男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (1995年8月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784150305222

みんなの感想まとめ

冒険と成長をテーマにしたこの作品は、主人公の桐沢風太郎が自衛隊の陰謀に巻き込まれながら北の地を目指す物語です。彼の旅路には、家出少年や自衛隊の尾形三佐といったキャラクターが絡み、各々の目的を持ちながら...

感想・レビュー・書評

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  • この作品は発刊時に読んでいる。
    確か内藤陳さんのお勧めだったような気がする・・

    久しぶりの再読になるが、初読時も感心して読み終えた記憶がある。
    30年経っても本作は色褪せず、良質なハードボイルドであり、冒険小説でロードノベルである。ビルドゥングスロマンの側面もある。ともかくいい小説なのである。

    まずは、自衛隊の謀略に巻き込まれる主人公桐沢の造形が素晴らしい。正しく羊の皮をかむった狼。随所随所で憎いセリフも吐く。男としてかくありたいという、一本芯の通った男なのだ。

    一応敵方になるのだろうが、自衛隊の塚本もまた、桐沢と似たようなタイプなので二人がシンクロしあって進む物語はなんとも言えず小気味いい。少年とのサイドストーリーも類型的ではあるが心温まる。

    たしか作者はそんなに多くの作品を残す事なく早逝したと思うが、他の作品も読んでみたい。もう中々見つからないかな?

  • 風間一輝『男たちは北へ』ハヤカワ文庫。

    再読するのは何年振りだろうか。非常に面白い。再読するためにもう1冊購入した甲斐のある傑作サスペンス・ロード・ノヴェルである。

    主人公の桐沢風太郎、ヒッチハイクの家出少年、自衛隊の尾形三佐…男たちは各々の目的で己の人生を引きずり迷いながら、北の地を目指す。

    自転車で東京から青森までツーリングする中年グラフィック・デザイナーの桐沢風太郎の人物像とリアリティのあるツーリング描写。桐沢が突如巻き込まれる自衛隊の陰謀の真相。桐沢と偶然出会い、桐沢に魅力され、旅を通して成長していく家出少年。自衛隊に身を置きながら次第に桐沢に興味を抱く尾形三佐の奮闘。何から何まで面白い。

    再読して気付いたのは、特に東北地方の国道4号線沿いの描写が正確であること。本作が書かれた1989年当時の風景が目に浮かぶ。

  • 主人公は武術家だが格闘の場面は少ないというかほぼ無い、ヒッチハイクがやりたくなった

  • 2019/11/3読了。
    もう何度目の再読になるかわからないのだが、やはり最後に泣かされそうになった。それも主人公の桐沢がたった一滴だけ涙を落とすのとまったく同じタイミングで。この、読者を引きずり込む物の語り方の豪腕ぶりには、ただ脱帽。

  • 「それ、機密情報のメモだから返してくれる?」・・・「はい、どーぞ!落ちてて拾っちゃっただけだし。」・・・で終わる簡単な話。主人公の桐沢も何が何だか分からず、「何か俺のノート狙われてる?返して!て言えば返すけど?」って狙われてるのにマイペース。周りだけが大慌てで本人は北へ北へ向かう・・・という、何だか面白い(笑)でも少年との絡みにホロっとし、北へ向かう姿に感動し桐沢の男臭さにグッと来るんです。作者本人の自転車の旅・・・凄いです。アル中なのに凄い(笑)

  • とても面白い

  • 男くさい話
    自転車 自衛隊
    汗 と 鉄
    ビール と 肴

  • 自転車好きは少し変わり者。
    面白い!!!

  • 国道4号線ハードボイルド。
    東北から青森まで、邦画の匂い、ムンムン。
    大好きです。
    オレも自転車で行くかなー。

  • ハードボイルド小説としておもしろかった。自転車というガジェットも相性良

  • 中年の男が自転車で青森(東京から)を目指す話。そこに、自衛隊の機密文書が絡んできて…何だけど、序盤はおふざけの感じがするし、合間合間に出て来る高校生もいらないかな。
    但し、ある場面を過ぎてからは一気読みでした。

  • 自転車の旅行記だと思ったら違った。それぞれの登場人物の背景が上手く描かれ、絡みあって面白かった。

  • 東京から青森まで自転車で行く。それだけでは面白い話でもないが、自衛隊の作戦を絡ませたエンターテイメント小説。リアリティがあるかはともかく、スリリングな進行はたのしめるものだった。ハードボイルドの調子が途中で変わったりして、小説の完成度としてはもうひとつ。

  • 重要冊子の一冊を紛失し、陸自の尾形三佐はそれの奪還を命じられる。
    持ち去った男・グラフィックデザイナーの桐沢は自転車で北へ向かって旅をしていた。途上で作戦をしかけるものの次々に失敗する中で尾形は桐沢という男に興味を持ち始める。
    青函トンネル開通前の作品ですが、特に違和感も古臭さも感じませんでした。
    中年の男が抱える屈託の中を自転車旅が貫いていく様子は静かな感動を呼びます。度々ある登坂描写がとてもいい。
    男とは、とか信念とは、などを言葉にすることなく桐沢や尾形の行動で語るスタイルにとても好感を持ちました。
    解説では尾形と桐沢では感情移入するなら桐沢だろう、と書いてありましたが、私としては隊を揺るがしかねなかった事件を己の進退(と命)をかけて防ぎ、桐沢との奇縁を守り抜いた尾形に胸きゅん(昭和)でした。看護婦さんと結婚なんてしないでね~。

  • バカバカしいストーリーなのになんかいい雰囲気。こういうの好きだ〜♪自転車で東京から青森まで。我が家の近所も通過!自分の足だけが頼り、坂道を登り終えた時の達成感。山登りとどっちが気持ちいいだろう?

  • 対照的な二人のハードボイルドヒーロー、中年グラフィック・デザイナー桐沢風太郎の視点によるツーリングパートと、陸上自衛隊エリートの法務官・尾形三佐の視点による追跡模様が交互に描かれ、時に絡み合い、サスペンスが進展していくのだが、ツーリング紀行としても、極秘文書をめぐる陰謀劇としても、男たちの友情物語としても読み応え満点!

    桐沢が東京から青森へ向かう道中で知り合ったヒッチハイクの少年とのやり取りもグッとくる!
    P348
    「自分の人生を自分の脚で歩き出したときから、一人前の男だよ」

    先日読了した「サクリファイス」でロードサイクリングってめっちゃかっこいい!と魅了されたばかりだが、連続してロードサイクリングの傑作に出会ってしまい、ロードサイクリング熱が高まってしまった。

  • 自転車で北を目指す男の物語
    そんな事をして何になるのか。
    だがそれがいい、それでこそロマンだ。
    読み終わって影響を受けたのか自転車で旅に出た。
    ハードボイルドやサスペンスとは無縁だったけれど
    今でもあの楽しくそして暑かった日々を思い出す。
    冒険の始まりはこの小説だった。

  • すごく懐かしいテイストのハードボイルド。多分、読んでるだろうな、前に。青森までのツーリング(自転車です)のロードノベル。電動機付きのママチャリで、近所のスーパーに行くだけで、風を感じた気になっているおっさんには、羨ましすぎる。国道沿いのうまい定食屋なんかまだあるのだろうか。ビール飲んで、自転車乗るのは、今は書けないだろうなあ。自衛隊がからむとどうしても今の状況が思い起こされて、複雑な気持ちになるが、少し悲しい。

  • 古き良きハードボイルド小説。”自転車・旅・B級グルメ”そして”アルコール”44歳の売れないグラフィックデザイナーが友との約束を実現するため北をめざして旅する”ロードノベル”です。By Hiro

  • 単なるツーリングの紀行かと思いきや…
    登場人物達のシニカルな会話がツボでした。

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