最後の宇宙飛行士 (ハヤカワ文庫SF)

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  • 早川書房 (2022年5月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (592ページ) / ISBN・EAN: 9784150123673

作品紹介・あらすじ

20年にわたり宇宙開発が停滞した近未来、異星の巨大物体が地球に接近する。急遽結成された探査チームを待ちうける謎と恐怖とは!?

みんなの感想まとめ

未知の宇宙と地球外生命体の謎に迫る本作は、SFとホラー、冒険が融合した刺激的な物語です。異星の巨大物体に挑む探査チームの姿を通じて、読者は宇宙の神秘と恐怖を体験します。特に、主人公の宇宙飛行士が挫折か...

感想・レビュー・書評

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  • 太陽系に飛来した謎の物体(2I)が減速を始めた。宇宙人を乗せた巨大な宇宙船が地球を目指して飛行しているようだ。その目的は友好的なものなのか? NASAはこの飛行物体を探査するため急遽宇宙船を向かわせた。巨大な宇宙船に入り込んだクルー達が見たものは…。宇宙生命体とのファーストコンタクトを描いた力作。

    船長のジャンセン(中年女性)は、かつて火星探査ミッションで飛行士を死なせてしまったトラウマを抱えていた。ミッションよりクルーの人命を優先するジャンセンだったが、再びクルーを失い、船長を解任されてしまう。

    巨大なスペース・コロニーのような宇宙船の内部は、状況が刻々と変化していく。氷が溶け、管のような/岩のような構造物が次々現れて不思議な造形を成していき、不気味な蠕虫が爆発的に増殖し…。

    (ここからは完全なネタバレです)
    そしてなんと、人工構造物にしか見えない "2I" 自体が1つの巨大な生命体(言葉を持たず、ひたすら本能に突き動かされる動物的存在)だったとは。しかも、子供達の食糧にすべく地球に特攻をかけてきているとは。この奇想天外さ、無気味さにとにかく圧倒された。

    リアリティ溢れる本格SF、読み応えある作品だった。

  • 宇宙人は存在するのでしょうか?

    しかし、よく考えてみると、我々は宇宙〈人〉と言っている時点で自分たちの概念を勝手に当てはめているだけなのかもしれません。人ではないかもしれないのですから。

    では地球外生命体はどんな生物なのでしょうか?
    エイリアンみたいな感じでしょうか?
    地球の概念にあてはまらないのであれば、見えないのでしょうか??
    見えないということはすでに存在しているということでしょうか???((((゜д゜;))))

    ☆☆☆☆
    本書はSFであり、ホラーでもあり、ハラハラドキドキの冒険小説でもありました。ちょっとグロテスクな部分もありますが…。

    読み終えると、宇宙から帰ってきた気分になれます。
    おわり

    • しずくさん
      最近、地球上の話に嫌気がさしてきています(笑)。
      なかなか面白そうで、映画にしてもらえたら一層楽しめそう!?(๑´ლ`๑)フフ♡
      最近、地球上の話に嫌気がさしてきています(笑)。
      なかなか面白そうで、映画にしてもらえたら一層楽しめそう!?(๑´ლ`๑)フフ♡
      2024/06/09
    • lemさん
      たしかに地球上では最近いい話がないですね
      だから読書で現実逃避してるのかもしれません(^^;)
      映画化も実現してほしいです!
      たしかに地球上では最近いい話がないですね
      だから読書で現実逃避してるのかもしれません(^^;)
      映画化も実現してほしいです!
      2024/06/10
  • SF作品として久し振りに大ヒットいやホームランだ。
    不思議な天体に探索に行った一向に、次々と襲い掛かる事件。奇想天外な天体の正体と目的。
    そして、感動的なエンディング。素晴らしい作品だ。
    天体の正体は途中で推測が着くが、もう一捻り有るのは分からなかった。
    そして主人公の宇宙飛行士の挫折から再生の物語でも有る。
    一つ難点は、天体に関する説明の記述が僕にはイメージしずらく、ちょっと分かりにくかった。
    でも、一気読み必至だ。

  • 最高!

    ラーマとエイリアンのベストミックス。

    冒頭の柔らかい壁とか布製エアロックとかに惹き込まれ、深夜までの一気読み。

    途中の中だるみさえ我慢すれば、タイトルに記される主役と謎解き係の女性博士が後半大活躍。男性陣がほぼ全滅の中、エンディングのどんでん返しが素晴らしく(博士の冷静な判断は女性ならでは?)、きれいな着地点に誘導してくれる。この30ページは圧巻だし、最後の一行は感動モノだ。

    実はエンディングは予想の範疇で、やはりそうきたか!なんだけど、そこに至るストーリーがハラハラドキドキで、最後の数行のようやくきたか!感がとても良かった。きれいな伏線回収だな。

    女性のドラマではないし、そんな区分は無意味だけど、ラーマつまり宇宙のランデブー延長線かなと思うね。中国ではなく韓国企業があまり良く描かれてないので、これが日本でなくて良かったかな。荒っぽいかもしれないけど、必読の様式美SFだ。

  • 近未来、地球を目指して宇宙を飛んでくる天体が発見される。それは規則正しく減速していた。つまりは異星人の宇宙船なのか?NASA は急ごしらえのチームを天体に派遣する。天体の発見者や軍人や生物科学者といういわば宇宙の素人達の中で、船長のサリー•ジャンセンはかつて火星探査を中途で諦めた経験を持っていた。
    NASAよりも先に天体に到達し中に入っていた民間宇宙船の乗組員が、長時間経っても出てこない。以前の宇宙で部下を亡くした経験がトラウマになっているサリーは、彼らの救出にこだわり仲間と共に天体の中へ入っていく。
    久々にこんなにゾクゾクするSFを読んだ。天体の中でサリー達が見聞きするものがとても恐ろしくおぞましく、でも正体が分かるにつれ、納得感が増していく。人間には想像もつかない生命が宇宙には存在するのかもしれない。人間は本当にちっぽけなとるにたらない存在だけど、私たちにできることはとにかく精一杯生きること。ラストは強引だけど、ちょっと胸が熱くなった。映画化されないのかな。絶対に面白くなると思う。

  • ホラー作家が描く未知との遭遇。
    『低評価を受けた「デイヴィッド・ウェリントン著 最後の宇宙飛行士」の、より正しい内容にした改訂版を作るためのインタビュー』が散りばめられていて、本作がその改訂版にあたる、という体で書かれてるんだけど、全然その設定が活かせてなくて残念な感じ。

    ラストが好みじゃなかったけど、地球に向かってきた宇宙船らしき何かの正体とか、その目的とかはなかなか。
    “宇宙のランデヴーを彷彿させる”と裏表紙にあったけど、それよりクトゥルフかなあ。

    作者は軍人嫌いなのかな…。

  • 宇宙人に遭遇か!?こうきたか!って感じです。
    映像で見たい本です。

  • 『宇宙のランデブー』を彷彿とさせる、とあとがきにあったので、期待して読み始めました。たしかに面白いですよ、でも個人的には、それはないんじゃないの?と感じてしまうところもあり、結果星3つ。

  • ファーストコンタクトもの。
    ワンアイデアだと思うが、読みやすいし、ドラマも上手く絡めていたと感じた。
    そんな奇抜なものではないが、悪くない。
    ただ、地の文の視点の切り替えが頻繁で分かりづらく、誰が語っているのか、誰の目で見て誰が考えているのかに混乱する。主要な登場人物の配置って、これでいいのかなあと思う部分もあって。

    しかし、このラスト、ドラマとしてはいいが、ストーリーとしては完結してない。解決になってない。結論の先送りで、続編要ると思うんだが、どうなんだろう。

  •  久しぶりに読みごたえのあったファーストコンタクトSF。
     21年前に宇宙船で火星を目指していたサリー・ジャンセン船長は、不運な事故から火星行きの夢を絶たれ、それ以降NASAの宇宙開発自体が停滞していた。ある日、奇妙なコースを描いて地球に接近している巨大な天体が発見され、探査のために急遽ジャンセン船長たちを乗せた宇宙船が打ち上げられる。

     異星人の宇宙船と思われる謎の巨大天体を調査している途中、探査チームのひとりが触手状の物体に襲われ宇宙飛行士たちはパニックになる。巨大天体の中の探索は徐々にホラー的要素が増加していき、闇の奥に潜む異星人を探していくうちに人類の常識をはるかに超えた、天体そのものの衝撃的な事実が明らかになっていく。
     触手状のものに襲われるなどホラーの王道と感じられたシーンもあったが、あとでその解釈が崩れていく過程や、巨大天体の驚きの真相などミステリ要素も含まれ、長くはあったが最後まで楽しめた。

     宇宙で部下を失ったトラウマを持つ船長、異星人との遭遇を望んでいた生物学者、天体を発見した物理学者、地球を守る使命を帯びた軍人の4人で構成された探査チームはそれぞれの思惑を抱えており、クライマックスで確執が交錯するところやラストシーンもよくできていた。

  • 図書館で。
    SF的なテクノロジーの説明とか、物理的な説明があまりなくお話にスムーズに入っていけるので読みやすかったです。とはいえ、経験者とはいえあの艦長を引っ張り出してくる意味は私にはわからなかったかな。正直、ウェットすぎるというか情に流されすぎでしょ、と個人的には思う。というか民間の方の調査隊が素早すぎてそれも疑問に思いましたが。

    個人的にはそこでみんな突入しちゃう?って感じではありました。まぁ最初の目標が地球との衝突を避けるためだったから、コンタクトを取らなくてはというのが目標ではあったんだろうけど。
    正直民間船との追いかけっこと、NASA船内の権力争いというか人間関係のゴタゴタは読んでいてもあまりキョウミナイナーという感じでした。最後の最後はニヤリとさせられましたね。想いの強さ、スゴイ。

  • ★3.5

    何とも言えんですね。著者は、ホラー作品などを書いている作家でもあります。その作家の背景をしって読むと、本書の中の描写の理解も進みます。

    表紙に描かれている宇宙船は、アポロなのかソユーズなのかに似ていますが、時代は2055年。中身ははるかに進んでいる様です。

    広い宇宙には、なにが潜んでいるのかわからないので、本書の描写もあながち荒唐無稽と言えないことが怖いかも。

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