アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う (英国パラソル奇譚)

制作 : sime  Gail Carriger  川野靖子 
  • 早川書房
3.63
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本棚登録 : 961
レビュー : 164
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150205324

作品紹介・あらすじ

19世紀イギリス、人類が吸血鬼や人狼らと共存する変革と技術の時代。さる舞踏会の夜、われらが主人公アレクシア・タラボッティ嬢は偶然にも吸血鬼を刺殺してしまう。その特殊能力ゆえ、彼女は異界管理局の人狼捜査官マコン卿の取り調べを受けることに。しかしやがて事件は、はぐれ吸血鬼や人狼の連続失踪に結びつく-ヴィクトリア朝の歴史情緒とユーモアにみちた、新世紀のスチームパンク・ブームを導く冒険譚、第一弾。

感想・レビュー・書評

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  • 元気のいいヒロイン、登場です。
    歴史ミステリの雰囲気もありますが~歴史改変ファンタジーみたいでもあり。
    ジャンルとしては、パラノーマル・ロマンスかも?

    19世紀末、ヴィクトリア女王の治世。
    吸血鬼や人狼が組織化され、一般人には手を出さないことで認められている世界という設定。
    満月の夜にだけ変身し野獣化する人狼は、自ら自邸の牢獄に閉じこもることになっていた。

    アレクシア・タラボッティは、頭がよく気丈だが、婚期を逃している26歳の令嬢。
    亡き父親がイタリア人だったため、ロンドン社交界ではいささか浮いてしまう濃い色の肌に大きめの鼻。
    じつはロンドンでただ一人の<魂なき者>(ソウルレス)反異界族。これも父の血を引いている。
    母と再婚相手との間に二人の妹があり、俗物揃いの家庭ではみ出し者扱いのアレクシアは半ばシンデレラのよう?
    ソウルレスであることも隠しているため、気が強い割には自己卑下の習慣もついていた。

    ウールジー城人狼団のアルファ(組織のトップ)であるマコン伯爵は人の姿でも大柄で、誰との決闘にも勝ち続けている。
    アレクシアとは、社交の席で顔を合わせては口げんかになる間柄。
    アレクシアがソウルレスであることはもちろん、人狼や吸血鬼には知られていた。アレクシアが触れると、そのときだけ彼らは無力化してただの人間の姿に戻るのだ。
    ところが、そういった事情を何も知らない吸血鬼に襲われ、乱闘の末にパラソルでやっつけてしまう。
    か弱いふりで気絶して見せたアレクシアだが?

    地域では、はぐれ吸血鬼が増えているという奇怪な現象が起きていた。
    アレクシアは何者かに付けねらわれ、マコン伯爵はそれを守ろうとするうちに、気持ちを抑えられなくなり‥?
    出会うたびにキスを繰り返しながら、アレクシアの思い込みと、人狼の風習との違いで、恋愛模様は大混戦?

    情報通でおしゃれな最長老の吸血鬼アケルダマ卿や、マコン伯爵の副官で冷静なライオール、気弱なアメリカ人科学者、アレクシアの家の有能な執事など、脇もいい味出しています。
    吸血鬼を撲滅しようとしている組織に、研究材料として囚われたアレクシアは‥?!
    当時の雰囲気と架空の設定を上手く織り交ぜて~面白い読み物に仕上がっています。
    楽しめました☆

    著者はカリフォルニア生まれ。母は英国人。
    厳格な家庭から逃げ出すため英国で考古学、カリフォルニア大学で人類学を学んだという。
    2009年本書でデビュー。
    評判を呼び、ローカス賞などいくつかの賞にノミネートされる。
    ベストセラーリストにも。

  • 個性的なキャラクター群に色々な設定、ラノベのようなストーリー展開。作者がノリノリな感じが溢れてます。


    ラブシーンのしつこく、案外あからさまな表現に辟易。
    そこをすっ飛ばしてミステリー要素多めにして欲しかった。
    まずはキャラクター紹介巻だったので、もう1作品は読んでみてもいいかな。

  • ファンタジーだと思って読んだらロマンス成分多くてちょっとびっくり。そんな場合じゃないだろ!と思う場面も多々ありましたが、おもしろかったです。アケルダマ卿が気に入ってたので、死ななくてよかった(笑)

  • ファンタジー・スチームパンク・ミステリー小説。


    最初は古風というか非常に個性的な登場人物の仕草や単語、世界観そのものに戸惑っていた気がする。
    癖のある翻訳も相まって、なかなかページをめくる指も進まなかった。

    しかしアレクシアとマコン卿のラブロマンスが始まり、物語が急激に進み始めると不思議と手が止まらなかった。

    アレクシアの窮地にあっても冷静な思考と何処か的はずれで思わず笑みが溢れる文脈、強力なキャラクターであるはずの吸血鬼アケルダマ卿や人狼伯爵マコン卿がまさかの囚われの身や暴走の状態にあってなお、アレクシアの賢さや意志の強さが際立つ。

    ちょっと甘ったるいかもしれないけれど、アダルティーながら甘酸っぱいアレクシアとマコン卿の逢瀬。

    ミステリーに対してはかっこよく対処していく二人も、恋愛に関してはヘタレですれ違いも多く、トラブルも多い描写がとても感慨深い。
    ストーリーについては一巻で大円団を迎え、ハッピーエンドな二人を見れてとても幸せな気分で読み終えられる。

    まだ一巻と言うこともありこの不思議な世界観も語り尽くされてはおらず、二人のその後やファンタジーな種族の秘密について続巻に期待できる。

    以下、ストーリーまま
    19世紀イギリス、人類が吸血鬼や人狼らと共存する変革と技術の時代。さる舞踏会の夜、我らが主人公アレクシア・タラボッティ嬢は偶然にも吸血鬼を刺殺してしまう。その特殊能力ゆえ、彼女は異界管理局の人狼捜査官マコン卿の取り調べを受けることに。しかしやがて事件は、はぐれ吸血鬼や人狼の連続失踪に結びつく。__ヴィクトリア朝の歴史情緒とユーモアに満ちた、新世紀のスチームパンク・ブームを導く冒険譚、第一弾。

  • スチームパンクでファンタジーで英国紳士な物語を期待してたのですけれど
    ・スチームパンク:要素少なめ。二巻以降は増えるらしい。
    ・ファンタジー:行政など、なかなか現実的でおもしろい。仕ややSF的ですらある。
    ・英国紳士:日本人が想像するようなフィクションらしいそれではなかった気がする。良くも悪くも現代的というか。 エロシーンが意外と生々しいのが意外でした。全年齢向けのはずなのですが……。
    翻訳が独特で、やや読みづらさを感じたのが残念です。

  • 時代は19世紀の英国的な国、吸血鬼やら、人狼やらが、普通にいるスチームパンク的な世界観。
    様々な男前と勝ち気なレディ。
    こんな話を読みたかったのよ。

  • 倫敦、吸血鬼、人狼というキーワードにのせられ読了。個人的には若干苦手なラブロマンス?やらエロやらがあり、内容もあまりにも少女漫画的で、読んでる途中は果たして最後まで読み切れるんだろうかと不安でもあったが、もう最後の方に来ると、主人公アレクシアをはじめ、マコン卿、ライオール、アケルダマ卿なとなどの登場人物に愛着が湧いてきてしまい、このままだとシリーズ全巻も読んでしまいそうだ。しかし、シリーズ続編の「プルーデンス女史」はアレクシアの娘であるらしいし、なんだかそちらも気になってしまうではないかw

  • 勢いで読んでしまったが、イギリス版ラノベだと思った。オースティンもウッドハウスも好きなので買ったが、これは軽い!

  • 人間と異界族が共存する19世紀のイギリス。
    異界族とは、吸血鬼、人狼、ゴーストらの総称で、原文では
    supernaturalとある。
    そういう世界で、主人公アレクシアは反異界族、すなわち〈魂なき者〉(ソウルレス)であり、異界族の能力を打ち消すことができる特異な存在である。

    永遠の命と超人的な能力を持つ異界族は、人間から恐れられつつも社会に受け入れられ、イギリス政府の中枢にまで入り込んでいる。
    そんな異界族も、ただのオールドミスであるアレクシアの能力にはかなわないところが皮肉っぽくておかしい。

    19世紀の上流社会では、若干25才にしてオールドミスの烙印を押され、しかもイタリア人のハーフということでさらにハンデを抱えるアレクシアが、持ち前の気の強さと腕っ節の強さで、人間も異界族をも翻弄する活躍が小気味よい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「翻弄する活躍が小気味よい。 」
      逆境がバネになったような設定?
      飛行船と吸血鬼に惹かれて読んだ。映画向きだと思うけど、、、
      それから「ソフ...
      「翻弄する活躍が小気味よい。 」
      逆境がバネになったような設定?
      飛行船と吸血鬼に惹かれて読んだ。映画向きだと思うけど、、、
      それから「ソフロニア嬢」のシリーズ?も読んでみたい。。。
      2013/07/02
  • エリザベス女王治世あたりで枝分かれした感じのifモノ。社交界とか街の様子は19世紀ロンドンなのに、人狼あり吸血鬼ありゴーストありな世界観が楽しい。
    スチームパンクって言うのは、ヴィクトリアンだから?空想科学的な要素は後半に強めです。
    アレクシアの今後が気になる!あと、ライオール教授とフルーテの活躍も期待です

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