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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150122348

作品紹介・あらすじ

『世界の中心で愛を叫んだけもの』著者の奇才が企画編集しSF界に一大旋風を巻き起こした描きおろしSFアンソロジー、全3巻連続刊行

感想・レビュー・書評

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  • SF。短編集。
    作者の名前から、かなり期待して読んだが、正直期待外れ。
    個人的に特筆するような作品はほとんどなし。
    ボリューム的に、この一冊の中心になると思われる、ファーマーの作品が、文体が苦手過ぎて読めなかったのも影響。
    一番好きな作品は、ミリアム・アレン・デイフォード「マレイ・システム」。
    犯罪学とSFの見事な組み合わせでした。
    実は、アシモフとエリスンの、序文や解説が一番の見所かもしれない。

  • 60年代にハーラン・エリスンが出した全作書き下ろしのアンソロジーが2019年になって全訳が出た。ハーラン・エリスンがやたらとスペキュレイティブ・フィクションを連呼しているのに時代を感じる。収録作の中でフィリップ・ホセ・ファーマーの「紫綬褒金の騎手たち、または大いなる強制飼養」だけは文体の面白さは判るけど、文体に気を取られて内容が全く頭に入ってこずきつかった。

  • 1983年にハヤカワ文庫から第1巻のみ刊行され、第2巻以降は何故か刊行されないままフェードアウトしてしまった、曰く付きのアンソロジー。
    アメリカSF界の鬼才、ハーラン・エリスンが、1960年代に活躍していた作家(非SF含む)に「危険なヴィジョン」をテーマとした書き下ろし作品を依頼し、それをまとめたもの。第1巻の冒頭にエリスンの序文が入るのはまぁ当然としても、各作品の頭にもいちいちエリスンの序文が入るというエリスンの押し出しの強さ(笑)しかもこの序文が長いのよ、なかなか読み進められないヽ( ´ー`)ノ

    ことほど左様に、編者エリスンの熱気が前面にアピールされて正直鬱陶しいぐらいなんですが、いやそれにしても、よくまぁこれだけイカレた作品集めましたねと思います。何分にも古い作品ばかりですので、21世紀の今になって読むと「これ、『危険』かなぁ・・・」と首を傾げたくなる作品も結構あるのですが、原著の刊行年を考慮すると、当時は十分刺激的で「危険なヴィジョン」と言えたのだろうと思います。
    鴨的には、ロバート・ブロックとハーラン・エリスンの2者による連歌のような作品の響き合いが印象的でした。収録作の中で一番長いホセ・ファーマーの「紫綬褒金の騎手たち、または大いなる強制飼養」、オフビート過ぎて辛い(^_^; これもある意味、時代を感じる作品ではあります。

    まぁまぁ面白かったので、第2巻以降も読もうとは思いますが、またエリスンの押し出しと闘いながら読み進める感じになりそうですね(^_^;

  • エリスンがうるさい本(笑)でも前書きを読むに費用面の事情もあったんだろうな。
    「紫綬褒金の騎士たち〜」が厳しくてしばらく積んであったんだけど、他の話は比較的読みやすい。
    最初から最後までエリスンはうるさい。

  • SF界のカリスマ、ハーラン・エリスンが自ら企画編集した伝説的アンソロジー、「危険なヴィジョン」。すべての作品にエリスンによる紹介文が付される豪華(?)な構成。第1巻となる本書では下記8作品を収録。

    ・夕べの祈り:レスター・デル・レイ
    ・蝿:ロバート・シルヴァーバーグ
    ・火星人が来た日の翌日:フレデリック・ポール
    ・紫綬褒金の騎手たち、または大いなる強制飼養:フィリップ・ホセ・ファーマー
    ・マレイ・システム:ミリアム・アレン・ディフォード
    ・ジュリエットのおもちゃ:ロバート・ブロック
    ・世界の縁にたつ都市をさまよう者:ハーラン・エリスン
    ・すべての時間が噴きでた夜:ブライアン・W・オールディス

    個人的には「火星人が来た日の翌日」が好き。異星人とのファーストコンタクトの舞台裏を描いたような作品。こういった鈍感さはSF小説ではチャーミングなキャラですが、現実の世界では確かにちょっと危険な存在かも。
    言及せずにはいられないファーマーの作品。本書の中で最も長く、最も読みにくい。この癖の強すぎる文体は好きなひともいるんでしょうけど、正直ダメでした。
    以前、エリスンの短篇集で「世界の縁にたつ都市をさまよう者」を読んでいたのですが、まさかこんな繋がりがあるとはびっくり。「ジュリエットのおもちゃ」とエリスンの紹介文も含め、続けて読むとおもしろさも高まる感じ。

    まだ2巻、3巻と続く危険なヴィジョン。当時の尖った思弁をまとめて読める楽しみなアンソロジーです。

  • まだ昭和の御代だった1984年1月に買った旧版を、処分する前にもう一度と思って読んだのが8年半前。まさかの完全版が出たと知り、今さらという気もしたが、中途半端は気持ちが悪いので、全部読むことにした。第1巻は、新訳がおそらく3つあるとはいえ、既読の作品ばかりのはずだが、我ながら驚いたことに、どの作品も全然覚えていなかった。オールディスの作品は面白かったが、やたらと長いファーマーの作品は何が面白いのか全然分からない。そう思いながら8年半前のメモを見直すと、似たようなことが書いてあった。ハーラン・エリスン編。二〇一九年六月十五日発行。定価(本体1200円+税)。
    収録作品:「まえがき その1――第二革命」(アイザック・アシモフ、浅倉久志訳)、「まえがき その2――ハーランとわたし」(アイザック・アシモフ、浅倉久志訳)、「序――三十二人の予言者」(ハーラン・エリスン、伊藤典夫訳)、「夕べの祈り」(レスター・デル・レイ、山田和子訳)、「蠅」(ロバート・シルヴァーバーグ、浅倉久志訳)、「火星人が来た日の翌日」(フレデリック・ポール、中村融訳)、「紫綬褒金の騎手たち、または大いなる強制飼養」(フィリップ・ホセ・ファーマー、山形浩生訳)、「マレイ・システム」(ミリアム・アレン・ディフォード、山田和子訳)、「ジュリエットのおもちゃ」(ロバート・ブロック、浅倉久志訳)、「世界の縁にたつ都市をさまよう者」(ハーラン・エリスン、伊藤典夫訳)、「すべての時間が噴きでた夜」(ブライアン・W・オールディス、中村融訳)、「解説 危険なヴィジョン、ふたたび」(高橋良平)

  • 2020/8/29購入

  • 特にフィリップ・ホセ・ファーマーが抜群に面白い(長いけど)。

  • いや、もう。ハーラン・エリスンの熱量が凄まじい(笑。タブーなしの”危険なヴィジョン”に賛同、寄稿した作家陣の豪華なこと!完全版となって読めるのは嬉しい限り。

  • 《目次》
    ・「夕べの祈り」レスター・デル・レイ
    ・「蠅」ロバート・シルヴァーバーグ
    ・「火星人が来た日の翌日」フレデリック・ポール
    ・「紫綬褒金の騎手たち、または大いなる強制飼養」フィリップ・ホセ・ファーマー
    ・「マレイ・システム」ミリアム・アレン・ディフォード
    ・「ジュリエットのおもちゃ」ロバート・ブロック
    ・「世界の縁にたつ都市をさまよう者」ハーラン・エリスン
    ・「すべての時間が噴きでた夜」ブライアン・W・オールディス

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