シャーロック・ホームズとミスカトニックの怪 (ハヤカワ文庫FT)

  • 早川書房 (2023年7月4日発売)
3.65
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本棚登録 : 247
感想 : 10
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  • 本 ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150206192

作品紹介・あらすじ

精神病院に収容された男が口にしたのはクトゥルーのルルイエ語だった。彼の身にいったい何が? またもホームズが古き神々に挑む

感想・レビュー・書評

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  • No. 24ろ019F,7
    読了日:2024年 2月17日

    ホームズ物語とクトゥルー神話のパスティーシュ小説 3部作中の第2作。

    ホームズとモリアーティとの対決から15年後の物語です。

    クトゥルー神話の要素が強くおぞましい描写がとても多いです。特に、ザカライア・コンロイの日記はそういった描写が多くおもしろかったです。

    次作は、モリアーティとの最終対決になるのですがモリアーティがどんなめにあってしまうのか気が気でなりません。今作を読みとても不安がよぎります。
    --------------------------
    ⭐あらすじ
    ホームズとモリアーティとの対決から15年後。
    ホームズとワトスンは宇宙的存在との戦いに身を投じていた。
    ある日、ホームズとワトスンはグレグスン警部の以来で精神病院にいる患者と面会することになった。患者は図形や絵文字ともとれる奇妙な文字をかきつづていて。

  • 2023年7月ハヤカワFT文庫刊。シリーズ2作目。前作から15年後、古き神々のエキスパートとなったホームズとワトソンが活躍する。ホームズやワトソンが出てこない謎を記した日記の話が長く続き退屈。共感できるところは少ない。ひとまず大団円。さて次巻の按配はどうかな~。

  • 左腕が欠損し左側の顔も負傷した男が保護された。その男は自分自身の名前も生い立ちも分からなくなっており、ただ“ルルロイグ”から始まる忌まわしい言語を、保護された精神病院の一室に書きなぐっていた。ホームズとワトスンはこの男の身元とどこから来たのかを探る。
    第一部は序章といった感じだったけれど第二部はホームズとワトスンも慣れたもので、かなり冒険譚的にも面白くて一気読みしてしまった。
    第一部の決闘から約15年が経ったということでその間にワトスンもメアリーと結婚したり、また世に知られているホームズの物語もいったん幕を閉じたあとの話。物語中に少しずつ語られる断片からあの事件を手掛けたんだなと知れるのも楽しい。
    そして謎の人物から推測できるものから徐々にしぼっていき、ワトスンとともに命がけのハンティングに出かける。まさに命がけだし、途中で挿入される人物の手記もまた面白くおぞましく楽しい読書だった。
    第三部ではどう終わりをみせるのか楽しみでもある読書だった。

  • 楽しくサクサク読めました。
    次が最後なのかな。
    ずっと続いて欲しい。

  • 前作読んだからこれも読んでみるかと思ったけど、読後感は前回とあまり変わらないかな。どこまでもホームズよりクトゥルフ寄りの二次創作と言った感じ。別にホームズである必要性ないのでは?と思ったりして……

  • ホームズとクトゥルフの2作目。ホームズとワトソンもすっかり歳をとり、クトゥルフとの戦いに疲れも見せているなか、また彼に出会うというそのシチュエーションはホームズ好きにはたまりませんでしたが、途中の日記はとにかく長くて元々クトゥルフが好きなわけでは無い私にはちょっと辛かったです。

  • クトゥルー・ケースブック三部作の二作目。
    原作の二部構成の形式に近づけながらも、よりクトゥルー神話との結びつきが強まった巻だった。

    本編とは違いながらもその空気を感じさせるパスティーシュらしさ、予想していなかった形で登場する冒険譚、そこからラストに繋がる流れなど、引き続き面白く読めた。
    三部作の完結が楽しみ。

  • 前作から15年経ち、ホームズ達が調子のどん底にいる最中、グレグソン警部からルルイエ語(?)を喋る精神病患者が発見されたと伝えられ、過去の事件とも絡まって世界全体に波及する邪悪に立ち向かっていく

    ホームズ原典(『緋色の研究』など)に沿った二部構成で、第二部は事件関係者の怪物たちとの遭遇、クトゥルフ神話らしいおぞましさが描かれていて楽しかった…
    ラストの真犯人が判明して打ち倒すところも痛快で面白かった

  • ホームズ×クトゥルー、パスティーシュ第二弾。

    私はどちらかと言うとホームズよりはクトゥルー寄りなので、この内容だとパスティーシュというよりはパロディっぽく感じてしまうな。特にルルロイグの正体はありえないと思ってしまった。もちろん教授の勝手な思い込みでニャルラトテップの手の上で踊らされているだけという「裏」があるのかもしれないが。やはり論理の人間であるホームズと、現実の論理とは無関係なところにいる邪神とでは、よほど上手く扱わないと噛み合わないのかも知れない。ま、一冊目と同じく「祭り」ですな。さて三冊目でどのような結末を迎えるのだろうか。

  • ゲット・アウト?

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