鋼鉄城の勇士 (ハヤカワ文庫)

  • 早川書房 (1983年3月19日発売)
3.53
  • (2)
  • (6)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 6
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784150200497

みんなの感想まとめ

異世界を舞台にしたファンタジーの魅力が存分に詰まった作品で、主人公ハロルド・シェイの冒険が新たな局面を迎えます。前巻で結ばれた妻ベルフィービーとの甘い生活から一転、彼女の失踪により彼は窮地に立たされま...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • チャーマーズ博士が登場するたびになぜかDr.秩父山のビジュアルが脳裏に浮かび上がってくるようになってしまった昨今、行って帰ってくるタイプの異世界転移ものは、わりと許されるタイプのデウス・エクス・マキナなのではないかという閃きを得た。やりっぱなしぶん投げ逃亡エンドともいうべき、本来ならあまり許されないタイプの結末である。
    実例としてはーー
    ヴァグランツの第一部ラストはまあ許せる。やること済ませてるし。二部は……
    マダラはいい加減にせいよと思う。回を重ねるたびにまたかよと思う。
    物語に区切りがついていると思えるかどうかがキモか。

    さておき。
    おちゃらけていながら、引用元への浅からぬ造詣が物語に妙な説得力をもたらしている。
    これはFGOの手法でもある。Fateの英霊システムはおそらく魔界転生をモチーフとしており、これも原典となる英雄がもつ背景が強力な説得力をもたらす。強い理由、弱い理由、振る舞いの理由など。FGOは歴史の一場面、あるいは著名なフィクションをモチーフとした背景世界で物語が展開する。いずれにしても、誰もがなんとなく知っているというのは一種の権威である。なるほど、強力なバフを二重に備えているわけだ。
    通常、引用元との差異は考証ミスとして糾弾される恐れのあるものだが、アーサー王が女体化してる世界なので味付けーーあえて解釈違いを起こしたーーとして読まれる。これほど隙のない仕組みでありながらシラケる話になりがちなのは、ぽっと出ゲストにフォーカスした話になるからか。

    以下、備忘録として。
    文字通り地図が読めない、どころか地図の概念が理解できない人物を描写した物語をどこかで読んだはずだと思い続けて探してきた。これだった。

  • アリオスト「狂えるオルランド」並びにコウルリッジの詩
    「クーブラ・カーン(モンゴル帝国の第五代皇帝クビライ
    ・カーンのこと)」に登場する幻想的な桃源郷「ザナドゥ」
    を舞台にした第3巻。ザナドゥは軽く触れられる程度なので
    予習はまぁ必要ないのだが、狂えるオルランドについては
    やはりあらかじめ読んでおかないと、この作品を味わい
    尽くすことは出来ないと思う。ローラン(=オルランド)が
    正気を取り戻すくだりなど、なぜそれが面白いのかわからず
    に終わってしまう可能性が高い。手間ではあるが、前にも
    書いたように素晴らしい作品なのでぜひあらかじめ読んで
    おいて欲しい。当方、大変堪能いたしました(笑)。

    カレワラを予習して4巻に続きます。

  • 今回はイマイチだったかな。
    置き去りにされる、というか
    最初からなかった扱いにされる人がいるのと
    どうも最後の展開が急ぎすぎなのと。

    今回は1作目のようにゲンナリンテイスト
    炸裂となっております。
    結構魔法の失敗率が高いのです。
    笑えるのだとひげの伸び方がエンドレスというね。

    逃げ出した乱暴ものを
    取り戻すのがメインです。
    でももちろん、ただじゃ済まないです。
    いろいろなトラブル続き。

    今回はかき回し役がいまして
    最後までかわいそうな役回りです。
    見つけてもらったときなんてね…

    前作より落ちます。

  • ハロルドシェイ3

  •  元祖・アンチヒーロー、ハロルド・シェイシリーズ第三巻。

     前巻でめでたくベルフィービーの心を射止め、彼女と共に現実世界へ戻ってきた主人公。甘い新婚生活を過ごせたのも束の間、そのベルフィービーがいなくなってしまいます。
     どうやら彼女、現代アメリカでの生活になじめず、ノイローゼになって家出してしまったよう。
     若くて美人で身元不明の外国妻の失踪(!)というので、重要参考人……どころか、ほとんど殺人犯人扱いでしょっぴかれそうになったハロルド・シェイ。
     とりあえず「三段論法的転送機」を稼働、ピンチを切り抜けた(というか警官を異世界に置いてきぼりにした)彼は、チャーマーズ博士の手により、「狂えるオルランド」の世界に召喚されます。なんと、ベルフィービーもそこにいると言うのです。
    ……ただし、記憶をなくし、他人の婚約者となって。
     前作でベルのファンになった人は、買いの一冊。

    「狂えるオルランド」、実はいまだにしっかり読んでいませんが、それでもちゃんと完読可能です(ちょっと途中、ごちゃごちゃしましたが)。

  • 「ハロルド・シェイ」ものの第3弾。嫁さんも見つけたシェイは、1作目、2作目の世界でうまくいったんで、より調子づいてる。ってか調子乗りすぎ。シェイ以外の脇役だったキャラクタも立って面白くなってきた巻。

全6件中 1 - 6件を表示

この本が好きな人におすすめの本

L.スプレイグ・ディ・キャンプの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×