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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784150122454
作品紹介・あらすじ
22世紀、優秀な能力を持った〈異人〉と〈新人〉が、60億の〈旧人〉を支配する地球に、外宇宙からフロリクス星系人が飛来した……
みんなの感想まとめ
ディストピアの未来を舞台に、異なる知能レベルを持つ人々が織りなす物語が描かれています。特に、頭脳が進化した〈新人〉や超能力を持つ〈異人〉が〈旧人〉を支配する状況の中で、主人公のタイヤ溝掘り職人ニックが...
感想・レビュー・書評
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頭脳の進化した〈新人〉と超能力を持つ〈異人〉が多数の〈旧人〉を管理し支配する、ディストピアとなった地球が舞台のSF小説です。
地球を脱した人物が体制を破壊する異星人を連れて帰還する、という伝説を心の拠り所に旧人は日々を生きています。
そんな旧人の一人、タイヤ溝掘り職人ニックを主人公に物語は展開します。
滑稽な表現が多く、失笑しながら楽しめる一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
22世紀の人類は、極めて高い知能を有する<新人>と超能力を操ることのできる<異人>、そして一般的な<旧人>の3つに分類され、世界は僅かな<新人>と<異人>が60億以上の<旧人>を支配していた。そんななか、窮屈な支配をうける<旧人>の期待を背負って深宇宙へと旅立ったプロヴォーニは状況を打開できる知的生命体の”友人”とともに帰還の途にあった…
遠くの世界から救世主(というより状況を変化させる存在か)が現れるという展開は「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」を思い出します。主人公でちょっと冴えないタイヤの溝堀り職人ニックが不思議な黒髪少女チャーリーと出会って厄介ごとに巻き込まれる展開や、悪役サイドだけど変に人間味のある<異人>グラムもなんだか既視感がある。そんな(個人的には)模範的ディック作品といった感じの作品でしたが、以前読んだ「ヴァリス」が意味不明過ぎた反動なのか、むしろそのお陰でおもしろく読み進めることができました。
しかし、未知の知的生命体に世界を救わせるというのはなんだかディックの、あるいは当時の社会の願望を表しているように思えるのは無知な考えでしょう。ただ、誰にでも外の世界に救いを求めることはあると思いますが、その結果、本書のように心が晴れない終わり方であったり、そもそも本当に世界が救われたのかよく解らないといったところが本書の良さであるように思えます。 -
フィリップ・K・ディックには感謝している。
SFは現実世界から逃避するのにもってこいだし、半世紀も前に書かれた作品なのにディックは没入が早いし深い。
そしてやっぱりディストピア小説が好きだ。
小説を好きになった原体験だしワクワクする。「今がこんな世の中じゃなくてよかった」からなのか、「今の世の中も視点を変えればこんなディストピアだよな」なのか。
ともかく、早川書房版のディック作品のこの表紙が本棚に並ぶと嬉しいね。かっこいい。 -
ガンダムにおける<ニュータイプ>が<オールドタイプ>を支配したらこうなるかも?と想像してしまう階級社会。知能の高い<新人>と超能力を持つ<異人>に支配される<旧人>が宇宙人に救いを求めるという大筋だが、「友人」の存在感がやや薄く、人類側の騒動が話のメイン。浮気して逃亡劇を繰り広げる主人公と、テレパシー能力を使って人間くさい欲望を叶えようとする権力者。どちらも意外と憎めないのが不思議。全体的に読みやすい分、ディックらしいトリップ感はない。ただし結末には胸を打つものがある。
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ディストピアもの。管理社会を地球外生物がやって来て…という物語に恋愛とアクションが合体。ディックは何読んでも面白い。
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