- 早川書房 (2016年11月22日発売)
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感想 : 21件
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784150121044
作品紹介・あらすじ
「神を殺す銃」をめぐる表題作ほか、著者の奇想が炸裂する単行本初収録作品10篇を収録
みんなの感想まとめ
独創的なアイデアが満載の短編集で、著者の豊かな想像力が光ります。特に「神を殺す銃」をテーマにした表題作や、他の短編も含め、様々な「もしも」の世界を描き出しています。SF初心者にはややハードルが高いかも...
感想・レビュー・書評
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な ん じ ゃ こ り ゃ(爆)
奇想のSF作家・ベイリーの面目躍如と言うべきか、良くも悪くもベイリー節満載。SF初心者は近づくな危険!(笑)
同じくベイリーの短編集「シティ5からの脱出」を読んだときとほぼ同じ感想なんですけど、ワン・アイディアを徹底的に突き詰めた、非常に純度の高いSence of Wonderが詰まっています。ただし、SFとしての純度の高さと、物語としての完成度は、別物です。物語の完成度を求めてはいけませんヽ( ´ー`)ノ「うひゃー」とか「どひゃー」とか言いながら、○○の一歩手前ギリギリまで暴投しまくるベイリーの奇想に気持ちよく酔いしれつつ読み進めるのが、ベイリー作品の楽しみ方です。
というわけで、かなりマニア向けの作品で読む人を選ぶんですが、初読の「災厄の船」「邪悪の種子」の2編が、完成度が高いのよ。ベイリーなのに。
この2編が収録されているので、普通なら☆3つのところを☆4つとさせていただきました。ベイリー、ちゃんとした話も書けるんだ・・・(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
秀逸の一言に尽きる。
ドラマが展開して心揺さぶられるSF、ヴェールに包まれた全体が明かされるまで、波乱に満ちた仰々しい物語が徐々に進んでいくSFなどもあるが、これは特大のアイディア1発で真っ向からガツンと殴られるような、そんなSF。表題作『ゴッド・ガン』なんぞ出オチもいいトコの超短編なのだが、それ故に「ベイリーが合うか合わないか」の判定としては非常に優れている。これが1作目に配置されてるのは面白い。
特に惹かれたのは『地底潜艦〈インタースティス〉』の見事なオチ、『邪悪の種子』の完成度の高さ。 -
日本オリジナルの短編集。巻末の解説にもあるが、ベイリーの短編は一つのアイデアを著者の豊かな想像力で膨らませて、見事な作品に仕上げている。難しいアイデアではなく、もし◯◯が△△だったらというifを広げている感じだ。例えば、表題作は、もし神を殺せる銃があったらだし、「邪悪の種子」は、もし不老不死になったらを描く。希望がない作品が多いが、これはベイリーから人類への警告なのかもしれない。「蟹は試してみなきゃいけない」はその中では異色。蟹を通して人類の存在を茶化しているように感じた。人もやはり動物なのだと。単純に文字面を追って楽しむのもよし、深読みして哲学的なことを考えるのもよし、様々な楽しみ方がある本だ。
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「馬鹿と天才は紙一重」を地でいった英国SF作家の短編集。思わず「くだらねーw」と一蹴してしまいそうなネタを膨らませ、読者の少年心に訴えかける作品が持ち味。
「神を殺すための兵器を生み出す科学者」や「極限まで巨大な音で演奏するオーケストラ集団」など冒頭から面白設定の話が続くが、ラスト3話はどれも必読。
特に「蟹は試してみなきゃいけない」は、思春期まっただなかにいる蟹の若者たちの青春を描いたお馬鹿SFの傑作。蟹の生殖行為や本能をここまで面白く解釈して書けるのは天才としか思えない。 -
奇想の SF 短編集。
ほの暗い印象を受ける話が多かったですね。
好みは「地底戦艦〜」「ブレイン・レース」あたり。
ファンタジーと行った方が良い短編もいくつか入っていますが、SF の論理に沿った話がちゃんと科学っぽくて良かったです。 -
オッモシレ〜!「地底潜艦」奇想が凄いやん!「空間の海に・・」おいおい、メチャクチャしよんな。「ブレイン・レース」おぞましい!怖い!「蟹は・・」蟹、笑わせるやん。積読中のベイリーも、いつか読むの楽しみに!
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p131まで。読み進める興味が続かず。
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ニューウェーヴ世代の作家ながら荒唐無稽なアイディアが作品のコアとなるあまりに独特の作風のためムーブメントから浮いてしまい、結局日本では1980年代に再発見される形で一部に熱狂的な支持を受け<SFマニアのアイドル>ともいわれるほどのブームを巻き起こしたバリントン・J・ベイリー(そうあくまでも一部、というのがこの人のポイント)。当ブログ主はそのブームの真っ只中にSFにハマり始めたので思い入れの強い作家である。とはいえ実は結構ペシミスティックな話が多かったり、短篇集『シティ5からの脱出』はマイベストSF短篇集の一つではあるものの、長篇では破綻が無視出来ない瑕になっている印象が強く、『カエアンの聖衣』や『時間衝突』もかなり面白かったが実は再読はまだでどこか判断を保留してしまっているところがある。
というわけで(SFマガジンで既読の作品もいくつかあったため)さほど期待せず読み出したのだが、この短篇集期待以上によかった。
「ゴッド・ガン」 神に与えられた銃ではなく、神を撃つ銃という発想がさすがベイリー。多少出オチっぽいがそれもまたベイリー。
「大きな音」 宇宙に音は届かないはずでそれはわかっているよーといった箇所もある。ただ妙な形而上学的言説がいつもは読みどころになるのだがそこは割にサラリと流れて大らかなユーモアの漂うホラ話になっている。
「地底潜艦<インタースティス>」 レトロ趣味ともいえる地底冒険SF。アイディアも滅茶苦茶ならストーリーも行き当たりばったりというこれぞベイリーといいたくなる楽しさ。他にない持ち味という点ではこれが一番かなあ。
「空間の海に帆をかける船」 アイディアSFだが興味のある場所があれば危険を顧みずずんずん入っていくリムは著者自身と重なって仕方がない。
「死の船」 強引な(正直よくわからないがベイリーにはよくある(笑)時間理論と主人公の苦悩が重なるというこの辺の不思議な重さもしばしば垣間見られる特徴。
「災厄の船」 なんとファンタジーである。人類と異なる種族の関係とかムアコックの影響がはっきり見えるのがちょっと微笑ましい感じ。
「ロモー博士の島」 もちろんH・G・ウェルズのパロディなんだが性が題材になっているところがこの人としては多少意外。こんなのも書いていたんだなあ。
「ブレイン・レース」 瀕死の重傷を負った友人を救うべく手術名人のチドという種族のいる星系へ行ったが・・・。不気味なユーモアが凄いな。狙ったのか偶然かよくわからないヒドいオチも度々みられるねベイリー作品には。
「蟹は試してみなきゃいけない」 まさかの蟹SF(蟹だけど宇宙人なのでSF)。蟹が主人公の小説って他にあるんだろうか。やることしか頭にないボンクラ少年たちのちょっぴり切ない青春グラフィティ。賞に恵まれなかったベイリーが英国SF協会賞短編部門を取った作品。
「邪悪の種子」 不死身の体を持つ異星人の秘密に取りつかれた外科医によるピカレスク冒険SFで、これはなかなかしっかりと完成度の高いサスペンス小説。この「不死身」がゾウガメで、蟹だとか蜜蜂だとか既にいる生き物をそのまま異星人として持ってくるところがベイリーはあるね。動物好きなのかなあ。
以上大変バラエティに富んだ一冊だった。思えばベイリーは英ニューウェーヴSF勢の一人で書くことに自覚的に取り組んでいただろうし、決して巧いとは言えない作家だがその試行錯誤の痕跡が本書には見られる。その分、架空理論の歪みとイメージの強烈さでカルトクラシック的なインパクトが前面に立つ『シティ5からの脱出』に比べ、本書は入門編に最適なのではないか。 -
SF。短編集。
こういう刺激的な短編小説、大好きです!
「大きな音」「ブレイン・レース」「蟹は試してみなきゃいけない」「邪悪の種子」が好き。
なかでも、「ブレイン・レース」がベスト。異星人メディカルSFだけで終わらず、ホラーとしても面白い。 -
図書館より借。
SFはあまり読んだことがなかったので、短編で様子見。
想像力がとても試される分野なんだなと感心しました。
結構面白かった。 -
英国の奇才バリントン・J・ベイリーの日本オリジナル短篇集は全10篇収録です。単行本初収録の作品ばかりなだけに、SF好きには待ちに待った一冊なのかもしれません。
解説曰く、「ワン・アイデアを極限まで拡大し、それを古いSFの設定に落としこむところがベイリー短篇の真骨頂」とのことで、常人においては到底考え付かないような奇抜な考えに溢れた短篇集でした。まさに「奇想、爆発」な一冊。
そんな奇想天外な10篇のなかでも、「空間の海に帆をかける船」(表題みたときに、コードウェイナー・スミスのあの作品を思い出しましたが、少しばかり似ているだけですね…)は、空間を高次の海と捉えたアイデアが刺激的で、アイデア傾注の作品の中ではとりわけ好きな一作。
しかし、一番おもしろかったのは、蟹(異星生物らしい)の半生を愉快で哀愁漂う作品に仕上げた「蟹は試してみなきゃいけない」でした。この作品かなーり好きです。
それにしても本当にワン・アイデア勝負の作品ばかりで、なんだかおもちゃ箱を開けるときのようなワクワク感につつまれながら楽しめた一冊でした。 -
『ブレイン・レース』が白眉
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日本オリジナルの短編集。
長編も面白かったが、短編も非常に面白い。
表題作『ゴッド・ガン』を始め、皮肉な結末に終わるものが印象に残った。一番皮肉なのは『邪悪の種子』だろうか。
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