- Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150303938
感想・レビュー・書評
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2016.2 2
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命とか、信仰とか、愛とか、母性とか、いろいろな印象が混ざりあっている、残酷で美しい世界の話。女性だからこそ描けるSFというのもうなずける。産み出すものはすべて女だ、というような一文があって、フェミニズムとかそういうことではなく、なんだか素直に納得してしまった。
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中高生の時に読み逃した一冊。当時読んでればなぁと悔しい。機械と生物のハイブリッドというSF的ギミックが物凄く臨場感溢れ魅力的に描かれていてワクワクさせられる。
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やわらかい けれど つめたい SF
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SFなんだろう。ひどく読むのに疲れた。最後まで読めなかった。
私にはSFやファンタジーは向かないんだろうなって思ってしまうような本。 -
初めて読んだ大原作品。
それからずっと通学電車の中で、通勤電車の中で、病院の待合室で、もう何度読み返したかも判らないくらいに読んでいるけどまだ飽きない。 -
図書館から借りました
SF
絵がとっても綺麗です。正統派、本格SFと銘打たれてます。
本筋に絡むのは、800年を支配する一人の軍の神官(老人として生まれ、若返り死んでいく時間的奇形児)。
ヨナという7歳で母親に殺された少女。
彼。
機械であり生物である、ハイブリッド・チャイルド「サンプルB群」の?号は神官の計画によって生み出され、「彼」という存在に導かれて自我を持ち、軍を脱走する。そして、死んだヨナの魂を封じた家にたどり着き、棺に納められた彼女を食べて、その形態をとる。記憶も、遺伝子もすべて取り込んで。
そして、?号は「ヨナ」になった。その後も色んな動物や機械を食べて記憶や形態を手に入れていくが、あまりにも強固なヨナという人格は?号にきっちりと根を下ろす。
「彼」という存在が作り出した宗教。
狂った機械ミラグロス。子供達と呼ぶ、都市の住人すべてを食べてしまい、統合しようという欲望を持ってしまった母機械。ここにも宗教めいたものが絡む。
『母』はここでは大きく壊れている。
ヨナは母親のクローンで、溺愛と虐待を受け、最後は餓死寸前に追い込まれて雪道に放り出される。そして凍死させられる。
母なる管理機械ミラグロスは子供達を殺して取り込もうとする。
寂しさからヨナが生んだ母親は、貪欲で支配力が強く、ヨナに最初の母を思わせるため憎まれ、最後には殺されてしまう。
神官の母親は老人を生み出すことに大きなストレスを感じてしまう。(これは仕方ない)
時間の流れがぐちゃぐちゃしているところもありますが、概ね、読みやすい物語。(神官が時間枠にとらわれていないので、あちこちで若かったり老人だったりするんです)
ミラグロスは「死者の書」チベット仏教を連想させます。ヨナもそう。死者の魂は仏と統合、統一することによって成仏となる、という思想に近いかな。
大原まり子の作品






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