妖魔の騎士 (下) (ハヤカワ文庫)

  • 早川書房 (1983年9月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784150200565

みんなの感想まとめ

魔法使いに束縛された妖魔が愛する姫とその子を守りながら自由を求める姿が描かれています。物語は、父の行方を探すために旅に出たクレイが、父親の魔法使いの弟子となることで展開し、父親との複雑な関係が緊張感を...

感想・レビュー・書評

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  • 父の消息を知るため、クレイは騎士になることを諦め魔法
    使いになることを決意する。妖魔にその行方と正体を調べ
    させるためだ。しかし選りに選ってその実の父である魔法
    使い、レジークに弟子入りしてしまう。クレイを疎みその
    命すら奪おうと考えるレジークと修行に打ち込むクレイ、
    そしてその間で愛と自由を求めるギルドラム。はたして物語
    の結末は?

    本来であれば悲劇でしか終われない物語のはずだ。実の父を
    その手にかけることになるだろう息子。人ではないものを
    愛したことを知ることになるだろう母。人を愛することを
    知ったばかりに主の命令に悩み苦しむ妖魔。どう考えても
    悲劇的結末しか待っていないはずなのだが、様々なところを
    ぼやかすようにしてそれを回避している。人の親であると
    いう感情を一切持たないキャラクター設計で魔法使いの
    「人」である部分をぼかして父親殺しの悲劇を回避し、魔女
    という要素で「女」や「母」という部分をぼかしている母は
    嬉嬉として妖魔を受け入れる。主人公は迷いなく実の父親と
    対峙し殺してしまう。相棒であったはずのセプウェンも途中
    退場するし、全体的に緩い感じがしてしまうのだ。ただ、
    それらがこの物語を「伝説」あるいは「妖精譚」のような
    手触りにしているのも確かで、もし作者がそこまで計算
    していたのなら脱帽である。

  • 魔法使いの前では少女の姿をし、愛する姫とその息子(自分の子ではないけどしっかり父性愛を発揮して)を守りながら、魔法使いの束縛から逃れる道を求める妖魔。いじらしいです。「ハウル」や「バーティミアス」のように、妖魔って魔法使いにこき使われるのね。続編「氷の城の乙女」上下も図書館でしか手に入らないのかしら。

  • 2006年11月7日読了。うん、おもしろかった。父の行方を捜すために旅をしていたクレイは、父を探すためには魔法使いとなり、妖魔を僕にしなくてはならないと思い、弟子入りした先がなんとその父親の魔法使い。でも、父はそんな息子を殺そうと企てる。それを父の僕である妖魔が助ける・・・。奥の深いお話でした。

  • 主人公の挫折と成長を底辺に置いたストーリーテリングの巧みさも勿論だけれど、何よりも妖魔ギルドラムに惚れ込みます。

    【屈指の名作】。

  • シンプルな終わり方ながら、グッと来る最後。

    映像化すると面白いかも。

  • 表紙の画像が無くて残念。騎士と魔法、父と子、恋愛、冒険。。。
    全てがバランスよく、そして飽きもさせずにドキドキハラハラ。。。読んで損はありません。

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