三つの魔法

  • 早川書房 (1985年4月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784150200749

みんなの感想まとめ

物語は、海上に点在する島々を舞台にしたファンタジーで、著者の巧みな語りによって、子供だけでなく大人も楽しめる内容が展開されます。特に、登場人物たちへの共感を持たせることなく、逆に悪意的な視点を挿入しな...

感想・レビュー・書評

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  • 海上に点在する島々、群島世界を舞台に巡り旅するファンタジーでは有名なのは「ゲド戦記」シリーズを挙げられるでしょうがヨーレンのはもうちょっとクラシックなメルヘン。子供のための、でも大人が読んだとしても物足りなさや苛立ちは感じさせないヨーレンは巧みな語り手です。

    魔法をめぐるファンタジーについては、現代ノベルにありがちな語り口では読者はしばしば主役の、ここではシアンナやランへの共感は早々に尽きてブラガードやブリーカードへの興味だけで読み終えて作者への冷淡な評価して終わることが大変に多いものですが、ヨーレンの物語は素朴にみえてその、モラルが逆転する悪意的な目線を挿ませない。それは、小説の文章が「歌」のリズムに大いに依っているからだと思います。これは邦訳ですがその気分はわかる。『マビノギオン』とかの古典の棚に側に置いておいても気持ちを傷めないで済む、貴重なファンタジー作家です。

  • ジェイン・ヨーレンの好きなところは、ファンタジーだけれども、全てをファンタジーにしないところです。
    現実を織り交ぜて、決して全てがハッピーに、万々歳で終わるお花の世界にはしない。いい事があれば、悪いことがある。何かの裏には何かがある。
    そういった、彼女なりの確固とした考えが、作品を彩っていく姿勢が、文中のいたるところにあらわれています。
    そんな彼女の作品が、とても好きです。

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著者プロフィール

アメリカの作家。コルデコット賞を受賞した『月夜のみみずく』(偕成社)をはじめとする380冊以上の作品を出版。日本でも、ほかに、『きょうりゅうたちのおやすみなさい』などの「きょうりゅうたち」シリーズ(小峰書店)や、『みずうみにきえた村』(ほるぷ出版)など、多数が紹介されている。

「2022年 『あらしと わたし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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