- 早川書房 (2019年4月3日発売)
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感想 : 28件
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Amazon.co.jp ・本 (528ページ) / ISBN・EAN: 9784150122263
作品紹介・あらすじ
終身刑と引き換えに火星上の施設建設を命じられたフランクら7名の男女だが、次々に仲間が命を落としていく! ノンストップSF
感想・レビュー・書評
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#日本SF読者クラブ なぜか火星は人を惹きつける。事実上終身刑の七人の囚人と監督役が火星に基地建設のため送り込まれる。そこで一人また一人と囚人が亡くなっていく。事故か殺人か。ベストセラーになった「火星の人」の二匹目のドジョウを狙って、出版社が企画した作品。ミステリー色は強くない。だいたい犯人の目星はついてしまうし、トリックといったものない。「火星の人」ほどのハラハラ・ドキドキ感もない。二番煎じと言われてもしかたないし、読みやすいが無駄にページ数が多い。
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いろいろ突っ込みどころはあるけど面白かった〜!
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やっぱり地球って大切だなぁ~。
空気も水も大地の恵みも、「有る」ということは奇跡なんだ。
「火星の人」の小説・映画の成功に触発された出版社が、作家にオファーしてできた小説、と、訳者あとがきに記されている。
そのせいか、どちらかというとミステリーやサスペンスといった要素の強い、比較的わかりやすい筋立てのSF小説で、80年代ハリウッドのアクションパニック映画を見ているよう。
章ごとにフォントを変えて記録されたXO社関連の記事や社内メモ等には、本筋を補完する情報に溢れているが、時間経過がバラバラなため、読書中は少し理解しにくい(読み終わってからその部分だけ再読すると、もう少し理解できた)。
原題は“One Way”(片道切符)
邦題の「火星無期懲役」の方が、断然いい。 -
クルーが次々と死んでゆく、犯人は?しかも火星が舞台なので孤立無援。
そこまでは面白かったが、終わり方が今ひとつ。
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そうだよな~
「火星の人」では(ほかの作品でも)生存可能な施設から
物語がはじまるけど、何もないところに、
それも死と隣り合わせの、救援も期待できない、
何か欠けても年単位で待たなければならない、
戻ることすら困難な、そんなところに
一歩を踏みださなければならない、そういう人が
必要なんだよな~、と。
ミステリーサイドは正直ちょっと期待外れ。
でも読み終わってみて、章の初めに書かれている
記録が何を意味しているのか、読み終わったあとに
読み直して、物語を背景、舞台裏から完全にして、
囚人たちの、火星での人類のサバイバルが
いかに過酷であるのか、って思いにつながる。
続編は気になります。 -
殺人を犯し終身刑になったフランク。火星に基地を造るというプロジェクトに囚人たちが送られる。複数の囚人たちとのトレーニングから始まりその後火星へ。未知の場所での任務と生活を共にする囚人たちとの関係とそれぞれの思惑。火星でのサバイバルのような生活のなか不審な死が起き始めミステリーの要素も出てくる。一歩間違えばすぐに命を落とすという危険な場所、次々命を落としていく謎。SFでありながらクローズドサークルのような要素もあって面白い。
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SFとミステリーの融合したような作品でした。前半はなんだこれというワクワクした設定でどうなるのか楽しみながら読めました。途中からはなんとなく先が読めてしまい残念でした。主人公以外のキャラも立っており一人一人が個性的で性格もわかりやすく楽しめました。
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先に読むのは”火星の人”にして。
こちらは、秋に片足残したくらいの
平日、仕事切り上げた午後。
そぼふる雨に吹かれながら読むのがいい。
3億キロの距離も、
幾分かは近くなっている様な心持ちは
私だけか。 -
生徒(中学生)が推薦していた図書。
息子にドラックを売りつけていた売人を射殺した罪で懲役120年を宣告されたフランクは、刑務所で無為に過ごすのではなく、新しい環境で「働き、生甲斐を感じることができる」場所への移動を承諾して契約書にサインします。
その場所とは火星。民間企業が宇宙開発を担うなか、NASAの宇宙飛行士が火星に降り立つ前に、彼らが使う基地を組み立てるのが、フランクたち長期服役囚の仕事になりました。
自主性や自由はある程度認められているものの、火星というどこにも逃げ場のない環境、少人数の閉ざされた人間関係など、正常な精神を保つことに困難を伴う状況の中で、次々にクルーが死亡するという事件が起こります。
犯人はだれなのか。
ミステリとSFが融合した作品で、読みごたえはありますがやや冗長な印象も受けました。
火星という、いわば「エンタテイメント」のない環境の退屈さや主人公たちクルーの無力感・徒労感をうまく表現している、ということなのかもしれませんが……
SFの要素(専門的な描写や宇宙についての物理・天文の知識が要求される部分)は想像していたよりも少なく、理系の素養がない私にとってはありがたい部分もありましたが、ラストシーンへ向かうところは急展開で、ハラハラさせられる、というよりも「結論ありき」でそこに向けてねじ込んだようにも感じられます。 -
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火星というほとんど何もない世界で、生き延びるために必死で知恵を絞って働く者たち。彼らは全員終身刑に処せられていた囚人だ。たった半年の訓練の後、強制的に冷凍睡眠させられて、気が付いたら火星に着いていた。だが初っぱなから災難に次ぐ災難で、全く聞いていた通りにいかない。その上仲間が少しずつ死んでいくのだ。果たして事故か自殺か殺人か?殺人だとしたら誰が何のために?主人公のフランクは謎を解決して生き延びられるのか。探偵ばりに死因の調査をしたり推理する話に思わず夢中になった。何より邦題が素晴らしい。
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2019年4月ハヤカワSF文庫刊。火星でこなす無茶なミッションは、お仕事小説の趣きがあり、楽しめました。ミステリー部分はお粗末ですが、ミッションの阻害要素ととらえれば、納得できます。冗長さはあるものの面白く楽しめました。
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火星の人の面白さには敵わないなという感想。
ミステリーっぽくもあり、サバイバルっぽくもある。
もっとミステリーよりにしたら面白くなったんじゃないかな。 -
火星開発したいけど、予算もないし、過酷な環境で働かせることも難しい。ならば無期懲役の囚人たちを送り込み、火星でコロニーを作らせよう。
そんなわけで主人公は火星に行くのだが、どんどん仲間が死に、過酷な状況に追い込まれていく。そして合間に挟まれる不穏なパラグラフ。
けれども、先はどうなるんだろうと思わせる力はすごい。単純につらい、読むのやめようってなりそうなものなのに。 -
タイトル、設定は最高!
しかしオチが… -
500ページのミステリー
でも、半ばで筋書きが読めてしまった。SFとは言えないなぁ、これは。ミステリーとして面白いかな。 -
博士号を持つ中堅SF作家が、編集者からのオファーを受けて別名義で書いたもの。そのオファーが「『火星の人』と『オデッセイ』みたいなやつ」というのだから、いっそすがすがしいとしか(笑)。
「今こそあんたの立派なキャリアを活かす時だぜ、ドクター!」てなわけで、元ペンネームがすぐ類推できる微妙な別名に、「中堅」SF作家の屈託が窺えるよなー、なんてw
まあそれはともかく、そんなわけで本作を書いたのはSF作家であって、推理小説の専門家ではない。よって本書は本格的なクローズド・サークルではないのだが、多少の至らなさは本作の舞台立てに軽々吹っ飛ばされてしまう。「火星の人」の物理的サバイバルにクローズド・サークルの心理的/社会的サバイバルをくっつけた、これぞ設定の勝利である。
欲を言えば謎解きはともかくとして、人間ドラマはもうちょっと頑張ってほしかったなーとかあるのだが、「じゃあおまえにこの本格ハードSFが書けるのか?」と言われればとうてい無理なのでw 文句はござんせんと引っ込むよりない。「人間が書けてない」のにテクノロジー関係の描写はやたら本格的で、文系脳にはさっぱりわけわかめだったけど、それはもう本書がミステリではなくSFである以上しかたのないことである。火星では「ジャガイモひとつ育てるにも」多量の資源が必要だ、なんてくすぐりには笑わせてもらったがw
なんかあんまり褒めてないが、ひとつ大ネタに関しては、なかなかよくできていると思った。前代未聞とか空前絶後とかでは全然ないのだが、本作によくマッチしていて秀逸だった。
続篇が2月に出たばかりだそうだが、「悪の猿」と違って原書にはとうてい歯が立たなそうだし、翻訳を待つしかないかなー。
2019/6/2読了
金子浩の作品
