シャーロック・ホームズとシャドウェルの影 (ハヤカワ文庫FT 615)

  • 早川書房 (2022年8月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784150206154

作品紹介・あらすじ

医師ワトスンは怪事件を追う探偵ホームズと出会う。事件の背後にいるのは古き神々クトゥルフ! ふたりは深淵へと足を踏み入れる

みんなの感想まとめ

探偵シャーロック・ホームズと医師ワトスンが、クトゥルフ神話の恐怖と遭遇する物語は、異なるジャンルの融合が魅力です。古き神々との対峙を描いたこの作品は、シャーロックの鋭い推理とワトスンの人間味あふれるキ...

感想・レビュー・書評

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  • No. 24ろ018E,7
    読了日:2024年 2月14日

    ホームズ物語とクトゥルー神話のパスティーシュ小説 3部作中の第1作。

    ホームズ物語をベースにクトゥルー神話の要素を混ぜた物語。もしかしたら、ホームズはこんな冒険をしているかもしれないというパラレルワールドを描いたものだと私は解釈いたしました。

    この物語は、ワトスンとホームズとの出会い、ホームズとモリアーティとの対決について描かれています。

    感想ですが、全体的に物足りなく感じました。
    クトゥルー神話に関連した事件にホームズが巻き込まれ推理していく物語だと思い読み始めたのですが、ミステリ要素が少なく物足りないような感じがしました。

  • 2022年8月ハヤカワFT文庫刊。シリーズ1作目。クトゥルーとシャーロック、ワトスン、モリアーティが登場する魔界ストーリー。従軍中に魔界の者達と戦ったワトスンや魔導書を使いこなすホームズという設定はわくわくものだが、展開がステレオタイプでおそろしく退屈。そして話は次巻へ持越しとなる。うーむ手ごわい。

  • 〜著者はラヴクラフト氏の血縁であり、ラヴクラフト氏が保管していたワトソンの手記を縁あって手に入れ、そこには「これまでに公開してきた冒険譚は表向きのもの。シャーロック亡き今、秘密を打ち明ける時がきた。出版済みのものと異なる構成であるが、こちらが真実である。」〜という導入の仕方や、冒頭文の「私は老人である。疲れて怯えた老人である。〜」というところはワクワク感があり面白かった。

    いざ本編が始まってみると、ワトソンとホームズが出会う場面から始まり、原作とは異なるものの同じような台詞を言っていたりと、ニヤリとする。

    前振りはいくつかあったものの、p87辺りでスタンフォードが謎の呪文を唱え始め、自分の腕を噛みちぎるといういかにもな行動をとり、クトゥルフらしさが出てきた。

    モリアーティがナイアーラトテップを呼び出したのは笑った。
    読む前からクトゥルフと絡めた話であることはわかっているのもあって推理といってもな、というところで、クトゥルフの世界にシャーロック達がいたら〜というライトノベル的な感じだった。

    クトゥルフに関する知識は浅いが、一応ラヴクラフト全集は読了済みという私からすると、描写が物足りなかった。

    「フタグン!エブムナ・フタグン!ハフドルン・ウガフン・ングハ・ングフト!」p88
    「ルルイエの住処にて、死せるクトゥルー、夢見ながら待つ」p210
    「彼は待っている!穴で待っている!神官は闇の中で死を支配する!」p285
    クトゥルフ世界p176
    ネクロノミコンp275
    ネクロノミコンを持って消えたモリアーティ笑
    モリアーティ登場p292
    マイクロフト登場p390
    「ナイアルラトホテップ・ウルン・シュグ。ク・ングルイ・ショグ。スルハ・オルエー・アー・フハヤク。ドロイ・ハフドルン・ムナフン。イハー」
    ナイアルトホテップ、地上に出たまえ。闇の領域の出口を超えたまえ。わが貢ぎ物たる魂を味わいたまえ。つつましき召喚者の祈りを聞き届けたまえ。アーメンp410

  •  クトゥルーの本を読み終えた時に、お勧めとして出てきたのが本書だった。シャーロック・ホームズはあまり読んでいないし、かろうじて読んだのは短編集がいくつかと、児童向けに翻訳されたものなので、さあてどうだろうか……と、不安半分期待半分……
     読み進めるのは、存外と大変だった。シャーロック・ホームズの本作をろくに読んでいないので、どうにも馴染みがない。これは有名な逸話だぞとお出しされているものの、ピンとこない。せめて『緋色の研究』だけでもちゃんと読んでいたならば、話は早いのだろうけれども、生憎と未読なので隔靴掻痒……クトゥルフネタも潤沢だけれど、こちらも勉強不足……前提の知識がないことが口惜しい……
     とはいえ、普通に読んでいて充分に面白い。1880年代のロンドンの文化や背景が丁寧に描かれていて、その背景描写は見事だ。脳裏に浮かぶ景色は鮮やかでリアリティにあふれている。
     また、ゲストキャラであろう中国人の造形も魅力的で、アヘン戦争についての言及とかも、なかなかに辛辣で面白い。平行して読んでいる中華街の話がオーバーラップして、読んでいる複数の本が有機性を帯びた状態で結びつくのは、読書の醍醐味だなとしみじみ感じる。
     三部作の一作目ということで、物語はまだまだ後に続いている。次を読むのがたのしみだ。

  • シャーロック✕クトゥルフ
    パスティーシュ ホームズ
    シャーロックの宿敵との邂逅は闇の怪事件だった!
    外なる神に挑むシャーロックとワトソン
    アナザーストーリー的で面白かった
    シャーロックの切れ味は健在です!

  •  ワトソンの未発表原稿が見つかってという、王道の展開から始まるホームズのパスティーシュもの。とは言えそこに至る過程にクトゥルフの産みの親であるラヴクラフトを挟んでいるところがこの話の肝。
     テンポよく進む話。次々に展開する事件。ワトソンとホームズの掛け合いもらしいし、特にワトソンのキャラクターはだいぶ好きな方。だというのに星が伸びなかった理由は、ひとえにこの話のメインがクトゥルフだから。
     おそらくホームズとクトゥルフが同じくらい好きか、むしろ、クトゥルフものが読みたくて買いましたという人なら評価は変わるでしょう。
     シャーロック・ホームズの世界にクトゥルフ要素を加えたのではなく、クトゥルフ世界にホームズ達を招待したという印象。パスティーシュものとしての出来はかなり良いです。
     とはいえ、ホームズが好きであればある程モヤモヤ感が残ってしまうので、次回作は手に取らないだろうな。

  • 作者のラググローブはラヴクラフトの血縁だったことがわかり、ラヴクラフトが保管していたワトソン博士の未発表原稿を託されるところから話は始まる。その原稿を読んでみると‥。

    1880年ワトソンはロンドンで起こる謎の連続殺人事件をきっかけにホームズと出会う。しかし狂った容疑者は自分の腕を噛みちぎりながら死ぬ。図書館から盗まれたネクロノミコン。謎を追ううちにふたりは事件の黒幕モリアーティ教授に辿りつく。しかもその背後にはクトゥルーのいにしえの神ナイアルラトホテップ。地下に聳えるピラミッド。そして蛇人間。ホームズはどこかで読んだようなピンチを迎え、話は大団円へ。

    ホームズものだから、ホームズが負ける訳にはいかない。しかし、相手はクトゥルーの神、これもまた負ける訳がない。そこをどう折り合いをつけるのかと思いきや、うまい具合に話を運び、おもしろく仕立てている。

    でも、純粋なホームズファンには物足りないだろう。推理の面白さは少ないからだ。一方、クトゥルーファンにも物足りないだろう。あの予測不可能なコズミックホラーの恐怖がないからだ。どちらでもない冒険小説的な面白さを備えている。このクトゥルーケースブック3部作。今後が楽しみである。



  • よく知られたアイコンを駆使することで、ホームズとはどんな奴で、クトゥルーと何?といった手続き的な説明をすっ飛ばして、軽快に物語をドライヴする。こいつは善玉でこいつは悪玉でよかった、昔日の冒険活劇のよう。その分、物語が少々安易に流れたきらいはある。全般的に作者に状況を打破するアイデアに乏しく、殊に終盤の活劇では、ホームズたちの窮地を結果的にモリアーティが救うパターンが繰り返されて、なんだか彼がいい人に見えてきたりもする。とはいえ、堅いことを言わずに愉しむタイプの小説として悪くないと思います。

  • 勢いで購入したこの本。かの有名なホームズ書きの方のお話があまり好みではなかったので、これも本家には敵わないだろうなと思ったのですが、これは面白かった。むこうみずで常識人のワトスンに、浮世離れしたホームズ。この二人のやりとりがすごく好きでした。著者の方と関係性の解釈がにてるのだと思います。お話の方もクトゥルー神話とうまく融合してて、最後までハラハラしました。翻訳もよかったのだと思います。三部作の第一作目のようですが、残りのお話も読めるといいなあと思ってます。

  • 割と力技な設定と展開で、面白かったけどところどころ「???」と首を傾げてしまう部分があった。全体的には楽しかった。私もあそこの司書さんになりたい。
    モリアーティさんがもっとアホみたいにカッコよかったら嬉しかったなあ。
    カバーイラストとデザインに惹かれて買ったところが大きいので、本の装丁って大事だなあと思いました。

  • ホームズはそこまで興味ないが、クトゥルフ神話が好きなので読んだ。
    ミステリー要素があってしかるべきなのに、まったくないので逆に読みやすかった。どちらか片方が好きなら読んでて楽しいと思う。反対にどちらにも明るくないのなら、読んでいても楽しくはないと思う。というか、まずそういう人はこの本を選ばないと思われるが。
    マイクロフトがいい味を出してた。
    三部作らしいので、次巻以降にティンダロスの猟犬が出てくるといい。
    ただ特段、次回作を読みたいと思わないのは何でだろう。

  • シャーロック・ホームズの物語とクトゥルー神話を合体させたパスティーシュ。実はホームズは『緋色の研究』と『四つの署名』しか読んでないし(内容もだいぶん忘れてしまってる)、クトゥルーに関しては全くの未読。でも、ホームズとワトスンの(ありえない?)冒険物語として読んでみて、とても面白かった。
    ワトスンの怪我はアフガニスタンでの戦争ではなく、実はトカゲ人間の負わされた傷だったとか、公式ホームズの設定をうまく利用していてにんまりしてしまいます。
    本書は「クトゥルー・ケースブック」三部作の一作目とのこと。
    続編も読み始めました。

  • 2023/8/1読了
    どうしてもBBCのシャーロックのイメージが自分には強くて、最後までしっくり来なかった

  •  大好きなシャーロックホームズと大好きなラブクラフト、もうそれだけで満足 ww。ちと気になったのが、ワトスンメチャ武闘派(^^;;。続編が楽しみ。まさかモリアーティ再戦❓イア!イア!

  • クトゥルフとホームズを掛け合わせた一品で…楽しかったです…!

    クトゥルフ神話TRPGにてNPCとしてのホームズはあれど、こういった「物語」としてクトゥルフ神話の神格その他が存在する世界で動くホームズは読んだことなかったのでとても楽しみでした。

    聞いた事がある魔導書諸々が出てきてとても楽しかったのと、ホームズとワトソンのやり取りが好きな感じの2人だったので続きも見てみたいなぁ

  • 「ホームズ」×「クトゥルフ」を悪魔合体させた本作。自分のようなどちらもかじる程度しか知らない読者でも楽しめた。
    特に好きなのは二人が図書館で書物に没頭する場面。超常現象に対してどのように対抗し、攻略の糸口を見つけて行くかも本作の魅力のひとつ。

    三部作の1巻目ということなので続編も楽しみ。
    訳者の解説によると、作者のラヴグローヴはホームズのパスティーシュの他にスチームパンクやミリタリーSFも書いているようなのでそちらも気になる。

  • シャーロック×クトゥルフ!?
    思わず手に取ってしまった冒険譚
    三部作ということなので、これからの続きが楽しみです。(いつ読むかはまだ決めてないけど)
    文体はとても読みやすかったです!

  • ・テーブルトーク的なクトゥルフ感は少ない。
    ・ホームズが結構ピンチになる。
    ・メリハリが薄い

    理解不能な状況からのクトゥルフとの遭遇と、それをホームズの推理力でどんどん解決して行くことを期待していたので、その期待は満たされなかったな、という感想。
    ハードルを上げ過ぎてはいけない。

  • 一番の見所はキレやすいワトソン君が敵と対峙した際に唸り声で威嚇したり、棘のある言葉で相手を脅したり、飛びかかって殴ろうとしたりするたびに、”あの”ホームズから「まあまあ、僕のことを思ってくれてるのはわかるけど、ちょっとは落ち着いてよ」(意訳)と宥められるところです。「ついカッとなって」と言い放つワトソン君は新鮮。ホームズのためなら何でもする勢いと熱量を持つ「人喰い狼」と言ってもいい。

    原典の変人ホームズと常識人ワトソンを覆す、ふたりの新しい関係性が楽しめます。

  • 本シリーズ好き
    1作目
    ワトスン良かったね
    ホームズありがとう。

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