死の王 (ハヤカワ文庫 FT 86)

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (634ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150200862

感想・レビュー・書評

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  • 神々の大いなる力と気まぐれに翻弄されながら、魂の奥底で求めあっていた二人の人間の行く末を描く、神話的物語。
    長い、長い物語だった。
    めくるめく美と残酷と無慈悲の世界の中で、為す術もなく溺れて浜に打ち寄せられた残骸のような心持で読了した。
    綴られる物語の結末に悲しい思いはするのだけど、その悲しみにしばらく浸っていたくなる。

    なんと自在に言葉を操り、かくも絢爛にしてかぐわしい世界を織り上げることだろう。
    畏怖と羨望を抱いてやまない。

  • なんだこれ…
    なんて形容していいかわからなすぎる。
    シミュとジレム=ジレクの歪んだ愛の結末。すごすぎて言葉にならない。
    なんて感想書いていいかわからないけど胸を打たれているという不思議極まりない本を読んでしまった。
    何故かはわからないけど、とても好き。
    584ページの「逃げるかも、知れない……」「ありえないことだ」のやりとりがすごくエロチックに感じました。

    カザフェが嫌いだった。どうもハキハキした女性キャラクターが好きでないのか?

  • シミュとジレム、生と死、人と妖魔の愛憎世界。宿命に縛られ、闇の公子と死の王に翻弄され続けた二人の青年が哀れでならない。
    カザフェやヨルシッパ、ナラセンやライラスなどの、主役ではないキャラクターの濃さが印象的。
    面白かった。

  • 平たい地球シリーズ:2

  • 死の王ウールムに挑む闇の公子アズュラーンに唆されたシミュ。アズュラーンに拒まれた怒りと絶望から魔術師となりウールムの手駒となってシミュに向かっていくジレク。全員美形。うっとりしつつも「生きる幸せ」「愛すること」など考えさせられる作品。ヴォルデモートに進呈したい1冊。

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