言葉使い師 (ハヤカワ文庫 JA 173)

著者 :
  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150301736

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  • 「きみの心とはなんだ?そんなものはどこにもない。脳を走るパルス群の事か?」

    心理療法医の勧めで荒涼たる火星を訪れた画家と、人間とコミュニケートできる岩に似た無機的生命体の接触を描く「スフィンクス・マシン」。
    女は、女と男そして愛娘を生むことが出来る――。宇宙空間で妊娠した女性に発現する新しい生理機能とは何か…「愛娘」。
    知性に支配された不死人都市で、「母親」に恋をしたために大人になれない自分を悔やむ少年が選んだ生き方とその結末…「甘やかな月の錆」。
    すべての言語活動が禁止されている無言世界で、言葉を操る言葉使い師と出会ったために、否応無く裁判にかけられることになってしまった「きみ」の物語…表題作「言葉使い師」他2編。

    言葉、知性、記憶、そして甦りの短編集。

  • 短編集。全六作品。表題作は、話すことも書くことも禁止された社会。意思疎通はテレパシーのみ。そこに言葉を操る男が現れ……。改めて言葉に宿る力を感じる。「スフィンクス・マシン」火星の“岩”との対話。「愛娘」宇宙空間での実験出産。「美食」極める先に潜む倫理上の禁忌。妻でなく料理人を雇えと言いたい。「イルカの森」太古のような未来へのタイムスリップ。「甘やかな月の錆」幸せからは程遠い不老不死の世界。

  • 普通に楽しめる本
    ただ、私にはどのような状況なのか想像できなかったけど

  • イルカの森が爽やかな読了感で好き。

  • 蔵書整理で手放すので、再び出会い読む日もあるか

  •  マリオネットたちに愛をこめて

     作者のテーマが最初に書いてあった!

  • 高校の頃、読んだはずだが、全然覚えてない。

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    【要約】


    【ノート】

  • 小説

  • SF。短編集。
    どの作品も独特の世界観と不思議な読後感。
    切れ味鋭いSFホラーの「愛娘」「美食」も好きだし、「イルカの森」の主人公が原始的なヒトへと退化していく様子も面白い。
    今まで読んだなかでは、この著者の短編作品にハズレなし。

  • 神林長平初期の傑作。SF的情景描写がどれも美しく、テーマもこの作者には珍しく直球でSFしている。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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