われらはレギオン 1 AI探査機集合体 (ハヤカワ文庫SF)

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  • 早川書房 (2018年4月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784150121785

作品紹介・あらすじ

恒星間探査機のAIとして死からよみがえった天才プログラマーは、人類の新たなる居住地を求めて、はるか未踏の星域へと旅立つ!
第2巻:7月刊/ 第3巻:10月刊

感想・レビュー・書評

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  • あらすじは「銀河帝国の興亡」ぽいのに
    ノリがオタク…トレッキーだし(笑)
    ふざけすぎって思う人もいるかもですが
    読みやすいし、私は好きな脱線具合。

    冷凍睡眠を申し込んで事故死したら
    目覚めた時代はすっかり未来で
    なんと「生身」の体はなくなって
    「データ」として生き返らせられたボブ。
    地球の移住先を見つけるための
    恒星間探査機の頭脳として組み込まれたものの
    対立国から壊されかけて急ぎ地球圏脱出。
    指揮系統をぶっ壊し、自分の意志で
    移住先探索の旅に出るのだった。

    最初のボブだけでは手が足りないので
    どんどんデータコピーしていって
    それぞれのボブの物語へと広がっていく。
    同じ人物のコピーのはずが
    何故か少しずつ性格も違っていて
    たぶんそれは「どの面」が
    強く出るかによるんでしょうね。
    「おそ松くん」的分裂と思って読みました。

    一隻は見つけた惑星で先住民観察始めたり
    地球圏に戻った一隻は移住計画に関わったり
    さて今後どうなることやら。

  • 初めて目にした時から読みたかった作品。
    1巻の時点で、
    「機械での人格のエミュレート」、「蘇り」、「自己の複製(コピー)」、「外宇宙探査」、「宇宙空間での戦闘」、「(人類以下のレベルの)知的地球外生命体」、「(人類以上のレベルの)(おそらく敵性の)知的地球外生命体」、とアイディアを出し尽くしたんじゃないかというくらいの盛りだくさんの内容で、最初から最後までダレることなく面白い。

    主人公のボブには共感する部分が多く、どんな状態でも前向きで楽しんでいる様子や常に頭を使っている点は自分も同じだろうと思って、イライラすることなく読んでいられた。
    明るく前向きとは言っても、目が見えない(カメラがオフライン)場面では「多くの楽しいことが出来なくなる」と落胆しており、ただ底抜けに明るいだけではない(でも絶望したりはしない)点も共感するところであった。

    オーストラリアの探査機のAI人格が感覚を遮断されて狂いそうになっている点や、ボブ達は仮想空間で肉体と感覚を再構築したためにまともでいられたと振り返っているところに、元人間が人間としての記憶を残したまま機械の中で生きることの難しさを表現している。
    同じく、AI - 人間間の感覚の差異として問題となりそうな人格のコピーについては、「かなり似ているけれども異なる人格になる」という上手い解決法を示している。全く同じ人物が増えていく(= 同じ方向と意思を持って勢力を拡大していく)ことを予想していた自分としては、これは以外で面白い発想だった。
    本質的な部分では多くのボブ達が理解し合えるだけの相似性を持ちながら、相性の違い(イヤなやつも生まれてくる)も同時にあるのは面白い。ボブ達がコピーを作ることに余り熱心で無いことも人間くささを感じさせるとともにキャラクターの増加を抑える効果を与えている。

  • 図書館で。
    AIが個人の趣味や考え方を学習して、個人の過去を記憶し、どういった選択をするかという事をシミュレートできるようになったら、人が死んでもその人の考え方や思想は保存できるんじゃないかな、と思ったことがあります。そうしたら未来の人間が過去の人間に相談したり、証言を求めることが出来るかもしれないなぁと。

    主人公は未来のテクノロジーによって起こされたプログラムというかAIというか、「自分は人間である」と認識している思念体で、簡単に言うと宇宙船を操作する管理システムに転生した人間、という感じ。でも自己認識は人間だから、VRにアバターを作ってネコも作っちゃうのが面白い。そこで12面観音みたいな姿にならないのが人間の限界なのかな。もともと自分になかった機能を付け加えても使えないという事なのかもしれない。

    自己複製で自分と同じ人格を許容できるのかと言われると結構大変そう。少なくとも私だったら、自分と2人だけとか自分と同じ存在しかいない世界は嫌だなぁ。自己中毒になるというか、結局独り言を言ってるような状況だと思うので。とはいえそこはAIが彼という人格パターンを走らせているのだから、好きとか嫌いという感覚は薄れているのかもしれない。考えてみると面白いかも。

    と言う訳でネコが好きというあたりで大分好感度が上がりました。地球とのやり取りも、ああ、そういう感じになりそう…と思いましたが、未知なる生命体との接触は個人的にはあまり干渉しすぎるのもどうなの?と思って読んでました。シリーズで続きそうですがまぁとりあえずここまでで良いかな。

  • なんだか「今」と似ていないかい?

    今、お互い画面の中の「画像」でコミュニテーションを取って仕事している在宅ワークの様子は、主人公の「ボブ」同士が、VR空間の中で相談してそれぞれの「課題」に対処する様子と……。
    会社が望むものは睡眠も食事も不要で時間の感覚すら自由に調整できる「ボブ」。
    まあ、そのとき経営者は真っ先に「人間」個体じゃないでしょうけどね。

    AI(人工知能)とは違った「レプリカント」
    それも記憶と思考回路のみ機械に移植することで、“AI“の限界を超える“ヒラメキ”の能力が期待され、気の遠くなるほどの期間を要する宇宙船の「船長」となる。

    どの場合も成功するとは限らず「僕は人間なのか、機械なのか」悩み、発狂するレプリカントが多いとされている。
    結局VRで自分のアバターを作り、かつて人間としての個体だった時の生活を再現した仮想空間でくつろぐことで、やっと不安感を取り除いた。

    また、主人公ボブが自らを増産していくなかで、一つとして同じ「ボブ」が生まれないこと、そのためアバターと名前で識別することで、“人間関係?”=“社会”が生まれている。
    ”感情“という働きも、実は論理的に解明可能と言われ始めているが、まだまだ、脳の解明は未知の分野が多く存在する。

    「六つ子のおそ松くん」ならぬ「無限体のボブくん」同士の会話は軽快で、相棒のコンピュータシステム「グッピー」すら“ボケ・ツッコミ”の才能が芽生えている。

    宇宙をまたにかけた壮大な「大河ドラマ」は、できればボブの増殖「家系図」が欲しかった。
    このあと続きが2冊……保留リストへ登録しておこう。

  • これは面白かったですよ。
    宇宙を探検するAIっていいアイディアですね。
    また、スタートレック愛にも満ちています。ライカー万歳。

    続編を待ちます。
    ボブのその後(物理的精神的に最後にどこに行き着くのか)が
    めっちゃ気になります。
    20180630

  • 未来で蘇生されてみたら隷属電子頭脳になっていた件w
    やたらとタイトルの長いラノベやコミックを読んでる気がしたし・・・

  • 1年に1回くらいしか読んでなかったのでやっと読み終わった。まだプロローグって感じ?続き買わないと。

  • ハードSFということですが、イーガン作品のような難解なものはなく、カバーイラストのとおりエイリアンとの艦隊戦があったりで、最後まで楽しませてくれました。コピーされたAIが別人格となり、それぞれの個性に合わせてストーリーが展開していくのも面白かったです。

  • 人類が他星系へ進出するための現実的な考察、方法論が描かれていて、非常に面白く読めました。いわゆるシンギュラリティを迎えた後は、他星系探索などにおいて時間的空間的制約を乗り越えるためには、人類の活動はある程度AIにまかせるようになるのではないかと感じました。主人公たちの愉快な性癖なども親しみを増してくれると思います。

  • こんな時代が来そうな気がする。機械の人の融合体。ロキュータス、レプリカント。

  • 事故で死んだプログラマーのボブが100年以上経った後で甦ったのは、宇宙探査機のAIとしてだった。彼は飛び立った後に自己複製を繰り返しながら様々な冒険に挑んでいく。ある者は居住可能惑星を探し、ある者は核戦争で荒廃した地球に戻って生存しているわずかな人類を救おうとする。アイデアは面白いし、複製されたボブ達が少しずつオリジナルと違う性格を持っているのも楽しい。話があまりに壮大で、ひとつひとつのエピソードに濃淡があるのは気になるけど、それも三部作だからということなのかな。

  • レギオンとは多数を意味する言葉だそうだ。なるほど。本作の主人公は不慮の事故で亡くなったボブが、人工知能(レプリカント)として甦り、太陽系外に自身を複製しながら地球を救う物語。地球は大きな核戦争でほぼ滅亡状態。そこからどうなるかは次巻以降のお楽しみだ。宇宙は広いというが、それでも地球人同士で戦闘をするのは、とても滑稽。恒星間宇宙にまで進出して、生身の人間ではなく人工知能になってまでも戦争しなきゃならんほど人類は愚かなのだと皮肉っているようだ。

  • 面白かった。けど続きはもういいや
    「宇宙ヒッチハイクガイド」的な嫌な予感がする
    出オチ感がすごい(←賞賛

  • 3部作か…ついていけるかなと不安になりつつも購入。でも大丈夫でした。相当面白いですこれ。完全にわたし向け。今2巻目めを読んでいます。どう展開していくのかとても楽しみ。

  • 主人公が一人とそのコピー、微妙にキャラが違います。
    そして人類ほぼ絶滅。
    宇宙探査、ファーストコンタクト、宇宙戦争、自己複製マシン、クローン、とネタてんこもり。
    ライトノベルの濃くて長いやつをよんでるかんじ。
    楽に読めます。

  • 面白かった。
    マンガチックであるが、ファンタジーなしのガチなSF。
    2〜30光年の世界を時間の制約に縛られず、箱庭のような感覚で楽しんでいる。
    ワープもジャンプもなしのところがいい。

  • 【由来】
    ・確か図書館のハヤカワアラート

    【ノート】
    ・〜P156

  • 2016年9月アメリカで出版された「We Are Legion(We Are Bob)」を2018年4月早川文庫SFから金子浩さん訳で刊行。シリーズ1作目。事故後117年経って目覚めたら恒星間探査機のAIになっていたというところから始まるアップテンポな興味深いお話。AIのある時点のコピーから、新しい人格が次々と生まれて会話するさまが、楽しい。各々の世界を作るまでになる彼らに拍手。次作も楽しみ。

  • 「老人と宇宙」「火星の人」のいいとこ取りをしたようなユーモアありの本格SF って感じで読み進めてたら、あとの解説でまんま上記に二作の名前が出てきて苦笑い。サクサクっと展開していく感じがいいし、マルチタスクのボブ達の掛け合いが面白い。
    三部作でそろそろ二作目が出るけど
    三作目が出る頃には読み直さないいけなくなりそう
    どのボブがボブだか…

  • 半分まで読み進めたところで、主人公無双なまま終るのかと飽きかけていた。後の展開に、ありきたりとはいえ、そうこなくてはという気分にもさせられた。

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著者プロフィール

英米文学翻訳家。訳書にケッチャム『隣の家の少女』ほか多数。

「2016年 『塔の中の部屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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