神託の夢 (ハヤカワ文庫FT ドラル国戦史)

  • 早川書房 (2008年3月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784150204631

みんなの感想まとめ

物語は、来るべき戦いに向けて集結する軍勢を舞台に、さまざまなキャラクターの視点を通じて描かれます。ストーリーは進行が緩やかで、各キャラクターの過去や内面に焦点を当てることで、彼らの魅力が引き立てられて...

感想・レビュー・書評

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  • 壮大なファンタジーの世界を舞台に、家族の絆と勇気をテーマにした物語。ヴラーの軍が次の戦場に向けて進軍する中、登場人物たちの運命が交錯し、全滅した兵士たちの知らせが響き渡る緊迫した状況が描かれる。

    この作品の魅力は、多様な登場人物の深い描写にある。ドラル国北部を治めるダレイネの回想から始まり、農民のオマーゴやトログ国軍の司令官ナラサン、マーグ国の海賊スケルなど、多彩なキャラクターが登場する。特にジャルカンの視点から語られるエピソードは、彼の狡猾さや貪欲さを際立たせつつ、その行動が引き起こす波乱を暗示している。彼の視点を通じて見ると、意外にもまっとうな人生を歩んでいるように感じられる点が興味深い。

    物語の中で、南部地域に向けて進むヴェルダンの姿も見逃せない。彼は自らの地を守るため、農民たちの無邪気さに危機感を抱き、マーグ国の海賊やトログ帝国の職業軍人を雇い入れる。この展開には、家族や仲間を守るために戦う姿勢が強調されており、勇気と絆の重要性がひしひしと伝わってくる。

    また、アマー教会の動きも興味深い要素だ。彼らが得た情報をもとに独自に遠征軍を組織し、ドラル国南部へと進出する様子は、物語全体にさらなる緊張感をもたらしている。このように、物語は多面的に展開し、読者を飽きさせることがない。

    ファンタジー小説が好きな方はもちろん、家族や仲間の絆を大切にしたいと思っている人にもぜひ手に取ってほしい一冊だ。次の展開が待ち遠しくなる作品に仕上がっている。

  • 来るべき2つ目の戦いに向けて、軍勢はヴェルタンの国に集結する。
    それぞれの主観が過去から今をオーバーラップしていくので、話自体はあまり前に進んではいない。
    ただ、それぞれの個々人が魅了的に見えて楽しめる。分かり易いストーリー、軽妙な掛け合い。サクッと読了。

  • 次は南のヴェルダンの国での戦い。視点が様々な人へ移っていきます。実用的な思考の持ち主オマーゴ。割と好き。謎めいた妻アーラについては伏線がちらほら。何者なんだろう。
    小悪党ジャルカンの視点にかわったのは少しおどろいた。ブラックユーモア的な死亡フラグかと思いきや普通に生き残っているし。
    夢見人の4人ともがほぼ神として起床。「老神」たちをうまく扱っていこうのくだりが何だか悲しくなった。
    最後はスケル視点。別行動が多いからしばらく出てこないと忘れそうになる・・・。
    それぞれの視点だと、生まれてから現在までの回想も含むから全体としての話がなかなか進まない。個々におもしろいけど。

  • 舞台はドラル国南部へ。
    (今回は南部を治めるヴェルタンが表紙なのですが、共に描かれたナラサンとヤルターを見て、「わーアラゴルンとフロドだよ!」と思ったワタクシ)
    西部を制圧できなかった敵が、今度は南部へやってくるのですが、3巻目は敵が攻め込んでくる前の中休み的一冊です。
    なのでストーリー的にはあまり進行はないのですが、その分ナラサンやジャルカンの過去を取り入れ、各キャラをじっくり描き出しています。
    ヴェルタンと新キャラ・オマーゴの絆や、その妻アーラの謎など、わくわくさせる部分もバッチリです。
    四神の夢見人たちの成長も気になりますし、早く4巻目を入手したいものです。

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