百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫 JA 6)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 446
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150300067

感想・レビュー・書評

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  • 宗教では、神は人類の救世主として描かれていることが多い。仏教では末法の世に現れるという弥勒菩薩。キリスト教では最後の審判。しかし、人類を救済するというのなら、そもそも破滅を回避する方法が語られないのは何故だろう。真に救いの神ならば、破滅が来てから救うのではなく、破滅の到来こそを防ぐべきではないのか。神が望むのは人類の救済ではなく、破滅それ自体なのではないか…?

    この物語はそんな疑問から描かれた、日本ならではのSFである。萩尾望都の漫画版も味があって良いが、「色即是空」を具現化するような独特の世界観を味わうなら、やはり小説版で読むことを薦めたい。

  • 壮大なのだろう。意味はわからない。時系列と空間、登場人物が少ないが正体が把握できない。
    おそらく宇宙の時間の流れや輪廻転生を表現しているのだと想像しながら読んでいるとロマンは感じられる。この作品が描かれた時代を考えると日本SFの金字塔だとは言える。

  • 人に薦められた本を読む第5冊目
    会社の先輩に薦められ。ざ、残念ながら自分の頭では一切理解出来ない作品だった…。萩尾望都の漫画の方が分かり易いようなので今度機会を見つけて読んでみたい。

  • 1973(昭和48)年発行、早川書房の文庫本。日本SFの(古典的)名作ということで読んでみた。つっかえつっかえ読むこととなったが読了。結局何だったんだろう。人物と行動は分かるし、最後のシーンに至る流れはなんとなくわかるのだが、何をやっているのかは理解できず。正確には自分が何を理解できてなくて、何を理解できているのか分からなかったというところか。

    ハヤカワ文庫の番号や発行年月はあっているのだが、表紙画像やページ数は異なる。形式違いが存在するのか。

  • 古本サイトで目について、小松左京の果てしなき流れの果にと一緒に購入し、約50年ぶりで読み直しました。これだけ著名なキャラクターを登場させたお話を書こうとする作者の意志に、ただただ敬意です。今の時代にこの作品を発表していたら、各方面の人たちからSNSで叩かれることになったでしょうね。いゃー、でも楽しかった。萩尾望都も探してみようっと。

  • 読みにくい。。。

  • 大好きな作品だ。登場人物の選択も見事だが、テーマがいい。 
    「神とは、人間を裁く存在であるのか」。神がいてすらこの宇宙は荒廃してゆくのはなぜか?

    壮大な物語を堪能できる。

  • 萩尾マンガを読んでいたせいか、面白くて読んでいたが
    2/3を過ぎた辺りからカタカナが多くなってきて
    飛ばし読み。読み辛れー。

    結局マンガの場面を頭に浮かばせつつ読んでいたという。
    最後は何が何やらよくわからん。

  • 大学生の頃に読んだ印象とまた違います。
    光瀬氏の文体はやはり乾いているのに情緒的な感じがするのは何故?話はさほど難解ではないけど、謎のままの部分が結構多いかな。萩尾氏の漫画を先に読むと結構判り易いかも。漫画にするの大変だったろうなあ。

  • 2013.02.14 読了

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著者プロフィール

小説家。SF作品を多数発表し、中でも『百億の昼と千億の夜』『喪われた都市の記録』などの長編は、東洋的無常観を基調にした壮大なスケールの宇宙叙事詩として高い評価を得た。1999年逝去。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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