物体E (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房 (2019年9月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (656ページ) / ISBN・EAN: 9784150122508

作品紹介・あらすじ

海軍基地に落下した、生命体を内包する謎の存在〈物体E〉。その研究所に勤めるダコタの部署へ新人が来て彼女の何かが狂い始めた

みんなの感想まとめ

生命体を内包する謎の存在にまつわる物語は、エンターテインメント性が高く、ユニークなキャラクターたちの魅力が光ります。主人公や同僚、元恋人といったキャラクターは、丁寧かつ大胆に描かれており、彼らの俗っぽ...

感想・レビュー・書評

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  • SF風味のアクションという感じ。楽しめるが、SFだと思って読み始めると裏切られる。
    北カリフォルニアの海軍の研究所から9年前に民営化された、地元の人間を雇わない秘密めいた研究所(クイル・マリン研究所)では、実は苔を生やしたエイリアン(モス)とハープに似た形のエンジン(ハープ)を研究していた。研究所の中のハンガー11の中のテントの中に高さ2.5mのくぼみと筋だらけでごつごつしている黒っぽい鈍い卵形をしているクルミのような船(物体E)があり、その中にモスとハープが収納されている。ハープは100時間おきに起動(パワーアップ)し、その都度周りのエネルギーを吸収し、ハンガー11は停電に見舞われる。また、物体Eのドアを開け放したまま起動すると、周囲の人間の生命力が奪われる。
    主人公は、研究所の警備主任で、第75レンジャー連隊出身のダコタ・プレンティス。そこにマット・セーレムが新たに警備班の一人として着任する。ダクとマットはあっという間に恋仲になるが、研究所で働く際に交際禁止条項のある契約書にサインをしており、交際が露見すると懲罰施設で6年間拘束された後、別のところで懲罰的な労働を課せられることになる。そこで2人は一計を案じ、モスとハープを盗み出し、中国に逃げ出そうとする。しかし、研究所を所有し強大な権力を持つ企業シエラ・コーポレーションは、2人を追い詰める。そこで明らかになるモスとハープの真実。

  • エンタメ作品としては優秀。個人的には満点をつけたい。

    全体を通して海外の吹き替えドラマを見ているような雰囲気があり、
    皮肉のきいた台詞やユニークなキャラクターなどそれが随所に感じられる。

    本書はそのキャラクター作りがとても上手い。
    主人公や同僚たち、元恋人にいたるまで、丁寧かつ大胆に描写されている。
    なので俗っぽい動機やぶっ飛んだ行動に、ツッコミを入れながらも納得ができる。
    スリルがありハラハラさせられる展開もさすがだ。

    とても楽しく読ませてもらった。
    あらすじを読んで惹かれた方は、ぜひ読んでみてほしい。

  • 地球に墜落した宇宙船と宇宙人、そして政府筋の秘密めいた研究所。どこかで聞いたような話である。主人公の“わたし”は研究所の新入りである“あなた”を愛するようになる。ただし研究所内では恋愛禁止。規則を破ると、ほぼ死刑のようなシチュエーション。幸せを得るために現状から脱出する物語。

    正直なところSFっぽさはない。SFっぽいスリラーである。物語の展開はよくあるもので、容易に先を想像できる。元々はポッドキャストで配信していたオーディオドラマらしい。音声だけで展開するポッドキャストの方が、小説よりもおどろおどろしている雰囲気がよく出るのではないかと思った。“あなた”の立場で読むのが正しい読み方かもしれないが、“わたし”視線で冒険を楽しむのも良いだろう。

  • 軍人上がりのバキバキの女性警備主任が、若い男に一目惚れ、入れあげた挙句に自分も含めた周りを、多分この先地球そのものも破滅に追い込んで行く。それだけの話。無茶と言えば無茶。

    SFとしての仕立ては、薄い。つか、蓋開けてみればしょうもない。

    一人称の文章も読み辛くて、多分日本の読解力が落ちた中には俺も入ってるんだろうなと思わせられた。

  • SFサスペンスとは良く言ったもの。
    サスペンスドラマをノベライズした失敗作。

  • 面白かった!巻末の訳者あとがきでイヤミスならぬイヤSFと紹介されていたけど、俺的には全然そんなことはなく禁断の色恋沙汰で大騒ぎしている話に、不覚にも惹きつけられる楽しい読書体験でした。予想を裏切るラストの展開は、おぉSFジャン!!ってテンション上がりました!

  • ポッドキャスト・ドラマとして放映された作品のノベライズ。
    『エリア51』を連想させる秘密の研究所を舞台にしたSFサスペンスだが、後半はコン・ゲーム的な要素もあり、かなりスリリング。一人称と二人称の中間のような文章も面白い。
    成立のきっかけは巻末の訳者あとがきに詳しいが、『ポッドキャスト・ドラマ』というジャンルがあるというのを、本書で初めて知ったw 昔で言うラジオドラマみたいなもんなのかな……。

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