地球はプレイン・ヨーグルト (ハヤカワ文庫)

  • 早川書房 (1979年5月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (302ページ) / ISBN・EAN: 9784150301149

みんなの感想まとめ

多彩なテーマが詰まった短編集で、ユーモアSFやリリカルな恋愛SFが楽しめる作品です。各短編は読みやすく、軽快なタッチで描かれ、特に「フランケンシュタインの方程式」や「時空連続下半身」などは、シュールな...

感想・レビュー・書評

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  • 当時同人誌仲間のお一人がお薦めされていたので読んでみた。SF初心者には難しいところもあったが、梶尾真治さんは今でも好きな作家だ。

  • 地球に墜落したエイリアンは、意思疎通に味覚を用いるという。エイリアンの機嫌を損ねず、宇宙空間を長距離移動できるエネルギーの秘密を聞き出すため、一流の料理人が集められたのだが…。

    梶尾真治の初期短編集。柔らかい文章で、やややんわりと落とすタイプのショートショートである。前半では時間移動をメインとした作品。後半はバラエティに富んだ内容となっている。

    いつまで経っても帽子から何も出ない奇術師、小松左京を彷彿とさせる、下半身だけ未来に行ってしまった男など、インパクトの強い入りから、ふわっと終わっていくので、少々印象が薄いものの、読後感は悪くない。

    巻末の表題作は、少々ブラックでピリリと刺激的なオチの付け方で、もうちょっとそういう作品も欲しかったかな。

    解説は星新一で、「読んでないけど書きますわ」というノリで、実は読んでましたという星新一らしいところも一つのポイントではある。

  • SF。短編集。
    ユーモアSFとリリカルな恋愛SFが7作品。
    読みやすく、面白い。

    「フランケンシュタインの方程式」トム・ゴドウィン「冷たい方程式」のパロディ。ブラック。
    「美亜へ贈る真珠」有名な短編ですね。うん、切ない。
    「時空連続下半身」ユーモアSF。結末がスケール大きくて良い。
    「詩帆が去る夏」クローン。これも切ない。
    「さびしい奇術師」ショート・ショートと言えなくもない短さ。
    「地球はプレイン・ヨーグルト」食SF。ファーストコンタクト。設定はよくあるが、宇宙人とのコミュニケーションの手段が面白い。これがベストかな?

  • 梶尾真治の第一短編集。「フランケンシュタインの方程式」は、残りの半分の行方を気にした瞬間に結末が読めてしまって、ちょっと残念だった。「美亜へ贈る真珠」の最後の場面、「床の上でゆっくり王冠を形造」った真珠の正体がすぐに分からなかったのは、我ながら不覚。この作品と、H・G・ウエルズによって記録された「宇宙戦争」の熊本での様子を描いた「清太郎出初式」が気に入った。読んでいると妙に焦燥感に駆られる「さびしい奇術師」も印象に残った。
    収録作品:「フランケンシュタインの方程式」、「美亜へ贈る真珠」、「清太郎出初式」、「時空連続下半身」、「詩帆が去る夏」、「さびしい奇術師」、「地球はプレイン・ヨーグルト」

  • 初期の作品集であり、ドタバタ系が多く、好きな作品は少ない。
    「美亜へ贈る真珠」は、梶尾真治のデビュー作と言うことらしいが、すばらしい作品だと思う。
    「清太郎出初式」は、「宇宙戦争」のサイドストーリーになっている。
    その他の作品では、印象に残った物はない。

  • タイムトラベル・恋愛SFの第一人者、梶尾真治の第1短編集。
    不朽の名作「美亜に贈る真珠」は必読。

  • 表題作好きだったな……。一番は『未亜へ送る真珠』だけども。

  •  とっても懐かしい感触のSF短編集。面白かった。
     表題作は、味覚でコミュニケーションする地球外生物とのコンタクトを描く作品なのだが、アイデアとユーモアで読ませていくようでいて、最後にじわっと不気味さが漂ってくるあたりがいい。
     どの作品も当たりはずれがなく、ちょっと「奇妙な味」が感じられる。ひねり具合がトリッキーでなく、でも深くくっきりひねってあるからだろう。
     ひねりそうで実はひねっていなくて、でもそれが味わいを深くする「詩帆が去る夏」が一番心に残った。
    2005/10/12

  • 中に入っているいくつかの短編が清原なつののイメージ。

  • 梶尾真治の代表作は「黄泉がえり」ではない、「地球はプレイン・ヨーグルト」だと勝手に私は豪語している。カジシンSFはリリカル路線だけが本道ではなく、初期に見られる背筋がぞくっとするオチを用意されたコメディ路線にもその構成の妙味が有る。既に絶版となのだろうが、是非「フランケンシュタインの方程式」で読んでいただきたい。

  • 本棚の中にこの本があったなら、その人の事を私はけして何があっても嫌いになれないと思う。

  • 初めて読んだ梶尾さんの本。
    何回読んでも味がある。すごいです。

  • 最近ではカジシンは「泣ける」作家という程度の認識をされているんでしょうか。個人的には、SFだからこそ可能な設定のバラエティあふれる短編こそ真骨頂だと思うんですがね。……あ、でもこのなかで一番印象に残っているのは「美亜へ贈る真珠」だった。これ、結構ホロッとくるんですよね。

  • 11/04に最後の3編を読了。解説が星新一とは知らなかった。「サラマンダー殲滅」を北区民センターの図書館から借りて読んだのが懐かしい。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。「美亜へ贈る真珠」でデビュー。代表作に『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』「あしびきデイドリーム」(星雲賞)『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞)『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞)、そして映画化した『黄泉がえり』や、舞台・映画化した『クロノス・ジョウンターの伝説』など。

「2022年 『未来のおもいで 白鳥山奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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