アルテミス(下) (ハヤカワ文庫SF)

制作 : 小野田和子 
  • 早川書房
3.61
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本棚登録 : 158
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150121655

作品紹介・あらすじ

ジャズに巨額の仕事のオファーをした富豪トロンドが謎の死を遂げ、月の運命は大きく動き始める。そして、ジャズの運命もまた……

感想・レビュー・書評

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  • 「火星の人」のアンディ・ウィアー第二作。
    主役が女性なこと、会話が多いことが前作と大分違って、ちょっと、うーん、女性の描き方が私には合わないところもあったのだけど、どんどん意外な方向へ転がっていく物語は面白かった。
    「文通」の入れ方も好き。

  • この作者の前回の小説は男性でしたし、物語の性質上、今度も男性かなあと何となく思っていたらところがドッコイ、女性。それも飛びっきり跳ねっ返りのジャスミンという女性でした。
    彼女(通称ジャズ)は、幼少の頃から地球の6分の一の重力しかない月で暮らしているので、地球ではもう暮らせない身体になっています。優秀な溶接工の父に何かと反抗的な行動をとっているものの、心の中では尊敬しています。地球からの密輸品などの運び屋、ポーターとして稼ぐ毎日ですが、なかなか目標の額まで貯まりません。そこへ、月では大物の実業家トロンドから、秘密裡の仕事を頼まれます。かなり危険を伴う非合法的な仕事です。彼女は高額な報酬に引き寄せられ思わず受けてしまうのですが…
    火星の人では、陰謀などの人間臭さのないサバイバルな内容でしたが、今回は正反対の殺人も登場する陰謀渦巻くストーリーで、人間関係も良く書けていて作者の力量にびっくりです。物理学、化学など専門的な知識が満載で、その上ハードボイルド的要素の濃い場面で、ジャズが瞬時に決断する頭の回転の良さには、唯々呆気に取られるばかり…絶体絶命のピンチに手に汗握る後半のストーリーです。

  • 上巻で破壊工作に足を踏み入れ、殺人事件に巻き込まれ
    さて下巻では?と。
    周りも(全員)巻き込み、そして思いもよらぬ副産物で
    さらに時間の制限も加わり、、、
    どうなってしまうのか、というドキドキが薄い。
    『火星の人』を知っているから期待が高く
    ハードルも上がってしまっているのだろうけど、
    周りの力を借りてことをはこび
    絶体絶命と思われる中でも周りに誰かがいるから?
    そういう意味ではキャラクター豊富な周りの人々は
    それぞれに魅力的だし、この作品だけではなく
    著者の構想にあるという、アルテミスを舞台にした
    作品を通して、未来の月面都市の姿に思いを馳せるのが
    これからの楽しみ方なのかも。

  • 上巻後半のスピード感とともに一気に読み終えた。

    しかしこんなのどうやって映画化するんだ?

  • 運び屋のお姉ちゃんの活劇。テンポが早くてイイ。
    密輸してて金稼ぎに破壊工作を請けちゃうとか、ナード?な友人の助けがあったりとか、ラノベや漫画、アニメっぽいけど、死傷者の少なくて、都市全滅しちゃいましたーとならないとこが日本のより健全なYAジャンルかもね^^;

  • 今回の主人公は月に住む女性ジャズ。頭の回転が速く常に前向きでユーモアも忘れない彼女のキャラが魅力的。また、彼女たちが住む「アルテミス」という月面都市の細部も良く考えられていて、それだけでとても面白い。ジャズは違法行為も自分に都合良く解釈して何とも思わないはねっかえりだけど、その性格が災いして「アルテミス」の将来を左右する陰謀に巻き込まれ命を狙われるはめになる。最悪の状況でも決してくじけず仲間と共に「アルテミス」を救おうと奮闘するやり方は、ものすごく強引だけどワクワクする。周囲の人間がちょっとジャズに寛大すぎる気もするけど、もっとシリーズで読んでみたいな。

  • さて、下巻。
    複雑な事情が明らかになり、依頼主は葬り去られたものの、最早そんなことに関係なく、ジャズは月面都市の将来をかけて再びミッションに挑みだす。
    今度は単独行ではなく、父も含めてそれぞれの分野でのプロフェッショナルの力も得て進む計画。
    破壊工作の後は思いもかけない展開になったが、だんだん話が逸れて行ったという感もなきにしも非ず。
    また、私の頭では絵が十分に想像できないのが「火星の人」と同様で、この本を堪能するのはなかなか難しい。

  • 友人たちの助力も得つつジャズのイリーガルな活動は下巻でも続きますが、少々目的は変わってきます。アルテミスの安寧を守る闘い。
    でも、それがアルテミス全体を危機に陥れるというとんでもない結果を招くことになり、その窮地を救うべく命がけの行動に出るわけですが、それはある意味ジャズにとっては身から出た錆と言えるような気もしましたが(笑)
    そして、これはアマーとジャスという何処かギクシャクした父と娘が、その絆を取り戻す物語でもあったように思います。

  • アンディ・ウィアー『アルテミス 下』ハヤカワ文庫。

    大いに期待して読んだのだが、あの大傑作『火星の人』の足下にも及ばなかった。それでも20世紀FOXで映画化決定なのだとか。

    つまらない作品については余り語りたくない。く

  • 火星の人の新作だ~と手に取りました。
    今回は生きるためのサバイバルというよりは一人の頭良いバカな女の子の手っ取り早く金稼ぎたいミッションなので、どう考えてもコレ、ダメでしょ…と思いながら読んだので途中までは主人公を応援出来なかったのが辛かったというか。まあ最終的には良い感じにチームが出来上がってそれが良いなぁと思いました。

    それにしても頭の良い(さらに手先が器用な)バカって本当に始末に負えないんだな…と変に感心してしまいました。彼女はIQテストなり、職業適性テストなりを受けさせて、大学もしくは研究施設に問答無用で送りこんでしまった方が良かったのではなかろうか?もしくは現場仕事とかに。目標が無い天才って大変な厄災になるんだなぁ。小人閑居して不善を為すと。閑居はしてないけどまあ才能を無駄にしてるって辺りではあたってるし。

    アルテミス居住者の距離感の近い感じが現代に失われつつある、コミュニティみたいな感じで良いなぁと思いました。まあ悪い事すると一生ついて回る辺り、ジャズなんかに言わせるとゲーって感じなのかもしれませんが。
    後、登場人物が清濁併せ持ってる感じがすごく良かったです。皆それぞれこすっからい所があったり、良い所があったりするのが親近感を感じました。まるっきりの悪人は暗殺者ぐらいじゃなかろうか?

    というわけでシェリフの今後の活躍を描いた新刊に期待大、です。

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