地球では、惑星ジャルヴィス=ジャルヴで破壊工作をしたブルーク・トーセンにアンビー・テルンが会いに来ていた。トーセンはセト=アポフィスの工作員とされ、ローダン達有名人が会いに来ることで虚栄心を満足させていたが、すっかりひねくれているようだ。彼を慕い続けるアンビーが全く不思議である。ここまで何度も出てくるのだから、いずれ幸せな結果を迎えるのかもしれない。
     グッキーはトーセンを装甲室内のトロトに会わせ、トロトが発した“デポ”にトーセンが反応したのに気付いた。グッキーとフェルマー・ロイドが読み取った情報から、ネーサンが、ツインクエーサーの座標0957+561A及びBと分かったのだから凄い。
     トロトは未知の力にあらがうためなのか健康状態を悪くしてしまった。ハルト人研究者のカダ・ジョカイン/ソルト・ダンクの要求でグッキーはトーセンを連れて来た。未知の力に捕らわれたトーセンは、ハルト人3名と装甲室から脱出し、宇宙船で飛び立った。衰弱したトロトを生かすことも兼ねた、ローダンとグッキーの作戦だった。ローダンはライレの目で《バジス》に入り、船長らに、トロトからの乗船要求とデポに行く必要があることだけを伝えて地球に戻ってしまった。ローダンはいつでも《バジス》に入れるし、不在の方がトロトに行動させやすいと考えたのだろう。
     《バジス》に乗って“デポ”に向かう計画について、トーセンがトロトから伝えられた時、やっと未知の力に捕らわれた自分を自覚したのは何とも情けない。しかしトロトの計画を妨害しようと決心したのは大きな進歩だ。そして地球から去ったのを心配するアンビーがけなげだ。
    (2018.2.3読了)

  • ハミラーはずっと前に事故で死んでしまったが、数十年後にハミラーチューブとして生き返った。
    また結構ローダンが活躍してきたので面白くなってきた。

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