剣の輪舞 (ハヤカワ文庫FT)

  • 早川書房 (2008年4月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (544ページ) / ISBN・EAN: 9784150204655

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

重厚なファンタジー世界を舞台に、若き剣客リチャードと皮肉屋の美青年アレクが貴族社会の陰謀に巻き込まれる冒険譚です。中世ヨーロッパを思わせる設定や、彼らが住む危険な下町と優雅な丘上の対比が魅力的で、物語...

感想・レビュー・書評

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  • エレン・カシュナーという作家さんは、もうそういう作風なのだなと再認識。
    そこは個人的にあまり受け付けないんだけど、作風なら仕方ないか。

    お話そのものは、重厚でしっかりとしたファンタジィ。
    それもこの人の作風かな。
    なんといっても、どっしりとした世界観の安定感が素晴らしい。
    他の作品も、また読もうかな。ちょっと勇気がいるけど。

  • リチャード・セント・ヴァイヤーは都で随一の腕を誇る剣客。
    決闘の請負人である彼は皮肉屋の美青年アレクと気ままな暮らしを送っていた。
    ある日、謎めいた貴族から政敵の暗殺を依頼されてからリチャードの日常は狂いはじめる。
    都を揺るがす陰謀へと巻き込まれ、自身とアレクの命をかけて闘うことに―
    若き剣客の冒険譚。

    ファンタジーに区分されてるけど、中世欧州を舞台にした剣客譚―冒険ものでなく、貴族社会の陰謀に巻き込まれて―でした。
    二人の住まうちょっと危険な下町リヴァーサイドと〈丘〉の上の、表向きは典雅で裏では政治と恋とかけひきの貴族の世界―どちらにもそれぞれルールがあって対比が面白い。
    本編は序盤が私には読みにくかったです。
    世界に慣れればすんなりいくけど…100頁くらいは苦しかった…
    キャラクターではリチャードと対峙する剣客アップルソープが好きでした。
    〈増補版〉で巻末に追加されたという短編3話はさらりと読めて、良かったです。
    元が短編だったそうだし、この作者は短編の方が得意なんだろうね-
    短編連作を読んでみたかったな-

  • 「死神という名前ではなかった剣客」「赤いマント」「侯爵の死」
    このたった60Pのためだけに買いました980円。


    気ままに暮らす美青年アレクと恋人の剣客のリチャードが貴族の陰謀に巻き込まれてしまう話。
    二人は恋人ですがBLではないです。

    少し古めかしい訳の文体や、英語特有の言い回しが取っつきにくいですがそこさえクリアーすればとても楽しめます。

  • 表紙は前のが好き。

  • 貴族のいさかいを剣士が代行する風習のある街で最強と呼ばれる剣士と、その愛人である学生の話。魔法などの非現実的要素はなし。同性愛がさほど珍しいものでない文化。色っぽい表現はあっても具体的な性的描写はなし。文体が多少読みづらい。

  • リチャードとアレクがえらいことになってます。
    これ、多分本にそういう表記がないと思うんですけど、このメイン2人、普通に恋人同士です。
    それが何だと言わんばかりにどうどうとしてますが、恋人同士です。
    大事なことなので、というか、大変なことなので2回言いました。
    しかし好きだ。
    最初はアレクが一方的にリチャードに執着してるんだとばかり思ってましたが、これはリチャードもなかなかにご執心ですね。
    そういう要素が大丈夫な人はどうぞ。

    既読の方は「剣の名誉」も。
    主人公は女の子ですが、2人のその後が描かれています。

  • 褒め言葉として「読みづらい」。直接的な表現を使わずに、人の心の機微や駆け引き、状況の描写がなされている。集中して読まないと言外の意味を拾いそこねて「あれっ」てことになる。細身の剣で切り結ぶ殺陣の描写もさることながら、言葉を使っての「殺陣」もみもの。緊迫感があったり、ユーモアがあったり。また貴族が住む山の手「丘」と、貧民街の「リバーサイド」の両方が舞台で、その対比も描き込みがすごい。

    男同士のカップルの話は苦手なんだけど、このへんも直接的な描写が抑えられているので抵抗を感じずに読めた。むしろこういう関係だからこそ、ラストの緊迫したシーンが引き立つのかもしれないなと思った。「恋人」だからこその信頼関係。でも男女の恋人だと雰囲気が全然違ったはず。

    リチャード・セントヴァイヤーって名前がかっこいいなぁと思いながら読んだ(笑)。なぜかわたしの脳内ではまるでドラクエの「魔法戦士」のよう。あるいはFFの「赤魔導士」?つば広の羽根帽子をかぶり、マントを翻し、細身の剣を華麗に操る剣士。あああかっこいい。

    したたかで一筋縄ではいかない「公爵夫人」も素敵です。そしてリチャードの「恋人」アレク。わがままだし喧嘩っぱやいしヤケを起こすしでいいとこなしなんだけど、繊細な性格の裏返しであることが見て取れるから、リチャードと一緒に「まぁしょうがないな。」という感じだった。リチャードとの信頼関係がすばらしい。

    ファンタジー…とは違うな。中世ヨーロッパのどこかの国のお話のようにも思える。

  • 翻訳もので一番面白いと思ったものかもしれません。これまで翻訳ものはなんだか文が受け付けなくて苦手だったのですが、これはむしろ文もとてもすてきでした。
    ファンタジーと銘打たれてはいるけれど、あんまり魔法とかそういうものはなく、落ち着いたお話でした。
    リチャードとアレクの甘すぎないだけど、なんだかんだでリチャードはアレクを猫っ可愛がり(笑)
    収録の公爵の死もよかった。あれ、もしかして・・・?と胸をどきどきさせながら最後まで読みすすめました。
    続編も今日は買いに行くぞーっ!

  • 短編3作を加えて、訳文にも手を入れたという増補版。原題はSWORDSPOINT、1987年。
    18世紀ヨーロッパを思わせる異世界。
    剣客が正式な決闘で人を殺すことは罪に問われない時代。
    伝説的な剣客となりつつあるリチャード・セント・ヴァイヤーは鍛え抜かれた肉体で芸術のような技を放つ黒髪の青年。
    貴族が見捨てた古い建物が建ち並ぶ下層階級の住む町リヴァーサイドで、依頼を受けては危険な仕事をしていた。
    育ちの良さそうな元大学生で長身のアレクを愛人として。
    貴族の住む「丘」では、誠実な三日月法務官ハリデイを追い落とそうとする竜法務官フェリスがトレモンテーヌ公爵夫人の目を盗んで陰謀をめぐらす。
    一方、マイケルは剣客に憧れ…
    特殊な設定だけど、意外に読者層広いかも?

  • 都で随一の腕を誇る剣客リチャード・セント・ヴァイヤー。決闘の請負をなりわいとする彼は、愛人の美青年アレクと気ままな暮らしを送っていた。しかし、謎めいた貴族が政敵の暗殺を依頼してきた日からリチャードの運命は少しずつ狂いはじめ、ついには都を揺るがす陰謀のさなか、おのれとアレクの命をかけて闘うことに……

  • リチャードとアレク、二人の関係と会話が大変。ときめきで★5つ

  • このシリーズは『王と最後の魔術師』から読み始めましたが、もしかしたらセロンとバージルよりアレクとリチャードのカップルの方が好きかも知れませんw いつもは沈着冷静なリチャードがアレクを誘拐されて怒り心頭するのが微笑ましいです。相思相愛ぶりがまぶしいww

  • 旧版持ってますが、未訳の話が収録されているので気になります。

  • 通常版、増補版両方もってる。
    最初に読んだのと、重厚さと暗さの点で、表紙は通常版の方が好きかな……。髪の色は取り違えてるけど、わたしの中でのアレクは結構黒髪のイメージだった。まんま、誰かさんの影響なことは分かってる。
    猫背で痩せてて嫌味で学があるけど皮肉にしか使わなくて、我が儘で怠惰で受で欲望に素直で、ひねくれてる癖に寂しがりで一度思うと頑固で一心。あはははは。そりゃ好みのツボ一直線ですな! 大好きだよこの手のキャラ!
    素直に正直に、物語が、と言うより、関係性萌え、キャラ萌えでの評価。物語が嫌いな訳じゃないんだけど、このふたりの関係性がツボすぎてまっとうに評価できないのでキャラ萌え評価と言っておく。

    受け攻めが分からないとか、リバ? とかネット批評で見るけど、私の読解力では、間違いなく最初からずっとリチャード×アレクでやってきてたとこに、事件の後アレクが出て行く前夜(リチャードが泣く夜)にはじめてアレク×リチャードだと思う。(だから「彼はまた若い愛人を持つだろう、別れの置き土産にそれを彼は証明していった」「驚くほどに身体はどこもつらくなかった」的文章があったのだと思う)

    アレクとリチャードの淡々とした、しかもかたっぽが敬語の関係性がすごく好き。

  • 増補部分に釣られて改めて購入。増補部分はほんの少しなので、買うまでもないと言えばない様な気がしなくもないんだけれど…!

  • 主人公である、美青年二人の関係がよい。無学文盲ながら、物事の本質を見極める鋭い眼と回転の速い頭脳を持ち、はや老成した感のある美貌の剣客リチャード・セント・ヴァイヤーと、高貴な生まれのようでありながら(後にその出自が明らかになる)、自滅的で、心の不安定さを傲岸不遜な態度で覆い隠している(リチャードにはお見通しだが)学生アレクと。二人の生活を支えているのは剣客としてのリチャードの収入であり、一方のアレクは、生活者としては役立たず。しかも、喧嘩をふっかけるしか能のなさそうな彼を、トラブルから守っているのもリチャードであり、アレクの気まぐれに振り回されて、お気の毒、といった感すらあるが、当のリチャードは、全く意に介していないよう。では、アレクにとってのリチャードの存在は・・・というところが、物語後半のアレクの行動や、同時収録の短篇「公爵の死」ではっきりしてきて、しみじみさせられる。カシュナーは、ジョージ・R・R・マーティンのホームページで、“A Dance With Dragons”が上梓されるまで、こんな作家、あんな作家の作品でも読んでいてね、と名前をあげられていたうちの一人。
    ――Swordspoint

  • ごっつ面白いってか、至極愉快。<br>
    日本語訳にやや(むしろ、けっこう)難アリですが、それをちょっと脇に除けておけるくらいは、最高!!<br>
    愛人っすよ、愛人。<br>
    しかも、属性女王様だぜーーー。笑うわ。<br>
    リチャードがアレクに対して敬語で、頭が上がらないのが、すごくかわいい。<br><br>
    華麗で陰惨で美しい宮廷絵巻と、気風がよくて荒っぽく人情味のある下町情緒。<br>
    剣客の誇りと権力者達の陰謀。<br>
    世界観がとても濃密で、出て来る人物達も曲者揃い。<br>
    それだけでも普通に充分読ませてくれるファンタジー。<br>
    だけども。<br>
    リチャードとアレクのばかっぷるがとにかく最高。

  • 本編は昔読んだので、短編3つのために買ったようなもの。「公爵の死」が儚く、謎めいていて、切ない。『吟遊詩人トーマス』の最後に少し似てるような。昔の訳では「剣士」だったところが、今回はすべて「剣客」に変わっているのに気が付いた。剣客…己の腕が頼みの無頼の輩というイメージには合っているけど、口からすっと出てこない言葉という気がしてちょっと違和感も。

  • 面白そう。チェックチェック。

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