悪魔の挑発 (ハヤカワ文庫FT)

  • 早川書房 (1995年12月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (528ページ) / ISBN・EAN: 9784150202149

感想・レビュー・書評

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  • 今作から新シリーズということだったけど、今までの作品と全くの地続き。
    人喰い鬼のメリメリとニンフのタンディの息子エスクは、人喰い鬼としての自分のアイデンティティに悩んでいる。
    四分の一だけの人喰い鬼なので、ほとんど人間と同じ容姿であり、怒りが高まると人喰い鬼の力を出すことができるが、自分で制御はできない。
    「ノー!」という、拒否の魔法が使えるだけ。

    そしてセントールのチェクスもまた、父ザップがヒポグリフであるため、混血は認めないというセントールの掟の前で、祖父母にすら会わせてもらえないことに悩んでいる。

    二人はそれぞれよき魔法使いのハンフリーにアドバイスをもらおうと旅に出るが、その途中、村を悪魔に乗っ取られた穴掘り族のヴォルニーと出会う。
    3人は力を合わせてハンフリーの城へたどり着くが、そこは、さっきまで人が暮らしていた形跡がある、無人の城となっていた。

    3人は国王ドーアにハンフリーの城の話を報告し、さらに穴掘り族の村の窮状を訴えたが、ドオアはハンフリーの捜索に全力を尽くさねばならないため、ヴォルニーの願いはかなわない。

    3人はそれぞれ自分の知っている一族たちを訪ね、助けを求めるが、穴掘り族の近しい一族もくもく虫、きりきり虫からも、エクスの母方の一族である悪霊たちからも、チェスクの母方の一族であるセントールからも拒否される。
    なんとか使命を全うしなくては…と、知恵を絞り、苦難の旅を続けるのだが。

    やっぱり、冒険、友情、勝利の話なんよ。
    だけどこのシリーズ、ジャンプよりディズニーが似合うと、読みながらずっと思っていた。
    なんでかというと、出てくる人間以外の生き物が極めて西洋的であることと、必ず恋愛が絡んでくるからだと思う。
    もちろん今回も。

    表紙はエクスとチェスクだけど、この二人は最初から最後まで友情。
    恋する相手は他にいる。
    それと、自分のコンプレックスとの対決。
    敵を倒すためには、自分の弱点を知って克服しなければならない。
    この辺は結構かわいそうになるくらいシビアです。

    穴掘り族の村は救えたけれど、今回はちょっと理屈っぽくて、その理屈を理解するのにちょっと手間取った。
    ハンフリーの件は未解決なので、次巻以降の展開に期待。

  •  シリーズも10冊を迎えてしまった。
     読み続けているシリーズものがいくつかあるが、この「ザンス」シリーズは、舞台としてのザンスだけが同一で、登場人物たちが次々と変わっていくのが特徴かもしれない。
     もちろん、出てくる人物たちは、過去の登場人物と血縁だったり、何かしらの縁がある者たちで、また過去の主人公も脇役で登場することもある。
     
     「陰陽師」や「鬼平」で受けるお約束の楽しみがないかわりに、同じ舞台で演じ続ける違うお話を見ているような安心感はある。同じブロックのおもちゃで、違う造形物を作り、お話を作っているというか。

     

  • 穴掘り屋の一族が住む美しい谷が悪魔たちに乗っ取られた。一族の代表者ヴォルニーは、谷から悪魔を追い払う秘策を授けてもらおうと、よき魔法使いハンフリーの城を訪れた。ところが、ハンフリーの姿が影も形も見当たらない。困り果てたウォルニーに力を貸そうと申し出たのは、羽のあるセントールのチェクスと四分の一だけ人喰い鬼のエスク。いざ悪魔を追い払わんと、三人は勇んで旅立った…ユーモア・シリーズ最新刊。

     2003年7月2日購入

  • ザンスシリーズ 10冊目

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