百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫 JA (6))

著者 :
  • 早川書房
3.78
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本棚登録 : 410
レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150300067

感想・レビュー・書評

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  • 宗教では、神は人類の救世主として描かれていることが多い。仏教では末法の世に現れるという弥勒菩薩。キリスト教では最後の審判。しかし、人類を救済するというのなら、そもそも破滅を回避する方法が語られないのは何故だろう。真に救いの神ならば、破滅が来てから救うのではなく、破滅の到来こそを防ぐべきではないのか。神が望むのは人類の救済ではなく、破滅それ自体なのではないか…?

    この物語はそんな疑問から描かれた、日本ならではのSFである。萩尾望都の漫画版も味があって良いが、「色即是空」を具現化するような独特の世界観を味わうなら、やはり小説版で読むことを薦めたい。

  • 人に薦められた本を読む第5冊目
    会社の先輩に薦められ。ざ、残念ながら自分の頭では一切理解出来ない作品だった…。萩尾望都の漫画の方が分かり易いようなので今度機会を見つけて読んでみたい。

  • 読みにくい。。。

  • 大好きな作品だ。登場人物の選択も見事だが、テーマがいい。 
    「神とは、人間を裁く存在であるのか」。神がいてすらこの宇宙は荒廃してゆくのはなぜか?

    壮大な物語を堪能できる。

  • 萩尾マンガを読んでいたせいか、面白くて読んでいたが
    2/3を過ぎた辺りからカタカナが多くなってきて
    飛ばし読み。読み辛れー。

    結局マンガの場面を頭に浮かばせつつ読んでいたという。
    最後は何が何やらよくわからん。

  • 大学生の頃に読んだ印象とまた違います。
    光瀬氏の文体はやはり乾いているのに情緒的な感じがするのは何故?話はさほど難解ではないけど、謎のままの部分が結構多いかな。萩尾氏の漫画を先に読むと結構判り易いかも。漫画にするの大変だったろうなあ。

  • 2013.02.14 読了

  • 2013/1/27購入

  • 脈々と続く人類の歴史の裏に潜む、何者かによる破壊の意思。プラトンが西方で見たもの、イエスがエルサレムで見た奇蹟。アトランティス、釈迦族、そして地球文明全体が崩壊するその影にあったものは何か。宗教と歴史と科学をすべて盛り込み、壮大なスケールで描かれた一大叙事詩。前半の歴史を超えた意思の存在の示唆や各時代の風景描写が魅力的。後半も荒廃した世界の書きぶりや物語の惹きつけ方は巧みだが、いかんせん場面転換が急だったり用語が難解だったり説明が少なすぎたりで、置いてけぼりな部分が多かったのが残念。

  • 圧倒的。

    なぜ人は、滅びに向かうのか。
    神はなぜ、滅びの時まで人々を救わないのか。

    はっきり言って文章も内容も難解、
    100人読めば90人が挫折する代物である。
    だが、

    「人はなぜ、生かされているのか」
    「この世界はなぜ、存在し続けるのか」

    こんな果てしない疑問を抱えているのなら
    大いなる示唆が得られる一冊。

    奇跡的に生命を生み出したといわれるこの地球や、
    恐ろしいほど精密にできている生命たちは
    果たして本当に自然に発生したものなのか。

    そこになにか、超越者の存在を感じはしないか。
    そして、生まれたその瞬間から我々には、
    破滅に向かうことが運命づけられているとしたら…

    この世界をプログラムする異変に気づいた
    プラトン、シッダルタ(釈迦)、阿修羅王は
    それぞれの時代を超えて、時空を超えて
    大いなるその謎と存在に挑む…

    エヴァンゲリオンもマトリックスも所詮
    過去のSF大作の焼き直しだとまざまざと思い知らされる一冊。

    ラストシーンのスケールは圧巻。
    これが30年前の作品なんて!

    読みにくさと大衆受けを加味して星4つだが、
    個人的には点数以上の何かを得れた傑作。

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