上弦の月を喰べる獅子 上 (ハヤカワ文庫JA)

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  • 早川書房 (1995年4月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784150305024

感想・レビュー・書評

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  • 初夢枕獏。仏教の造形の深さと言葉選びと虚実のセンスが光る。
    螺旋に魅入られた男。むせ返るジャングルの呼吸。森羅万象、南妙法蓮華経、生物の進化「脱皮」と「なれなかった物」、螺旋虫、業と縁、あにといもうと。海から来たものアーガタ。わたくしといふ現象は、青白く光る一つの交流電燈です。
    仏教観と宮沢賢治と生命の神秘の混じった、SFなのかファンタジーなのか、底を覗いてもただ闇しか見えず、それでいて突き詰めるところが「人間は、しあわせになれるのですか」なのが、深い。
    この文脈で宮澤賢治のこの詩を持ってくるか、この章は、この思想と文体をベースに創作するのか、どっぷり底に沈むようで憑かれたように読むしかなく、展開の面白さはないけれど、さすが博識だ。

  • 宮沢賢治・仏教・進化論をSFに織り上げた大作。
    生物学的知識・仏教的知識は無いのでその辺の正当性は良く分からないが、フィクションとして非常にユニークな着想だと思う。
    10年ほど前に読んだとき強烈なインパクトで印象に残ったため、今でも捨てずに本棚に残り続けている。
    特に宮沢賢治ファンとしては、このような形で独創の詩人を現代の文学に蘇らせた試みに拍手を送りたい。

  • 除籍本。

  • あらゆるものを螺旋として捉え、仏教の宇宙観をもとに進化と宇宙の謎に、螺旋思考で肉迫する幻想SF。    -20090930

  • 著者:夢枕獏(1951-、小田原市、小説家)

  • ひとつの神話を読んでいるような気分。仏教にはまったく詳しくないので、正直よくわからないところも多い。下巻でどこまで連れていかれるのか。

  • 夢枕獏を誤解してました。
    すみません
    すげーおもしろいです。

  • 10年ぶりの再読。やはり、いい。惹き込まれる。幻想的で脈絡もないように見えて、いろいろと思い当たることがあり、不思議な気持ちになる。

  • 下に続く。

  • 何となく、雰囲気が
    海辺のカフカっぽい。
    1988年の小説だなんて…
    面白いです。
    20120508

  • 入りからはラストは想像もつかない。
    螺旋、二人で一人、ガジェットの繰り返しを物凄くうまく使っている。
    宮沢賢治とその妹の関係、
    男、
    アシュヴィン双人。
    SF好きなら用意された小道具に食らいついてぐいぐい読まされる。

    古い本らしいが、何故そんなに話題に上がらないんだろう?
    わたしが知らないだけか?
    陰陽師が有名になりすぎたせいか?

  • 再読。
    実は進化と螺旋と仏の話は何度もモチーフとして作者の作品に何度も登場しているが、真正面から語った話は本作に尽きる。
    読み直してみると、混沌の城とか幻獣変化とかの他の作品が読みたくなるのが不思議。

  • 一度読んだ本を何年か後に、また読み返したくなる現象を
    何て言うか知らないけど、 星の数ほどある書籍の中で、
    『上弦の月を喰べる獅子』が
    「何年か後に、また無性に読み返したくなる本」
    であることは、間違いない。

    どこまでもどこまでも
    どこまでも旅を続けたら
    何が見えるんだろう。
    みたいな部分が好き。

    螺旋、月、男と女、生物、森林浴

    どれか一つでも興味ある言葉がある方は是非御一読を!

  • おそらく日常生活のささいなことの因果(原因・結果・その後)をやたらと考える質になったのはこの本と「月に呼ばれて海より如来(きた)る」のせいだと思う・・・。

  • 何度目かの再読。
    大学生の時に初めて読んで(ハードカバー版)、読み終えてすぐに二周目に突入した。熱にうかされたようだった。
    それから何度読み返しても、心が震えて涙なしでは読めない。
    特に六~七の螺旋辺り。
    今思えば文章が若いなぁ、とか荒いなぁと思うところも多々あるけれど、それを補って余りあるほどの勢いと熱量。
    そしてまだまだ、旅の途中。
    “――人は、幸福せになれるのですか。”

  • 高校一年生の時に読み、以来自分の中で一番好きな本。
    人生やらなんやらについて真剣に考えていた時期に読んだので、この本は衝撃的だった。何か真理を掴んだ気がした。
    野に咲く花は幸せなのです。

  • 夢枕獏の集大成かと。
    あの作風を文学まで高めているように思う。

  • 読解力が必要でくじけそうになった

  • <poka>
    テーマは重い。著者の気迫が登場人物を通じてではなく、直接伝わってくる感じがする。読み進めるうちにテーマが見えてくると、これでもか、これでもかって執拗に著者に攻められ、ちょっとしつこい。下巻の終盤では、もうわかったからこれくらいでいいよ、と言いたくなる。

  • すごく、翻弄される話。

    ことばに、やられる。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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