今はもういないあたしへ… (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 336
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150303143

感想・レビュー・書評

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  • ネプチューン、今はもういない私へ…の二編収録。

    私はネプチューンの世界観に惹かれた。
    荒廃した海に、突如現れたネプチューン。
    男女の恋模様の不確実性、男の抱く夢に魅せられる女。

    果てしない世界へ向かう、終章。

    著者の心象描写の素晴らしさに脱帽の一冊。

  • '93.3読了。
    手放し本。
    同時収録「ネプチューン」

  • 交通事故で瀕死の重傷を負った少女は、半年の昏睡から目覚めた。身体に傷は残っていないにもかかわらず、事故の後遺症か、彼女は外界に対する現実感を喪失したまま悪夢に悩まされつづける。そして次第に明らかになっていく恐るべき事実…表題作「今はもういないあたしへ…」。汚れきった海を裸で漂っていたひとりの少女。その少女をめぐり、彼女を見つけた三人の男女がまきこまれていく悲しい運命…23世紀の海上都市を舞台に生物の進化する意志、時を超えた想いを描いて1982年の星雲賞日本短篇部門を受賞した「ネプチューン」の二篇を収録。

  • 併録「ネプチューン」は星雲賞短編部門受賞作だし去年発行されてた日本SF短篇50にも収録されてる新井素子の代表作のひとつ。表題作もまどころしい文の流れが悪夢みたいな内容によく合っていて初読時のインパクトがすごかった。再読しても最後続けざまにくる絶望はやはり重い…

  • 中学生の時?以来の新井素子さんの本。懐かし過ぎる。表題作は暗くて苦手だったのだけれど、もう一遍の『ネプチューン』を思い出し、急に読みたくなって。

    言い切り、体言止めなど、そうだ、こういう文体だった〜と。
    賞をとった作品だけあり、視点は次々に変わるが、話がとてもうまくできているなと思いました。

    とりあえず、他のはまた機会があれば読もう…

  • 新井素子読み返し中。
    昔読んだ時も思ったんだけど、「ネプチューン」に出てくる山岸洋介がものすごく嫌いなキャラだ。なんかこうすっごい「自称男のロマンキャラ」のにおいがするのだ。

  • 元所有はハードカバー

  • 御伽噺のようなSF『ネプチューン』と、表題作の2本を収録。最初に読んだのは、中学生のとき。それ以来の再読。良くも悪くも作者の若さが出ているけれど、それもまた、ひとつの味。ソフトな文体のくせして、わりとヘビーな内容。口当たりは甘いのに、のどごしはちょっぴり苦い。そんな二つの物語。本編も好きなのだけれど、あとがきのハイユニ鉛筆のエピソードもけっこう印象に残ります。それにしても、新井素子さんの文章はクセが強いけど中毒性がありますね。私は、好きです。

  • 「今はもういないあたしへ……」と「ネプチューン」のSF中編2作の収録作である。特に「今はもういないあたしへ……」に一言。発表された当時もこの文体に賛否両論だったというのは後から知った。
    言葉の選び方の大切さをこの本で学ぶことができた。第二次言文一致運動であると賛成した方もいたらしいが……

    話し言葉は基本的に生ものである。流行り言葉は長い年月に耐えうるものではない。
    この物語は、80年代の女の子の話し言葉で物語が綴られる。
    実にダサすぎて参る。この鼻につく話し言葉で、物語のコアまで辿り着けない。物語の構成も冗長だ。交通事故に遭った少女の、生きてるのか死んでるのかわからない、謎が謎を呼ぶ物語。少女の延々と続く思考のループに嫌気がさして、何度本を閉じたことか。それまでして読むほどのものでもなかったなあ。

    もう一作の「ネプチューン」は23世紀の未来の海洋汚染が進んだ日本に現れた一人の美少女が、とある仲良し大学生グループに波紋をなげかける物語。ダサさが薄まった感のある、こっちの作品のほうがまだ読めた。

  • 話がストレートにすとーんと終わってしまうのがなんとも。
    もうちょっとひねりが欲しいです。

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著者プロフィール

新井素子

一九六〇年東京生まれ。立教大学独文科卒業。高校時代に書いた『あたしの中の……』が第一回奇想天外SF新人賞佳作を受賞し、デビュー。八一年『グリーン・レクイエム』、八二年『ネプチューン』で連続して星雲賞を受賞、九九年『チグリスとユーフラテス』で日本SF大賞を受賞した。他の作品に、『……絶句』『もいちどあなたにあいたいな』『イン・ザ・ヘブン』『銀婚式物語』『未来へ……』など多数。

「2019年 『ダイエット物語……ただし猫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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