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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784150302511
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みんなの感想まとめ
ファンタジーとSFが融合した独自の世界観が特徴的な物語で、進化や文化、思想と理想が巧みに織り交ぜられています。著者特有の語り口調が魅力を引き立てており、ファンタジーの要素が好きな読者には特に響く内容と...
感想・レビュー・書評
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久美沙織さんの初期短編集。少女小説ジャンルで九年メシ食ってきたという作家のSF挑戦になる。SFマガジンでの連載五作品に書き下ろし一篇を加える。
今読んでいるわたしは、近い年代の作品集では神林長平『時間蝕』や水見稜『マインド・イーター』を較べて最近読み返しなどしていたのですが、それらに較べればこちらは時代性や、時代への攻撃性はずっと薄い。おそらくは当時にも古典的な、ノスタルジックでもある、きっと著者自身より一つ前世代くらいのスタイルにオマージュを交えてのほほんと再話されたものだと思います。その気分はあとがきに何かしら書いてあります。
わたしは今度読んでまず気に入ったのが「OUT OF DATA」。話の筋をいえばたぶん70年代か、それより古いSFなのでしょうが、短い中にもコンパクトにまとまっていて、文章によどみない。空想科学とはあまり関係ない少女のとりとめない気持ち! 著者も読んで育ったのだろうこうしたSFロマンスを、SF誌を読んでるような読者は何回読んでも好きでしょう。エンターテインメント。こういうの好き。
わたしは今タニス・リー作品にまつわるあれこれの関心をたどっているところで、表題作「あけめやみ とじめやみ」には読み始め、たしかに冬物語とか、リーの初期ジュブナイルを思わせる予感がします。読み終えれば、伊沢昭氏の解説にあるように、全ては語り尽くされずに終わった気がする。これはある英雄譚のプロローグであり、そのプロローグが独立して女の子の話になってしまったものだとわかる。
前から関心があったことですがタニス・リー作品の邦訳紹介には年代によって濃淡があり、80年代の初期作は早くから熱心に取り上げられているものの、現在もなお未訳に残っている作品も数あり、中でも作家の代表作といえる大作が訳されていないという噂はよく聞きます。久美先生がファンで色々読みふけった中にも、この時点で『The Birthgrave』か『The Storm Lord』を読んでいたら幼女の巫女さんのキャラクターは全く別のものにならざるをえなかったのではないか…。
著者の後の経緯では、91年から続く「ソーントーン・サイクル」に寄せる小谷真理氏の解説の中で「あけめやみ とじめやみ」とソーントーンを読み合わせ、これはあの話の続きだ!とわかったという。三巻の「あとがき」によると、この分析はもしかすると久美さんご自身も気づいていなかったことかもしれないが、その後大いに励みになったとのこと。FT史上の作者と解説者の関係の好例としても読み取ることができます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表題作のファンタジーぶりが、久美沙織でございって感じで…好きですね……。
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私は読んでないのですが、妹が私の書棚から持ち出して、すごく気に入ったらしいので。同じく井辻さんの『パルメランの夢』も好きだと言ってたな。
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