魔術師の帝国 リフトウォー・サーガ第1部 1 (ハヤカワ文庫FT)

  • 早川書房 (2007年9月7日発売)
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感想 : 8
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  • 本 ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150204488

感想・レビュー・書評

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  • 中学生の頃ファンタジー小説にはまっていたオイラ。中でも一番夢中になって読んだのがこれだった。
    夜中までベットの明かりだけで読んだ記憶がある。オイラの視力が悪くなったのはこの本のせいかも。
    特に、後半のパグがミドケミアに帰ってきてからのくだりは、何度となく読み返したもんだ。
    友達に貸したままになってしまったけど、心のどこかに引っ掛かっていた1冊。本屋で再販しているのを発見して即購入。30代になってもう一度パグやトマスと一緒に冒険できるとは思わなかったよ。

  • 本棚を見ると、そこには手垢の付きまくった、表紙もボロボロの分厚い小説本が収められている。

     初版発行は昭和59年。小学生のころ。

     私の人生にとっては大昔といってもいいころだが、その本を最初に読んだときの感動を、今も覚えている。

     「魔術師の帝国」という名のその本は、私が初めて読んだエピック・ファンタジーであり、私が初めて好きになったエピック・ファンタジーでもある。

     小学生から中学生の間、金もなかった私は何度も何度もその本を読み返し、その物語に没頭し、その世界を夢想した。実際、十数回は読み直したと思う。

     当時は国内的にもファンタジーがはやっていた時期で、海外でも評価の高いファンタジーがいろいろと翻訳されていた。指輪物語は言うに及ばず、ザンス、ベルガリアード、ドラゴンランス、エターナル・チャンピオン・シリーズなどなど……

     壮大なスケールの物語世界、緻密なストーリー、生き生きと描かれたキャラクターたち……と、大方のファンタジーの褒め言葉を並べるぐらいしか能のない自分だが、そこにかかれた物語と世界に惹かれた。

     ミドケミアという異世界。

     パグとトマスという、少年らしい英雄願望を持った少年たちへの共感。

     危険な旅路。

     仲間との別れ。

     異世界からの侵略者、そして戦争。

     エトセトラエトセトラ……そういったすべてのモノが、私にとっては目新しく、魅力にあふれていた。

     当時、私がTRPGに興味を持ち始めていたことも関係しているかもしれない。

     異世界を体感したい、という思いを、「魔術師の帝国」の主人公たち(この物語の特徴の一つである、二つの世界に離ればなれになった二人の少年たちの物語が交互に書かれるというダブル・プロット)は見事に共感させてくれた。

     一部では、当時すでにファンタジーの金字塔であった指輪物語を超えた!などといわれたいたらしいが、まだ指輪物語を読んだことのなかった自分にとっては、そんなことは関係なく(それは後に指輪物語を読んだ自分にとっては、良くもあり悪くもありであったが)ただ読み続けたものだった。

     ここで粗筋など書くのは無粋というものだろう。

     とにかく、未読の方々には読んでもらいたい。

     「魔術師の帝国」という物語を。

     忘れもしないその物語は、私を初めて感動させ、熱狂させ、惹きつけた魅力をもった、最高のファンタジーの一つである。

  • 素晴らしいファンタジー小説の幕開け。二人の主人公の描く軌跡に感動。表現もジンワリと水彩画のように伝わってくる独特の文体。

  • 読んでいて「あ、歴史書みたいだな」と思う箇所が多々ありました。
    魔法使いが一般の人から軽視される存在であるとか、14才になったら弟子入りするとか。

  • 読了:2009/04/06
    懐かしい本。初めて手に取ったのは小学校高学年くらいで、確か塾か習い事の帰りに本屋さんで見つけた気がする。シリーズ全部読んだことなかったので、再版はうれしいかぎりです。

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