今はもういないあたしへ... (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (1990年1月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784150303143

みんなの感想まとめ

テーマは人間の内面や恋愛、運命の不確実性を描いた二つの物語です。特に一篇は、交通事故で昏睡から目覚めた少女が、外界との現実感を失いながら悪夢に悩まされる様子が描かれています。彼女を取り巻く三人の男女が...

感想・レビュー・書評

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  • ネプチューン、今はもういない私へ…の二編収録。

    私はネプチューンの世界観に惹かれた。
    荒廃した海に、突如現れたネプチューン。
    男女の恋模様の不確実性、男の抱く夢に魅せられる女。

    果てしない世界へ向かう、終章。

    著者の心象描写の素晴らしさに脱帽の一冊。

  • 気がついた時には、いつの間にか正行はあたしの半分になっていたのだ。

  • うー暗いです。

  • '93.3読了。
    手放し本。
    同時収録「ネプチューン」

  • 交通事故で瀕死の重傷を負った少女は、半年の昏睡から目覚めた。身体に傷は残っていないにもかかわらず、事故の後遺症か、彼女は外界に対する現実感を喪失したまま悪夢に悩まされつづける。そして次第に明らかになっていく恐るべき事実…表題作「今はもういないあたしへ…」。汚れきった海を裸で漂っていたひとりの少女。その少女をめぐり、彼女を見つけた三人の男女がまきこまれていく悲しい運命…23世紀の海上都市を舞台に生物の進化する意志、時を超えた想いを描いて1982年の星雲賞日本短篇部門を受賞した「ネプチューン」の二篇を収録。

  • 併録「ネプチューン」は星雲賞短編部門受賞作だし去年発行されてた日本SF短篇50にも収録されてる新井素子の代表作のひとつ。表題作もまどころしい文の流れが悪夢みたいな内容によく合っていて初読時のインパクトがすごかった。再読しても最後続けざまにくる絶望はやはり重い…

  • 中学生の時?以来の新井素子さんの本。懐かし過ぎる。表題作は暗くて苦手だったのだけれど、もう一遍の『ネプチューン』を思い出し、急に読みたくなって。

    言い切り、体言止めなど、そうだ、こういう文体だった〜と。
    賞をとった作品だけあり、視点は次々に変わるが、話がとてもうまくできているなと思いました。

    とりあえず、他のはまた機会があれば読もう…

  • 新井素子読み返し中。
    昔読んだ時も思ったんだけど、「ネプチューン」に出てくる山岸洋介がものすごく嫌いなキャラだ。なんかこうすっごい「自称男のロマンキャラ」のにおいがするのだ。

  • 元所有はハードカバー

  • 御伽噺のようなSF『ネプチューン』と、表題作の2本を収録。最初に読んだのは、中学生のとき。それ以来の再読。良くも悪くも作者の若さが出ているけれど、それもまた、ひとつの味。ソフトな文体のくせして、わりとヘビーな内容。口当たりは甘いのに、のどごしはちょっぴり苦い。そんな二つの物語。本編も好きなのだけれど、あとがきのハイユニ鉛筆のエピソードもけっこう印象に残ります。それにしても、新井素子さんの文章はクセが強いけど中毒性がありますね。私は、好きです。

  • 話がストレートにすとーんと終わってしまうのがなんとも。
    もうちょっとひねりが欲しいです。

  • 少女マンガですね!中高生のときに読みたかったなぁ。ネプチューンの話のがすき。洋介って魅力的な伽羅ですねvいかんせん彼が活躍しないのが残念でした。ようするに男は夢より安定感!で選べっていう教訓ですね。海を青くするためにがんばる人の話とか見たいなぁ。
    あたし・・・にしても、ハッピーエンドじゃないのがいまいちでした。一時期この手の移植した人の臓器が云々って漫画結構ありましたね。救われない系は今はあまり読みたくない。

  • 2253年の海を舞台にした、生物の進化のお話、「ネプチューン」。と、交通事故で瀕死の重傷を負った女性(享子)ほ、半年間の昏睡状態から目を覚ます。しかし、なんだか変な非現実感を感じ続け、「自分は死んでいる」という悪夢を見続ける。彼女に、どんな事実が隠されているのか・・・という「今はもういないあたしへ...」の2編です。
    「ネプチューン」
    「自分の知らない世界へいってみたい。自分の知らない世界を見てみたい。」という23世紀の1人の青年の想いが、カンブリア紀(進化の始まりの頃、なんだそうです。)に持ち帰られて、生物の進化がはじまったのだ、というような終わり方がステキだと思いました。物事には、偶然なんかはなくて、全てが必然だということなのでしょうか。ただ、私には、由布子、洋介、正行、3人の恋愛の動きというか感情の動きがなんだかしっくりときませんでした。ネプチューンの感情はさすがにストレートで、納得できました。あと、環境に目を向けていかないといけないなぁと思いました。茶色の海になってしまったら寂しいので。
    「今はもういないあたしへ・・・」
    知り合いの方に薦めていただいたお話です。「クローン」という技術について、「心」というものの正体について、考えさせられる話でした。心が今の自分のものと違ってしまうなら、体は生きていても、本当に生きていることにはならないんだなと思いました。死んでしまったもう一人の自分(自分のクローン?)の意識を持ちながら生きていくなんて、普通の精神の状態を保ち続けられるわけがないし、そんなのキツ過ぎる。一方で、このお話のような医療技術が確立する日も、そんなに遠くないうちに来るんじゃないかと思ったり。やっぱり、心って不思議だと思いました。実際に、臓器移植や、大量の輸血で性格が変わった、なんてニュースもありますもんね。(話がずれてしまいました。)このお話は、ラストで胸に穴が開いてしまったような、一人の女性の悲しいお話でした。
    印象に残っているところは、「脳があたしだったんじゃない、あたしの体、そのすべてが『あたし』だったんだ。」です。
    (古本屋さんで、250円でした。)

  • 二編の小説でしたが、両方とも後味が悪かったです;
    表題作は特に。心はどこに存在するのか…深遠な世界。だけどなんか軽く感じました。
    合わなかったかも:

  • 「想い」が進化をすすめていくというテーマや、
    心はどこにあるのだろうということや。。

  • 脳みそと体が和解できなかった話・・・という記憶があります。

  • これも黒素子さん。テンション低いときに読むと鬱になれる。

  • 事故により昏睡状態になった主人公。
    昏睡状態から目覚めると、なんだかとてつもない違和感が湧きあがる。

    自分が自分でなくなる恐怖がふつふつとわきあがってきて。。。

  • 表題作「今はもういないあたしへ…」、 23世紀の海上都市を舞台に生物の進化する
    意志、時を超えた想いを描いて1982年の星雲賞日本短篇部門を受賞した
    「ネプチューン」の二篇を収録。

  • 持ってるのは大陸書房の本だけど。
    「ネプチューン」を読んだときは、おおぉっと感嘆の声を上げた記憶アリ。

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著者プロフィール

1977年「わたしの中の・・・・・・」が奇想天外新人賞佳作に入賞し、デビュー。以後『いつか猫になる日まで』『結婚物語』『ひとめあなたに・・・』『おしまいの日』などを発表。1999年に発表した『チグリスとユーフラテス』が第20回日本SF大賞を受賞。

「2022年 『絶対猫から動かない 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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