コスモス・ホテル (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (1980年10月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784150301279

みんなの感想まとめ

心の琴線に触れる短篇集は、叙情的な優しさと瑞々しい感性で描かれたSFの世界が特徴です。特に表題作は、カナヘビと心が入れ替わった少年の思春期のモヤモヤをリリカルに表現しており、読後には忘れ難い余韻が残り...

感想・レビュー・書評

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  • 心の琴線に触れるような素晴らしい短篇集。読んでいる途中に「みずみずしさ」「初々しさ」を感じたのだが、あとがきで川又千秋氏が同じことを書いておられてびっくり。現代のような荒んだ時代(?)にこそ読んでもらいたい作品。「若草の星」が心に残る。

  •  森下一仁作品の特徴は何と言っても叙情的な優しさだろう。SF作品でありながら瑞々しい感性で描かれた世界は忘れ難い余韻を残す。
     表題作はそんな森下一仁の代表作と言っても良いのではないか。カナヘビと心が入れ替わった少年の夏。思春期のモヤモヤをリリカルに心優しく描いた好篇。今の季節にぴったりかも。
     その他、個人的にお気に入りなのが「若草の星」。宇宙飛行士と怪物の心の交流がとても美しい情景とともに描き出される。実写でもアニメでもいいのでいつか映像化されないかなあと思っているのだけど。映像化に向いている作品だと思うのだがなあ。

     近年は評論家としての活動が目立つ森下一仁。最近児童向け小説を単行本で刊行したばかりだが、Twitterなど見るにまだまだ元気そうな様子。ぜひ本格的なSF小説をまた書いて欲しいところ。
     そして初期のSF作品がほとんど絶版で手に入りにくい状況がなんとも悔しい。こういう本はなるべく絶版にしないで欲しいぞ。

     「コスモス・ホテル」「若草の星」「風の浜辺」「ヌクヌク」「プアプア」「濡れた指」「ユウ・とどかぬ叫び」「風船草の祭り」「嵐のあとで」「シナモン・ドロップス」を収録。

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著者プロフィール

1951年、高知県生まれ。SF作家、評論家。東京大学文学部心理学科卒。79年、短編「プアプア」で「SFマガジン」よりデビュー。著書に『コスモス・ホテル』(早川書房)『天国の切符』(新潮社)『現代SF最前線』(双葉社)『思考する物語─SFの原理・歴史・主題』(東京創元社)などがある。

「2010年 『「希望」という名の船にのって』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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