カメレオンの呪文 (ハヤカワ文庫FT 魔法の国ザンス)

  • 早川書房 (1981年5月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784150200312

みんなの感想まとめ

テーマは、魔法の国で自らの能力を見つけられず追放される主人公ビンクの成長と葛藤です。軽妙なギャグと深い文明批判が織り交ぜられたストーリーは、読者に共感を呼び起こします。ビンクが旅を通じて直面する真実の...

感想・レビュー・書評

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  • 名作だと聞きかじって手に取り、ユーモア小説っぽいのになぜ? という好奇心で読了。納得の傑作ファンタジー。
    自分の能力がわからず追放されるビンクは、同情以上に共感を誘う......彼に課せられたテーマは案外重い。軽妙なギャグで和ませたと思えば、悲壮感と文明批判が突然昂ぶり、不思議な静けさが訪れる一幕も。
    ビンクの魔法とは一体......? 物語のセオリーを大胆に逆手にとった種明かし。「自分が思い付きたかった......」という同時代作家のため息が聞こえそう。
    旅と戦いとロマンス、ほんのり哲学のかおり。古典的名作に通じるファンタジーの醍醐味ですね。

  • び、びくびく虫だ~!
    (4半世紀前の読書の感想がこれって…。びくびく虫の説明が何巻にあったかは覚えてないけど)

    設定で魅せる読ませるファンタジー/ミステリー

    映画化の権利の話を聞いたことあるんだけど音沙汰なし
    面白いと思うんだけどな~

  • 世界観がすごいしっかりしてる。いきものは魔法が使えるか、魔法そのものかという分類は面白い。

  • 180208読了。今年8冊目今月2冊目。

    ミステリでもある。
    書ききれない感想

  • 現実の世界とうまく繋がっている物語。よくできていて、いつの間にか魔法があるのが当たり前な気がしてくる。
    単純に面白さを味わいたい時に!

  • 古い本なので字が小さく、読み始めは世界観もよくわからず、探り探りの読書でしたが、後半は面白くてぐいぐい読めました。
    昨日の夜はつい寝落ちしてしまったので、今朝は寝坊した振りをして布団の中で読み進めるくらい止められなかった。

    魔法を使える者ばかりが住んでいるとはいえ、その魔法っていうのが結構しょぼい。
    目くらましの術とか相手を変身させる力とかもあるけれど、たいていはジャンプに毛の生えたような飛ぶ力とか、目的地を間違えない力とか、そんな感じ。
    それより魔法生物が怖い。

    まっすぐに飛び続けるしか能力がないものの、障害物は突き破って進むので、ばったり遭遇して心臓や肺を突き破られようものなら人間など殺せてしまうぴくぴく虫とか、人食いリスとか、まあ、大概の生物は人類の敵かもしれない。
    植物だって味方とは言えないし。

    そんな中、ビンクは美しいビアンカと結婚するために、つまりは追放されないために、よい魔法使いであるハンフリーのところへ行って、自分には本当に魔法の力がないかを判定しもらうことにする。
    その結果、今は現れていないけれど、実は大いなる魔力の持ち主であることが分かり、王様にその旨文書を書いてもらったのに、もうろくした王様はそれを読みもしないで破り捨ててしまう。
    そして追放されるビンク。

    追放先は、魔法のない世界であるマンダニア。
    そこでは先に追放された邪悪な魔法使いトレントが、ビンクを捕まえるために待ち伏せをしていたのだ。

    読んでいくとよい魔法使いは金の亡者であり、邪悪な魔法使いは追放された20年の間にいろいろ考えるところもあって、実は結構いいやつになっていたのだけど、世間はそんなこと知ったこっちゃない。
    レッテルの方を信じたがるのだ。

    でまあ、いろいろあって、ビンクの魔法とは一体何かとか、なぜ発現しないのかとかが、すとんと腑に落ちるのだけど…やっぱり魔法世界の冒険部分が面白いのよね。
    文章だけで読むのがもったいないくらい、いろんな魔法が、いろんな魔法生物が、これでも買って出てくる。
    これはぜひ紫堂恭子さんに漫画化していただきたい。
    魔法と冒険とユーモアのバランスが、絶対合ってるから!

  • シリーズ名見るとつい「魔法の国ざんす?」とか言ってみたくなるし、途端にB級ファンタジーっぽさ漂ってきちゃうけど、そこの先入観はいったん忘れてください。
    いいんですよこれ。本当に。

    第1巻であるこの本だけじゃなくて、僕はたしかシリーズ第8巻あたりまで読んだと思うけど、その範囲ではすべての作品が素晴らしかった。
    1巻ごとにきっちり完結しているから安心して読み始められるし。


    舞台は、すべての住人が生まれながらに何らかの魔力を持つという魔法の国ザンス。
    しかしそんな世界でただ1人、成人を目前にしながら魔力の発現がなく、このままでは成人とともにマンダニア(魔法のないおぞましい世界!)に追放されてしまうと怯える青年がいた。
    そんな青年ビンクが主人公。

    経緯は詳しく思い出せないけど、ビンクは結局、嫌も応もなく旅立つことになる。
    それは追放されてだったか、追放される前になんとかして自分の魔力を見出すために、という動機だったか。いずれにせよ、やむにやまれず。
    そんな、ザンスにおける「持たざる者」である彼を待ち受ける冒険行がこの「カメレオンの呪文」です。


    魔力のない者が魔力のある者=一人前の人間、によって差別され、追放される世界。
    魔法の存在しない世界マンダニア=僕やあなたのいるこの場所、が野蛮な辺境として蔑まれているパラレルワールド。
    そんな舞台設定自体が、すでに手痛い示唆と皮肉を帯びていることは言うまでもない。

    しかしこの作品は、示唆と皮肉の物語では少しもなくて。
    別世界である魔法の国ザンスで、彼らは彼らの生活と運命を真剣に生きている。
    見事なファンタジー作品です。もっともっと知られてほしい。

  • 住人一人一人が、一つ魔法の力をもつ『魔法の国ザンス』シリーズ第一作。
    このシリーズはホント、どの巻も面白くって、図書館で借りて夢中になって読みました^^

    先日、BOOKOFFで見つけたので、改めて再読。楽しみです♪

  • 久しぶりの翻訳もの・・・最初は読むのが億劫でページの進みも遅かったが、ザンスの世界観に浸るにつれてぐんぐん読んでしまった。
    長いシリーズもののようだけど、この1巻でちゃんと話しは完結しているので読み応えがあった。

    何の役にも立たない魔法でも、使えるほうが偉いという理不尽さも甘いだけのファンタジーじゃなくて大人も充分楽しめる内容。

  • いろんな魔法がある世界の話。大袈裟なものからくだらないものまで、いろんな魔法や魔法生物が登場するのは楽しいです。
    一作目の今作では、みんなが魔法を使えるのに魔法がない主人公のパートナー&自分探し。
    一冊一冊が分厚く、巻数もあるので長編好み向き。

  • 魔法の国ザンス。植物も動物も、まやかしなどの魔法を使う。
    主人公ビンクは魔法を使えない。

    見た目と知性が変わるカメレオン。

  • 25歳になっても、魔法がつかえない人はこの国を出ないといけない。
    主人公は自分が魔法を使えるのか、使えるとしたらどんな魔法なのかそれを教えてもらうためのたびから始まるファンタジーです。
    少しシニカルだったりユーモアがあったり。

  •   魔法が大活躍して、登場人物のキャラが立っていて、ボーイミーツガールで、屈託なく楽しめる、と、こう書くと同じような本ってたくさんあるじゃない、となります。
      でも、この本は、やっぱり楽しさでは群を抜いています。
      どうか、お楽しみください。

  • なかなか謎の多い展開でした。主人公ビンクの性格も面白いし。楽しみだわー。

  • 誰もが1つ魔法の力を持つ世界『ザンス』を舞台にしたノベルです
    いわゆる能力物と呼ばれるパターンの元祖的作品の1つ
     
    己の魔法を知る為に試練の旅に出る
    ストーリーを簡単に記すと、
    どうにも定番過ぎる感がありますが
    主人公ビンクが実に瑞々しく描けており、
    また試練の旅自体もアイデアに富んでいて、
    最後まで一気に読める素晴らしい作品です
     
    タイトルである「カメレオンの呪文」も最後まで読めば
    実に面白いギミックの1つとなっているのが解ります
      
    ザンスシリーズは多くの物語が刊行されていますが
    1つ1つが独立した話になり、ちゃんと完結しています
    (主人公が以前の作品から選ばれる場合が多いので
     途中だけを読んでも「?」な部分が多いのですが)
    まずはこの1冊を読んでみるのは、アリだと思います!

  • 「魔法の国ザンス」シリーズの記念すべき第一巻です。
    「剣と魔法とロマンス」の要素に、ちょっと哲学的要素を兼ね備えた、完全無欠のファンタジー。
    シリーズが巻を追うごとにライトな読み応えになっていくので、ガッツリ濃厚なファンタジー世界に浸りたければザンス第一世代をお勧めします。
    駄洒落の要素が多分に入っていますが、翻訳の山田順子先生の凄いテクで英語の駄洒落を日本語で楽しめて、お腹いっぱい。
    もちろん、既刊は原作も含めて熟読してます。
    小学生の頃出会って、留学生時代もお守り代わりに持って行き、修繕を施しまくった、まさに韋編三絶にふさわしい名著です!
    (ちなみに、最初に読んだのは第7巻:王女とドラゴン」でした。小学生の頃親に買い与えられてここまではまっているシリーズはまれです。こちらも名著)

    自信を持ってお勧めします!

  • 前半は死ぬ程おもしろかった。
    魔法がテーマの小説なのでどうも後半から何もかも都合が良いように思えてしまって、少しシラけた。
    しかし作者の想像力の豊かさに脱帽。
    名作と呼ばれるだけのことはある。

  • ザンス第一作。最近のものとは少し違う雰囲気。
    フェイドアウトパーティはずっと後のことであってもらいたい。

  •  2003年6月7日再読

  • 未読。
    シリーズ物。
    いっぱい刊行されてるから長い。

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