ゆっくりと南へ (ハヤカワ文庫 JA ク 4-10)

著者 : 草上仁

• 早川書房 (1991年5月1日発売)

感想・レビュー・書評

[sukatoさんの感想 · 2020年12月30日]

「殺せ！」・・・コミュニケーション手段が電話からネットへ変わった今の設定だともっと怖い。
「オリジナル」・・・ミステリ仕立ての複製機もの。蝶愛好家が蝶をコピー。
「おお、白い花びらが」・・・故郷か逃げ出す男女。燃料が尽きて・・・。
「おじいさんの時計」・・・発明今日のおじいさんの遺産の時計。
「隻眼ディガート」・・・敵に狙われる凄腕ガンマン。
「ビューイ」・・・液体生物ビューイで詐欺を繰り返す青年。
「ゆっくりと南へ」・・・スローリィーは南を目指す。ゆっくりと。

[雷電えれきさんの感想 · 2005年12月4日]

　収録作品のうちでは、やはり表題作の「ゆっくりと南へ」がよい。

著者プロフィール

草上 仁（くさかみ・じん）
1959年生まれ。1981年ハヤカワ・SFコンテスト佳作入賞。短篇『割れた甲冑』を「SFマガジン」1982年8月号に発表してデビュー。
1989年に『くらげの日』、1997年に『ダイエットの方程式』で星雲賞日本短編部門受賞。
1997年『東京開化えれきのからくり』でSFマガジン読者賞受賞。
近年も「SFマガジン」に続々と作品を発表している。

「2020年 『キスギショウジ氏の生活と意見』 で使われていた紹介文から引用しています。」