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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784150300128
みんなの感想まとめ
テーマは日本経済の歪みや万博を背景にした欲望の絡み合いで、読み応えのある長編作品です。登場人物の成長や、架空の設定である産業将校が物語の中心となり、過去の技術や社会の状況がリアルに描かれています。特に...
感想・レビュー・書評
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眉村さんの作品は、今まで短いものばかり読んでいましたが、この長編は読み応えがありました。(ページ数も内容的にも。)
以前読んだ本に出てきた『産業士官候補生』が、卒業して産業将校になり、ストーリーの中核となって進んでいくのも面白いところです。(ほかに、パイオニア・サービスの無任所要員などという単語も出てきて思わずニヤリ。)
日本経済の歪みと万博を利用した様々な欲望の絡み合いが、読んでいるうちに現実の世界と区別がつかなくなりそうですが、幸いなことに、'08になった今も、眉村さんが描いた'87ほどにはひどくなっていない(はずです)のが、救いです。
話の中心にある実感装置もさることながら、
P.160 (音声タイプを使えば手で書く場合の七倍ちかいスピードになる)
という音声タイプや、立体テレビが興味深いです。おなじみの映話は、現実になっていますが…。
SFとして書かれたものに、少しずつ時代が追いついてきて、新しい読み方、楽しみ方が出てきたように思います。 -
書棚に眠っていた本を読み返す。これが千里万博以前に書かれた作品だというから驚く。産業将校は架空の設定だが、あの頃の通産官僚とかメーカーの技術者にはそれに近いものがあったのではないか。眉村卓といえば組織SFみたいな感があるが、この頃から既にそうだったのですね。
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