レッドスーツ (ハヤカワ文庫 SF ス 17-8)

  • 早川書房
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本棚登録 : 89
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150121341

作品紹介・あらすじ

憧れの宇宙艦隊旗艦に配属された男の周囲で頻発する奇妙な事象。自分たちは何かに操られているのか……? 宇宙冒険ユーモアSF

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりのSF。
    なのに、なんだか凡庸なお話だなー、と思っていたら、ふむふむ、そういうことだったのね。
    で、最終的には、バカバカしさと甘さが程よく楽しいお話でしたとさ。

  • 抱腹絶倒。ジャケ買いでこんなおもしろいものに巡り合えるとは。スコルジー知らなくてゴメンなさい。
    宇宙艦隊の旗艦に配属された新任少尉が、遠征のたびに起きる不自然に気づき…って、なにも知らないで読み始めて、「えっ、これ50年代とかの小説!?」と古くさい設定に驚いてたらまさかの…
    【ブラック・ミラー』にもこんなエピソードあったな。

  • スタートレックのオリジナルシリーズ(トレッキーはTOSと呼ぶ)に
    愛のある人なら爆笑間違いなし。
    いやーねえ、主人公は絶対死なないし、モブ(=レッドスーツ、平たく言うと雑魚)は
    異常な高率で死ぬのよ。まるで人生吸い取られているように。

    でもねえ、レッドスーツにこそ愛があるのよね~。

    20170831

  • 私がトレッキーなので非常に楽しめた。
    モブキャラの悲しい処遇を書いたギャグ小説

  • 図書館で。
    スタートレックは見たことが無いのですが、物語を盛り上げるために消されて行くモブの話というある意味メタな小説。これ、本作をツッコミ入れながら楽しんでいた人がそのまま小説にしたって感じなのかなぁと思いました。

    物語に巻き込まれてしまうと登場人物が否応なく「物語」になってしまうのは怖いなぁ。カメラが切り替わった途端、正気に戻るのもコワイ。彼らは本当にハッピーエンドを迎えられたのだろうか、というのは大分気になるところです。

  • 2014年3月に、新書版を読んでいたが、内容はすっかり忘れていた。脚本家の設定が、時空を超えた未来の宇宙で、現実のドラマとして展開していく・・・コレってほかでもあったような??

  • やー、久々のバリバリSF。
    しかもベースにスタートレックが。

    現実とTV番組がクロスするメタな作品、
    TV番組はもちろんスタートレック、のようなもの、
    しかも冒険しちゃ危機一髪で帰還、のオリジナル(宇宙大作戦)、のようなもの。

    まぁトレッカー(トレッキー?)のほうが楽しめるだろう、
    ただTOSやTNGが楽しめない冒険NGトレッカーには、本作品もややダレて感じるだろう。

    いやトレッカーじゃなくてもまったく大丈夫、
    終章なんてちょっと感激したりして。

    ちなみにわたしはDS9の大ファンだす。

  • ジョン・スコルジーのヒューゴー賞、ローカス賞受賞の本書は、奇抜な設定で楽しませてくれる異質のスペース・オペラ。

    銀河連邦の新任少尉ダールは、旗艦イントレピッド号に配属される。憧れの宇宙艦隊に勤しむダールは配属されて間もなく、奇妙なことに気付く。彼の上司や先輩は、艦長アバナーシーをはじめとする上級仕官に会おうとせず、彼らから常に身を隠すのだ。次第に明らかになるクルーの死亡率の高さと絶対に死なない上級士官…ダールとその新人仲間は得体の知れないミステリーを解き明かそうとするが…

    ということで、本書は「スター・トレック」を題材とした作品のようで、物語の様々な箇所でネタが散りばめられているとか。そもそも題名自体にスター・トレックがっつり絡んでいる模様。とはいうものの、スター・トレック自体観たこともない読者からすると、そういう通だけが楽しめるところはまったく楽しめず。。笑
    奇抜な展開で中盤以降を盛り上げてくれた本書ですが、最後にもうひとひねり欲しかったというのが正直なところ(ハンスンの件はちょっと肩透かしでした)。

  • もし、自分がSFアクション大作の脇役だったら?
    主人公たちが巻き込まれる危機的状況で、何のドラマもなく場面に刺激を与えるためだけにその身を散らすなんて、脚本家に文句の一つも言いたくなるのも納得です。
    スター・トレックを彷彿させる世界で、無駄死にすることを避けるために脇役たちが奮闘する姿は、抱腹絶倒でした。
    個人的には、最終章なくあの結末でもよかったかな。

  • スタートレック、特にTOSへのオマージュ満載。
    当初は『宇宙大作戦(笑)』を揶揄する不条理劇かと思ったが、
    終章では涙がこみ上げた。

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