- 早川書房 (2020年3月5日発売)
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感想 : 7件
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784150122744
作品紹介・あらすじ
星間戦争に敗北し、タイタンの生物に支配された地球。人口が激減したこの世界では、自らの土地を賭けた〈ゲーム〉が流行していた
みんなの感想まとめ
複雑な世界観と独特な雰囲気が魅力の作品で、星間戦争後の地球を舞台に、タイタンの支配下で繰り広げられるゲームが中心となっています。読者からは、物語の破綻やとっ散らかりが感じられる一方で、そのB級感やディ...
感想・レビュー・書評
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相変わらずのディック作品。
分かるような分からないような、、
とりあえず雰囲気で読み進めた。
まあ解説だったりで言われているが物語は破綻していると思う。
まあそれでも読めないこともない。
とりあえず細かい事は気にせず雰囲気を楽しもうという作品かなあ
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ディック作品初挑戦。
中盤から話がくるくると変わってきて、はてなマークが浮かんだ。段々と、とっ散らかるのは作者の特徴らしい。勢いに乗って読んだら、最後までたどり着いてた。機械達のおしゃべりが愛おしい。
次は高い城の男を読んでみよう。
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これぞディックワールド全開!
異星人との戦争後の世界、当たり前のように空を飛ぶ車、あちこちに設置されている<しゃべる機械>、超能力者、精神障害、ドラッグ、スリリングな現実崩壊感覚、やたらとモテる主人公(笑)、などなど、いつもの要素てんこ盛り。
前半でミステリーのような謎が謎を呼ぶ展開になるかと思いきや、後半から二転三転するどんでん返しで徐々にとっ散らかってくるあたり、このB級感もディック長編の魅力だなぁと思いつつ堪能させてもらった。とはいえ、山場としてゲームでの決戦が据えられており、ラスボス戦に向かっていくような物語の収束はある。しかしそこからの……想像の余地を残した読後感もまた良し。モノポリーのようなゲームが人類の命運を握っているのが面白い。 -
登場人物がどんなゲームをしているのか最後の方までほとんどわからなかったが訳者あとがきと解説で納得(笑)たしかに流れに乗って読み飛ばしちゃうくらいが心地よい一冊だ。舞台設定はディックらしい荒廃した未来。スチームパンクな香りのする街で機械が車がいい味出してる。女性たちの三者三様な役割が何かを象徴してそう。ディック好きなら面白いと思います。
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中国の軍事兵器により出生率が下がり、タイタンからやってきた異星生物ヴァグとの戦争に敗れた人類は、ヴァグによる緩やかな支配の下、地球上の土地を賭けたゲームに明け暮れていた。カリフォルニア州に住むピート・ガーデンは、ある晩のゲームに負け、居住地でもあったバークレーを奪い取られてしまう。失意に暮れるガーデンに悪いニュースが追い討ちをかける。東海岸を支配する強力なゲーム・プレイヤーのラックマンが西海岸をも支配下に置くべく、ガーデンらのゲームに参加するというのだ…
序盤から予想を裏切る展開が続き、ダレることがありません。いきあったりばったりかなと思いつつも、物語に破綻感は感じない。なんだかディックらしくない気もするのですが、薬漬けで自殺願望のある主人公であったり、テレパス、プレコグといった超能力はディックらしさ満開。そして、ラシュモア効果。人工知能が搭載された機械のようなもので、車やエレベーターなどの機械(ケトルまで!)が自由自在に喋ります。これが作品に愉快さを与えてくれます。当然ながら話のなかでその詳細は説明されないのですが、物語の本筋と関係ないところでのこういったガジェットの存在はディックの魅力の一つです。
さて、サスペンスでエンターテイメント色の強い物語で存分に楽しむことができました。ディックは「この本については言いたいことは何もない」とコメントを残したようですが、その言葉の真意はともかく私は楽しめましたよ。 -
世界大戦のよる軍事兵器によって地球の人口は激減、さらにタイタンからの異星人との戦争にも敗れ、出生率が著しく低下した近未来の話。主人公ピートは地球で流行している自分の持つ土地を賭けたゲームで敗れるところから物語は始まる。そのうちタイタンの地球にとってよくない計画が発覚し、人間か、タイタン人か、タイタン人でも過激派か、など自分や相手がなんなのかわからなくなってくるのが面白かった。ラストちょっと気になる終わり方。
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PKDおしゃれ表紙版シリーズ。
解説によると名作と名作の間に家計を支えるためにシャッと書かれた作品らしい。
宇宙人に土地を賭けたボドゲをさせられる世界で、負けると土地と嫁を取られて、新しい嫁を得るにはルーレットを回して3を出さないといけない(?)
いい感じにしたらアニメにできそうな雰囲気。
序盤伏線だらけで、ほぼ回収されないし説明されないものも多いのだが、この伏線と思わせてくるものが「ブラフ」だったのかもしれない(好意的解釈)。
作中で一切解説は出てこないが、家具家電が喋る<ラシュモア効果>がいい味を出している。
著者プロフィール
大森望の作品
