- 早川書房 (2016年8月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784150120856
作品紹介・あらすじ
華麗な技巧・文体で知られるエリスンの、ヒューゴー賞&ネビュラ賞受賞作をはじめ、代表作を精選した待望の日本オリジナル短篇集
みんなの感想まとめ
独特な世界観と緻密な表現が魅力の短篇集で、エリスンの作品は多様なテーマとスタイルが楽しめます。グロテスクでシュールな場面が散りばめられ、読者を惹きつける作品が揃っています。特に、「ジェフティは五つ」や...
感想・レビュー・書評
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なかなかグロテスクな場面のある短編や、シュールな構成の短編など、なかなかバラエティに富む編集である。
個人的には、「ジェフティは五つ」と「ソフト・モンキー」がおもしろかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カッコいい小説てえのを知りきゃ、エリスンを読みな。
まず、タイトルがいい。「『悔い改めよ,ハーレクィン」とチクタクマンは言った」。時間を守れない奴っているわな。それがハーレクインであり、ハーラン・エリスンなのであるが、そいつのせいで超管理社会を管理するチクタクマンまで調子が狂ってしまう話。
「俺には口がない,それでも俺は叫ぶ」。遠未来、AIによって慰み者にされる人類。タイトル通りの話。
「北緯38度54分、 西経77度0分13秒 ランゲルハンス島沖を漂流中」、これも実に凝ったタイトルだが、『SFマガジン』初出時に読んだときには、ランゲルハンス島がおなかのなかにあるなんてことも知らなかった。
「死の鳥」は『SFマガジン』初出時に読んでいたのに気づいたのは、アーブーの話を読んだとき。「死の鳥」は創世記の神が狂っていて、蛇が実は人類の味方だという話をおよそ25万年のスケールで描いたもの。しかも、「これはテストだ。そのつもりで。」で始まるテストの文章やらテクストは多重化している。その中にエリスン自身が愛犬アーブーを安楽死させる挿話がはいっているのだが、これだけ何だかものすごくよく覚えていた。安楽死を獣医にまかせようとすると、「知らない連中のところにおいていかないでくれ」とアーブーの目が語る。なぜ、GODの反対はDOGなのか。
そのほか。エリスンを読みな。 -
こういうのがSFならSFもっと読みたい!
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ワン・アンド・オンリーな孤高のSF作家、ハーラン・エリスンの日本独自編集短編集。
日本人SF者として何が嬉しいかって、収録作全てが伊藤典夫氏の翻訳だということ。エリスンの作品は、全編これ暴力と狂気の世界です。猥雑で非情で容赦のないこの世界観を、悪趣味一歩手前のギリギリのラインで美しい言葉遣いでまとめる手練の技は、正に伊藤典夫氏の職人芸。
10編の短編が収められていますが、「これSFじゃないでしょ」な作品も結構あります。でも、何だろうなぁ、SFというジャンル分けするのがもったいないような独特の存在感。
ブラッドベリの妖艶さでもなく、ディレイニーのスタイリッシュさでもなく、正に「エリスン節」としか言いようの無い独特のグロテスクさと、並行して光り輝く問答無用の「カッコよさ」。何が言いたいのかよく判らない描写も、正直結構あります。でもそんなことどうでもいいんだよ、だってカッコいいじゃん!と大声で主張したくなる、唯一無二の香気。表題作の壮大にして壮絶な香り高さといったら、語弊を恐れずに言えば筒井康隆「幻想の未来」に通ずるものを感じました。
他に鴨が気に入ったのは、「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」「プリティ・マギー・マネーアイズ」「ジェフティは五つ」の3編。SFのネタとしてはどれも大して面白いネタじゃないんですけど、表現次第でここまで面白くなるんだなと思わせるカッコ良さです。 -
エリスンらしい詩的な文体にメタファーを感じさせる深みのある華やかな短編集。
「ジェフティは5つ」はとても印象に残った。
悲しくもあり必然でもある発想と展開に切なくなりました。 -
ハーラン・エリスンの短編集。
全体的に暗く、悲しい雰囲気に満たされており、良い意味で尖った作品ばかりだった。
個人的には表題作「死の鳥」と「プリティ・マギー・マネーアイズ」、「ジェフティは五つ」、「ソフト・モンキー」の4篇が特に楽しく読み進めることが出来た。 -
勿論難しかった。特に死の鳥。ランゲルハンス島でやっと。まだ入り口。米国ノスタルジーは他国でもなんとなく理解できるけど、日本のノスタルジーは別世代の狂騒として温かい目で見てしまうの不思議。宣伝の力?
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読中は圧倒的な悪夢におぼれるよう、読後は切ない寂寥感が残る。
創世記をSF的別視点で書いた「死の鳥」、永遠に地獄が続く「おれには口がない」、文明の進歩を自問する「ジェフティは五つ」。
重くて短編集の感じがしない。 -
読むのが辛かった。
いちいち残酷で悲しい話なんだもん。最初から最後まで暗い気持ちになる事請け合い。
唯一死の鳥だけは面白かった。テスト形式、神と蛇と犬。 -
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初ハーラン・エリスン。面白かった。「ジェフティは五つ」はスティーヴン・キングっぽくて好き。「ソフト・モンキー」はSFじゃないよね(笑。これも好きだな。
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微に入り細を穿つような残虐な殺しの描写が、ちょっと寒気がした。
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『世界の中心で愛を叫んだけもの』で有名なハーラン・エリスンの短編集。
いくつか既読の作品が入っていたが、楽しめた。
とくにSFが好きでない人にもお薦めできる1冊。 -
タイトルがパロディされまくった「世界の中心で愛を叫んだけもの」の作者であるハーラン・エリスンの短編集。
個人的には作品ごとに面白さのムラがありすぎて、かなり評価に困る。特に「ランゲルハンス島沖を漂流中」は難しすぎて自分にはサッパリだった。
「ジェフティは五つ」のようにほろ苦さが残る青春時代を思わせるSFは良い。 -
「悔い改めよ、ハーレクイン!」とチクタクマンは言った。…は、深い読みがあるのかもしれないが、結局は終わりの少し前に書いてある一文、「しかし卵笑なければオムレツは作れない」に集約されている。時間管理に挑んだ男は権力に敗れたが、その頂点に立つ男の一部を崩すことに成功した。と言うだけの話で、そこから何かを感じ取ることは難しい。加えて、原文なのか約分なのかわからないが、先端の表現なのかもしれないが、極めて読みにくい。
「竜討つものに幻を」、不慮の死を遂げた男に対し、神はもう一度だけチャンスを与える。しかしそれは男の能力を超えた試練でもあった。結局それを知らされることで男は無残な死に舞い戻り…すべてを終える。だからなんだ、と言う感じが消えない。
「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」は、コンピューターに人類を絶滅され、コンピュータの怒りの見せしめとして、生かされ続けられる5人が、地獄をも天国と思わせるほどの狂乱の日々を無限に繰り返させられる。それは頭脳だけでなく、肉体に対しても究極の苦痛を与えることを目的としていた。主人公は仲間を殺すことで彼らを解放するが、自分はスポンジのような状態にさせられ、死ぬことも許されず、永遠の怒りの対象として地獄を生き続ける、という物語だ。極めて異世界的な話だが、感じるものはあった。
「プリティー・マギー・マネーアイズ」は、ジャックポットに乗り移った女が、愛する人を求めようと、通りすがりの男を見染め、その男に繰り返しジャックポットを当てさせる。男は何度かの換金の後、ついにマシンの中に吸い込まれてしまう。日本人なのであまり現実感はないが、それでもイメージはよく伝わる。解釈だろう。
「世界の縁にたつ都市をさまよう者」は、切り裂きジャックが、未来人におもちゃにされるという話だ。未来人はその存在自体を消されることをも許容する、精神的に別の次元を生きていた。ジャックはそれを理解できず、自分はその名を借りて世の中を掃除しているという考えに凝り固まっていた。
しかし、未来人にその考えを根本から否定され、ついには自分が何者か分からなくなる。自分を認めて欲しい、自分は正義の人であると訴えるが、気がつくと未来都市既には何の存在もなかった。落としどころが面白かったが、それだけだという感じもする。落としどころは面白いが、それだけだという感じもする。
「死の鳥」は、地球を支配する絶対神がいて、この物語では彼は悪なるものとして描写される。彼が放置している人類は地球を極限まで疲弊させたため、地球は今にも死に絶えんとしていた。これを危惧した別の惑星の者たちは、主人公を見守る男1人をおき、その男がいつか神を駆逐することを期待して彼らの宇宙へと去っていった。見守る人物は、もののけのような影のような存在となり、数十万年もの間、主人公が目覚めるのを待ち、艱難辛苦に耐えながら、魔の山の頂にいる絶対神に戦いを挑むため歩を進める、という話だ。スケールが大きく、かつイメージがされやすく、訴えるものもそれなりに感じた。本書のタイトルになるにふさわしい短編だと思う。 -
『随』
たしかにカッコいい。
あくまでも感覚の世界。
なんというのかなー。
アンディーウォーホールのような感じもしなくもない。
ハーランの作品にはどこか、私を寄せ付けさせてくれない。
単純とおもったら、複雑も感じられる。
計算なのか、ちがうのか。
ジレンマだ。
読んだら途中で放り投げることを憚れる本なのだ。
もしかしたら後一ページ読んだら、ボヤけていた輪郭がハッキリするんじゃないか!
と読み進めては、裏切られたりw
でも、それがこの作家の魅力としかいいようがない技なのである。 -
早熟な中学生が読んでよく理解できないけどとりあえずかっこえええ!って思うような感じ?の短編集。ともあれ、『プリティ・マギー・マネーアイズ』の翻訳はかっこよかった。とくに110ページ。語尾の「を」と「の」の繰り返し、それに、回転転転転転…のところ。原文どんな感じなんだろう。あとは、わかりやすいところで『鞭打たれた犬たちのうめき』や『ソフト・モンキー』あたりはわりと面白かった。だけど、この時代のSF(が全部そうかはわからんが)の、女を愚かな肉の塊みたいに見てる感じ、とりたててフェミニストというわけでもない私にもやっぱり不快だなあ。
あと、素朴な疑問だけど、SF好きな人ならどの話もクリアに理解できるものなんだろうか。 -
いきなり世界観全開で話が進むので理解するまで置いてきぼりを食らう。
しかし各短編のテーマを理解し始めると途端に読むのが止められなくなってしまった。
表題の死の鳥を始め、各話決して明るくはないものの、悲観的過ぎず薄暗い感じが読んでいて心地良かった。 -
読んだ本の中でダントツ難しい。特に死の鳥。
アサシンクリードの被検体16号の暗号解いているような気分ですね。
この小説の意味を完全にわかるくらい読解力がほしいです。
ジェフティは5つは好きでした。
ランゲルハンス島沖を漂流中もタイトルがすごくイカして好きなのですが、
私の読解力が足りなさすぎでした。
いずれ再挑戦したい本です。 -
わからん。
「ジェフティは5つ」と「ソフトモンキー」だけまあまあ面白い。
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著者プロフィール
ハーラン・エリスンの作品
