死の王 (ハヤカワ文庫FT)

制作 : 室住 信子 
  • 早川書房
3.78
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本棚登録 : 262
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (634ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150200862

感想・レビュー・書評

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  • 神々の大いなる力と気まぐれに翻弄されながら、魂の奥底で求めあっていた二人の人間の行く末を描く、神話的物語。
    長い、長い物語だった。
    めくるめく美と残酷と無慈悲の世界の中で、為す術もなく溺れて浜に打ち寄せられた残骸のような心持で読了した。
    綴られる物語の結末に悲しい思いはするのだけど、その悲しみにしばらく浸っていたくなる。

    なんと自在に言葉を操り、かくも絢爛にしてかぐわしい世界を織り上げることだろう。
    畏怖と羨望を抱いてやまない。

  • なんだこれ…
    なんて形容していいかわからなすぎる。
    シミュとジレム=ジレクの歪んだ愛の結末。すごすぎて言葉にならない。
    なんて感想書いていいかわからないけど胸を打たれているという不思議極まりない本を読んでしまった。
    何故かはわからないけど、とても好き。
    584ページの「逃げるかも、知れない……」「ありえないことだ」のやりとりがすごくエロチックに感じました。

    カザフェが嫌いだった。どうもハキハキした女性キャラクターが好きでないのか?

  • 作品としては一作目の方が完成度が高いのだろうけれど、二冊目ではまった。
    単なる小説読みとしてミーハーに書くなら、キャラクターが縦横無尽に動きまくり、みーんな自分勝手なところが気に入ってた。
    レズの女王様は呪いを書くために死●するわ、しかも選定基準が女の子っぽいだし、ロリダークな魔女も出てくるし、ラノベ挿絵が入ったらまちがいなくゴスロリ着てそうな性格と言葉づかいだし、シミュは健気だしジレムはツンデレだし。
    高校生の私は布教に勤めましたが誰も読んでくれませんでした……。
    ひとり頑張って読んでくれた友人も訳文がちょっと、と言われましたが、確かに読みにくい。
    けれど翻訳者の腕というより、もともとリーの文章が泉鏡花並みにきらきらゴージャスというのもあるのかも。
    けれど、お人形キャラではなくひとりひとりが生き生きしているところが好きです。
    残念ながら、日本語再販続刊が出ていませんが、この先不幸の集大成な人生を送ったジレムが救われる『熱夢の女王』は必読だと思う。
    ジレム……とことんあのタイプにかかわる運命なのね……

  • 結構読むのに時間がかかってしまった…
    絢爛さとか闇の凝ったような美しさにあてられたせいなのか、歴史書のように淡々と綴られていく物語のせいなのか。
    シミュとジレク、心の奥で互いを求めてるのに結局それは報われることがないあの結末!
    だからこそ美しいのかもしれないけど、もう少し救われてもいいんじゃないかと思ってしまうハッピーエンド脳。
    あと、表紙絵がとても素敵。

  • 前作「闇の公子」ですっかり惚れ込んだアズュラーン様の出番が殆どないことと、訳者がこの巻のみ別な方で、どうも世界観にそぐわない言葉選びが多く、しっくりこないので(それがよりにもよってシリーズ最大の長編という……)、少し評価は低めです。

  • 古書購入

  • 英国幻想文学大賞受賞作。
    かなり昔に完読。
    確か、両性具有というワードを初めて知った作品。

  • シミュとジレム、生と死、人と妖魔の愛憎世界。宿命に縛られ、闇の公子と死の王に翻弄され続けた二人の青年が哀れでならない。
    カザフェやヨルシッパ、ナラセンやライラスなどの、主役ではないキャラクターの濃さが印象的。
    面白かった。

  • タニス・リーの平たい地球シリーズ。絢爛豪華な闇と淫靡と残忍とがいり交じり香り立つ本格ファンタジー。

    登場人物みなが望みのモノを手に入れる。ただ一人を除いて。

  • 『平たい地球』シリーズ第2作。
    前作『闇の公子』は連作短篇集のような構成だったが、今作は最初から最後まで一貫した長編。
    作中でもかなり長い時間が流れるが、冗長さは感じない。
    訳文は浅羽莢子の方がこなれているような感じた。

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