- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150205607
作品紹介・あらすじ
空中学園、ロンドンへ! ソフロニアは邪悪な発明家がらみの陰謀に巻き込まれることに
感想・レビュー・書評
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ゲイル・キャリガーの2つ目のシリーズ、2作目。
アレクシア女史のシリーズの25年前という設定です。
こちらはヤングアダルトというジャンルだそうで、やや若向きの展開。
19世紀半ばの英国、女性は膨らんだロングスカートのドレスを着ている時代。
おてんばなソフロニアは全寮制の花嫁学校に放り込まれますが、なんとそこはレディとして活躍できるスパイを養成するのが影の役割。
ソフロニアは才能を発揮することになります。
試験で高得点を取りますが、級友たちから浮いて距離を置かれる羽目に。
親友のディミティには謎めいたラブレターが届き、罠ではとソフロニアは気を揉んでいるのに‥
友情や張り合い、試験の緊張など、学園生活のわかりやすい要素も入れつつ、事細かに描かれるファンタジー要素はけっこうコテコテ。
人狼や吸血鬼がいる設定ですが、19世紀的な暗さが何となくマッチしてます。
煤っ子の少年ソープと、ソフロニアに近付こうとする他校の男子など、ほのかな恋の鞘当ても。
最後はドラマが深刻になっていくのか、若い子たちの話だから、そうでもないのかな?
アレクシア女史のシリーズに出てきた登場人物との絡みが楽しい☆詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何人か物語から離れていくようで、そんな…、と涙。今後何を楽しみに!?シドヒークの恋愛の行方は、結末の分かるだけに見たいような見たくないような…。
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シリーズ2作目。
邪悪な天才科学者の学校から素敵な男子達が飛行船に乗り込んできます(笑)
このシリーズを読んでいると、英国の紳士淑女のお作法やら礼儀やらファッションやら沢山学べます。
作者がそういう世界観がお好きなんですね。
紳士を誘惑する術とか、スパイ術がたくさん出てきますが、ソフロニア14才だし、上級生でも18才程度なので、ほほえましいです。
前シリーズのキャラも少し出てきます。同じ世界観ですし、不老不死の吸血鬼と人狼がいますからね。この設定って便利だわぁ。 -
さて、内容もおもしろい軽妙なお話のですが、やっぱり”スパイ”を目指すという設定上、人を陥れたり(時には人殺しも)するような状況になりかねない、ということに主人公が悩んでいるので、諸手を挙げて★×5にできない…
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ヴィクトリア朝というのは、そもそもパンクの時代であるのかもしれない。刺繍、コラージュ、凝ったファッション、突き詰めればその凝り性な部分は、いろいろと抑圧されているからこその、爆発製のパワーを秘めているような気がする。だからこそスチームパンクと相性が良いのだろう。奇妙なメカがしっくりとくる、そのうえ吸血鬼や人狼が跳梁跋扈するロンドンは実に楽しい。
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ソープもいいけど、フェリックス派。
アレクシアと登場人物が繋がってきて楽しい。 -
ソフロニア嬢の第二巻。
学校が、あこがれのロンドンへ。
偽情報を撒いてみたり、取引をしてみたり、変装して潜入してみたりと、今回もソフロニアは大活躍。
そしてとうとう、英国パラソル奇譚からあの人が!!
相変わらずでスバラシイ(笑)
ラストで、ソフロニアが上級生になったのが、感慨深いです。 -
作者の別シリーズともリンクの兆しが強くなり、登場人物も出揃い始めて、ソフロニアや周囲の人たちも個性が見えてきた。いい感じで育ってきてるシリーズなので今後が楽しみ。
期待を込めて星4つ。 -
ソフロニアが遂にロンドンへ。
帯で大々的に書かれるほどにはロンドンに滞在していないですけどね。むしろメインは恋愛というか誘惑術とか、あと友情とかかなー
アレクシア側の人物たちがちらほら出てきてますね!今回は出てこなかった人でも、何となく想像できるというか…こういう楽しみがあるのはすごく好きです。