紙の魔術師 (ハヤカワ文庫FT)

制作 : 原島 文世 
  • 早川書房 (2017年11月7日発売)
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  • 本棚登録 :158
  • レビュー :14
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150205959

作品紹介・あらすじ

魔術師養成学院を卒業したシオニー。ところが希望とはまったくちがう「紙の魔術師」に師事して修行することになってしまい……!?(2)『硝子の魔術師』2018年1月、(3)『真実の魔術師』3月刊行予定

紙の魔術師 (ハヤカワ文庫FT)の感想・レビュー・書評

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  • 『切除師』って、何のために殺戮を繰り返してるの?主人公シオニーの師であるセインの元妻は、どうして切除師になったのだろう?その辺が謎でモヤモヤ。だんだん明かされるのかな。成り行き上とはいえセインの過去や思いを弟子のシオニーに見られてしまうって、プライバシーの観点からして、ヤダな。やっぱりここでもモヤモヤ。

  • 学校卒業したばかりの魔術師見習い女子と師弟関係になった師匠が30才位の男ってだけで、先が読める。
    「ニューヨークの魔法使い」シリーズを思いだす
    軽く読めます。
    疲れた時いいかな

  • 一人前の魔術師になるため、先生のもとで研修を受けることになるシオニーちゃん。
    ところが、言い渡されたのは紙の魔術師。
    一人の人間が使える魔術は一種類のみ。それは一生変えられない。
    しかも、その先生がまた変人で、
    人を嫌って森の奥に一人で住むわ、紙の骸骨に執事をさせるわで
    とにかく陰気なお方。

    わたしの人生どうなっちゃうの!?
    ・・・からの、あれよあれよという展開が面白い、
    冒険譚です。
    先生の、かつての因縁の魔術師を相手取り、
    ハラハラとした展開が楽しめます。

    恋模様もドキドキハラハラです。

  • 表紙の絵が可愛らしくて手に取りました。
    金属の魔術師になりたかったシオニーは、希望とは違い紙の魔術の実習を受けることになります。あまりやる気のないシオニーですが、少しずつ紙の魔術という師匠に愛着を感じていき・・・。みたいなファンタジー。
    魔法をテーマにしてますが、契約できる物質はひとつだけという限定的要素が面白いのと、紙の魔術って要は折り紙なんですね。海外だと折り紙って珍しいのかな。
    結構急展開で話がすすみ、後半はちょっとグロテスクなシーンもありますが、スピード感があるとも取れます。個人的にはさくさく読めて面白かったです。伏線が回収しきれていないところがありますが、もともと続編を想定して書いていたのかな、と。続きも読んでみたいです。

  • 折り紙の魔法という目新しい魔法で興味を惹かれました。
    シオニーが生き生きしていて、あれこれ突撃していくのが良いです。
    ほんのり香る恋も可愛らしい。
    ただセインの内的世界での場面が多くてもたつく感じも。

  • ・最近のファンタンジーは魔法に新機軸を求めてゐるのであらうかと思つたのがチャーリー・M・ホームバーグ「紙の魔術師」(ハヤカワ文庫FT)であつた。魔術は魔法と言ひ換へるべきかもしれないが、本書ではmagicianといふ語が使はれてゐるから、ここはやはり魔術師なのであらう。そして、 なぜwizardやwitchでなくてmagicianかといふのはよく分からない問題なのだが、それでもここはやはり魔法使ひではなく魔術師なのであらう。その魔術師に「紙の」とついてゐる。魔術に紙は合わはないのかどうか。それなのにこれはなぜだといふので読んでみたら案外おもしろかつた、これが本書の感想である。さう、意外におもしろいのである、「紙の魔術師」。
    ・では「紙の魔術師」とは何か。これを簡単に言へば、「人によって作られし物質よ云々」(25頁)といふ誓詞であらうか、これを唱へて紙と結びついた結果、できるやうになる魔術とでも言へば良いのであらうか。主人公の場合はそれが紙であつたから「紙の魔術師」となる。これだけのことである。よくある、魔法を学ぶ学校で云々といふのも物語中にはある。しかし、それ始まりに過ぎない。この誓詞を唱へて何かの物質と結合しなければ魔術師にはなれない。「ガラス、金属、プラスティック、ゴムでさえ」(10頁)魔術師になれるのである。人間が作つたものであると否とに関はらず、その物質に結合してしまへばその道の専門家、紙の魔術師、ガラスの魔術師等々になれる。主人公、いや正確にはアヴォイスキー師がいふには、現在は紙の魔術師になり手がゐないために、「現役の魔術師がたった十二人という状況では、実習生の一部を振り分けるしかない」(7頁)のだとか。それで主人公シオニーは紙との結合を選ぶか、魔術師をあきらめるかの岐路に立たされたのであつた。その結果、結合することができた。無事に紙の魔術師になれたのである。では紙の魔術師は何をするのか。問題はここである。ごく簡単にいへば折り紙をするのである(らしい)。然るべき人間が然るべき手段を以て然るべき方法で折れば、それは魔法になるといふ。シオニーの師たるセイン師は紙で外骨を作り、それに執事役を仰せつけた。これなど分かり易い例で、紙から作つたものを自らの用を足す存在に仕立て上げたのである。折り鶴らしきものも出てくるが、これは折り鶴を武器に使つている。つまりは、何とでもなるのである。その時と状況によつて、紙で折つて作つたものが武器にもなれば家事をもこなす。要は目的次第なのである。ここらへんから本文のライラが関係してくる。つまり悪役の登場である。悪役たるもの……いかなる存在なのであらうか。ライラはセイン師の元妻であつた。それがどこでどうしてかうなつたのか、これは分からない。いづれ分かるではあらうが、今はまだ分からない。 そのライラがセイン師を襲撃する。初めはどうであつたか分からない。シオニーが気づいた時には、セイン師はライラの術中に落ちてゐたらしい。そんな状況で も紙の魔術を駆使して、と言つてもシオニーにできることは少ないが、とにかく撃退する。これによつて紙の魔術に目ざめ……となつて物語は続くのである。いづれにしても本書はまだ入り口である。シオニーがセイン師の下で技を磨くのであらうが、それがいかなるものとなるのか。折り紙如きものの練習だけですむの かどうか。そしてライラはどうなるのか。更に、次は「硝子の魔術師」ださうである。硝子の魔術の登場となる。これがいかなるものであるのか。本題はともかく、脇道等に興味津々の魔術師のシリーズである。乞ふ、ご期待かどうか。

  • 紙を媒体にする魔術師の物語。

    折り師というのが、日本の折り紙のようなものを作るところが、ファンタジーとして独特な感じ。

    また、主人公シオニーが戦う場所があまりにも奇抜で斬新であった。

  • "まるで喉から臍まで胴に弦が結びつけられたように、体の奥でなにかがびいんと鳴った。シオニーはやんわりとたずねた。「その腕はどうしたんですか?」
    折っていた指が止まった。セイン師はちらりとこちらを見てから、自分の腕をながめた。手のひらで袖をひきおろす。「ぶつかっただけだ」と言った。「歩くのにどれだけ集中力が必要かよく忘れるものでね」
    シオニーは眉をひそめた。さっきの弦がねじれる。あきらかに師匠はなにか隠していると感じた。
    あの腕は痛むのだろうか。"[p.100]

    セイン師が偶然の箱でみた"冒険"は何をどこまで見たのだろう、船を教えたと言うことは海辺まで追いかけていくあたりまでなのだろうか。
    シオニーが川(というか大きな水の溜まり?)が嫌いな理由、後悔の吐露の中で出るかと思ったけどでなかった……?首筋を触る癖も少し気になる。

    3部作の第1部がこの本「紙の魔術師」で、1月刊行の「硝子の魔術師」が第2部。
    刊行されるであろう第3部は3月予定で「真実の魔術師」。次が楽しみ。

    "「でも、わたしがここから出るのを手伝ってくれたら、助けてあげられると思うわ」シオニーは立ちあがってつけたした。「道の終わりに出口がないかと思ってはるばる進んできたのよ」"[p.270]

  • 面白かったですが、つっこみどころも満載という感。だめだめだけど技術者の端くれからすると「一年基礎を学んだだけの初心者が折るという手続きだけであれだけの効果を得られる技術が廃れるわけがない!」というのを心底突っ込みたいです。学費が高いとか課程が厳しいとか主人公の才覚が希有だとしても、考えにくいです。

  • 普通に面白かった。
    が、魔法・魔術がバンバン出てくるかと思いきや、出てこなかった。
    魔術が普通に存在するためファンタジーではあるが、1巻目は心理描写や背景説明が多い。
    登場するキャラクター数が少ないため、一人一人のキャラがたち、登場人物が魅力的だった。
    次回作に期待。

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