- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150300883
感想・レビュー・書評
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こういうスケールの大きなSFも日本にもあったのだな。
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やっぱり少し古いね/ 古さなりの堅さがある/ 押井守が小説を諦めた一作だと、少し気負いすぎた/
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謎の古代文字の解明をめぐるあれやこれやまでは面白かった。緻密な論理建てによる言語学の知識も興味深かった。
かなりエンタメに偏ってはいたけれど、「人間」対「神」の対立の構図はわくわくしたし、時間がたつのも忘れるほど夢中に読み進めることができた。途中までは。。。。
なのに、あっさりと神と交信可能な霊能者が登場し、それまでの緊張感は一気に失われてしまった。え、だったら霊能者に聞けばいいじゃん!古代文字とかどうでもよくね?と思ってしまった。あと、ジャクスンっていったい何者だったの?なんで人間側を妨害してたの?火星に古代文字???何のために?????人間が火星に行くのを神が妨害してる?????何のために??????
「神」のイメージ設定がぶれまくり。
前半が面白かっただけにただただ残念な結末でした。 -
古代文字をとっかかりとし、神を暴こうとする作品。古代文字の特徴から理論的に神が証明されていく展開は面白い。神という絶対的な存在と主人公たちを襲う事件は証明途中であるはずの神をより強く表しているよう。展開に単調さも感じてしまったが、高みに上がっているのか、落ちぶれているのかが分からない主人公の行く末はぜひ見てみたいと思いました。
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ありえない言語構造から、人間の論理では理解できない存在……神……へと話が繋がり、神を追い詰めるために言語構造を解き明かそうとする。よれよれになり、くじけそうになりながらも諦めない主人公が格好いい。
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最近続編が出版されたようなので、読んでみようと考える。しかし、前作を読んだのは大昔のこと、内容は全く忘却の彼方、それなりに面白かったはずとのみ記憶する。ということで、再読。
なんとまあ読みやすいことか。至極あっさりした内容に、読みやすい文章も、この適当なページ数もね、すべてそれなりに○。今の感覚なら、中編とするのが適当だろう。
そういえば、「弥勒戦争」なんてのもあった。これも好感触をもったことのみ記憶する。ともかく、続編はどんなだろうか。
因みに、私が今回読み直したのは早川JA文庫のやつ。
(2005年記) -
山田正紀氏のデビュー作。古代文字を解明しようとした若い学者が勝ち目のない「神」との戦いに巻き込まれてゆく話。
氏の作品は「オフィーリアの物語」と「イノセンス After The Long Goodbye」の2作しか読んだことがないけれど、それらと比べると随分若書きだなあという印象がある。書き手と主人公に対して「一体なにをそんなに尖ってカッコつけているのか」と小一時間問い詰めたいレベル。
キャラの心理的な流れも事件の流れもまだまだ生硬なところがあって、決して読みやすい文章ではないが、でもそれが十数年たつと、あの「オフィーリア」の流麗な文章に化けるのだから、それだけ資質が凄いのだろう。
実際、「神は人間の敵であり、人間を使って残酷なゲームを楽しんでいる」という設定からして壮大過ぎるし、衝撃も大きくて、この設定は後々のSF作品に影響を与えているのではないか。
例えばサイボーグ009の「天使編」や「神々との闘い」はまさに同じネタで、サイボーグたちは人間を超越し、なおかつ人間を弄んでいるらしい存在と戦う話になっているし、昨年公開された映画版も神の存在について問う話になっている。 -
花崗岩石室に刻まれていた謎の古代文字、そこには「13の関係代名詞が入り組んだ構造を持ち二つの論理構造からなる言語」が刻まれていた。
それは明らかに人間が使いうる言語ではなかった、なぜなら人間が思考するには関係代名詞は一度の文で七つまでしか使えない。人間の短期記憶の仕組みが関係しているらしい。また、なぜなら人間は最低でも五つの論理記号(そして、ならば、あるいは、でない、必然である)のだ。
つまり、この古代言語は人間の論理能力では扱えない代物だったのだ。では一体誰がこのような言語を使っていたのか―
主人公である情報工学の学者である島津は、人間よりも一段階上の論理能力を持つ存在、つまり「神」でしかありえないと考えるようになる。
この古代言語はいわば人間の思考について一段階上の段階から記述したメタ言語ではないのか、そしてこの言語によって世界のすべてが「神」によって記述されているのではないか―
序盤は「古代文字」についてのハードSF的な考察が割と多い。しかし後半、島津が理亜達と行動を共にするようになる辺りからはミステリーの楽しさが勝るようになる。また思索的な部分も言語についてから神とは何か?というより壮大なテーマについて語られるようになる。
ここで語られる「神」とは、私たちを支配しようとする管理者で、人間はそれにあらがい戦わなければならない。それでこの本のタイトルは『神狩り』であるというわけだ。
思いのままに世界を操る「神」に島津は勝利することが出来るのか?戦いの果てに何が?
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