ゴルゴン―幻獣夜話 (ハヤカワ文庫FT)

  • 早川書房
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本棚登録 : 157
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150202170

感想・レビュー・書評

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  • ロマンティックで味わい深い文章だが、作風が自分には合わなかった。

  • 幻獣を主な題材にした短編集。
    とはいっても、夢見がちなおとぎ話などではなく、背にひやりとしたものが這うような話であったり、胃の下のあたりにいつまでも残るような話であったりもする。
    決してこの手につかむことのできない美しいものを目の当たりにした時のように、恍惚とわずかな絶望感にとらわれながら読むこの快感。
    文章的な美しさはもちろんのこと、「白の王妃」や「ドラコ、ドラコ!」のようにアイロニーたっぷりのミステリめいた話も面白い。
    時折読み返したい、満足感のある一冊。

  • 世界幻想文学大賞を受賞した「ゴルゴン」を含む幻獣たちの短編集。 かなり昔に読んだので、時間さえあれば再読したい作品の1つ。 

  • ファンタジー短篇集。

    中学のときに高校受験の休み時間に読んだ覚えがある。

    たぶん、ゴルゴンというファンタジー色いっぱいの表題と、
    天野喜孝のカバーに惹かれて、何も考えずに買ったと思う。

    その実、中身は夢と冒険のファンタジーと程遠く、
    大人向けの深淵な世界観がある話ばかりだ。

    久しぶりに読みたくなったので、
    amazonで見てみたら中古が10円で購入できた。


    ゴルゴンが住むという孤島に興味本位で
    降り立った男の立場を借りて話が進む。

    島にゴルゴンは本当にいるのだろうか。

    少なくとも言えるのは
    この話は「見るものを石に変える」というゴルゴンの魔力をまとっていて、
    読む者の柔く未熟で脆い部分を確かに石化させる。

    ゴトリと腹の中に異物感を感じさせるような読後感には
    後に引く魅力がある。

    短篇集の中にあって「ゴルゴン」は頭一つ抜けた面白さがあるが、
    どの話も独自の雰囲気があって面白い。

    再読にあたってとくに、
    「ドラコ、ドラコ」
    「白の王妃」
    がとても良いと感じた。

    「ドラコ、ドラコ」はファンタジーの定番ドラゴンが登場するので、
    テーマだけでゲーマーとしては心踊るのだが、
    フタを開けると見苦しい歯車がまわる舞台裏を除くような話。

    「白の王妃」は白と黒のシンプルな色彩描写と
    人間の業と終焉についてが短い話にまとめられている。

  • 「ゴルゴン」「狩猟、あるいは死――ユニコーン」「白の王妃」がとりわけ良い。

  • 幻獣あるいは現実に存在する獣をモチーフとした短篇集。全体に幻想文学寄り(現実世界で超自然的な異様な出来事が起きる)だが、中にはSF的なものもあればファンタジー風のものもある。どれも秀作ぞろいとはいえ、やはりファンタジー風の作がタニス・リーのイメージに最も良く適っているように思う。そして、文章は毎度ながら絢爛豪華で美麗。譬えが異様にうつくしい。

    「狩猟、あるいは死――ユニコーン」、「猿のよろめき」、「白の王妃」が秀逸。ユニコーンは決して手に入らぬ理想ないしは幻想の隠喩・アレゴリーという気がする。

  • 読みたかったので再購入。
    1月下旬、ブックオフにて。

  • 幻想の中にある残酷さが美しい。加藤俊章の表紙と挿絵も作品の雰囲気に合っている。

  • タニス・リー版、幻獣をモチーフにした短編集

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