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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784150305413
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
言葉と幻覚が織りなすサイケデリックな世界が広がる物語は、子供たちがドラッグを通じて主観と客観、夢と現実を交錯させながら生きる姿を描いています。独特の世界観は、神話や聖書に関連した名前が散りばめられ、退...
感想・レビュー・書評
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言うなればドラッグアクション小説。言葉と幻覚の魔法アクションです。
「子供たちは、腰に接続したカクテル・ボードから24時間ドラッグを大量摂取し、主観と客観、夢と現実が交錯する魔法の世界に住んでいた。」という意味のわからないあらすじ。なのにするっと世界に入れる不思議さ。よくわからないものをそれとして楽しむのではなく、なぜか理解できるのがこの本の非常に面白いところでした。
ものの名前に神話や聖書に関連したものが使われている厨二病感、あの時メインだったキャラがあっさり死んでいる退廃的感ある描写など、世界観が大変魅力です。他の作品も読みたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サイケデリックな世界でした。
ドラッグの力を借りて、言葉と幻覚で現実を闘う子どもたち。夜に地べたウロウロとか、薬物の実験動物でもあるけど、窮鼠でもあるんだろうな。。
ティンカーベルの造形。
幻覚バトル、言葉と想像力ってすごいんだな。
物語が現実を侵食しに行くラストも好きでした。 -
一つの輪になるような話。「落とす」描写は読んでいてやはり美しく遊びのように軽やかでけれど窒息しそうなほど隙がない。思わず息を詰めてしまう。筆者の言葉に落とされる疑似体験ができる。
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読みたかった。復刊ありがとうございます。18歳未満の外の世界で「死んだ」子どもたちの国、ネバーランド。そこの子どもたちはみな血管に直接カクテルされたドラッグを流し込み、主観と客観が入り混じった中で死んだように生きている。底が抜けた物語だった。輪郭を触れない怖さ、声も音も映像も見ているのが自分ではないという確かさの中で彼らは生きている。最後は安心。
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言葉が匂いたち、まとわりつき、沁み入ってくる。
読むドラッグ。 -
再読。
言葉と薬物と幻想溢れるアクション小説。
子供だけが住む島、ネバーランドを舞台に繰り広げられる闘争劇。
魔術医の少年と殺人鬼、行方不明になった息子を探しに島を訪れた男、高い具現化能力を持つ少年と生まれつき薬漬けで育った少女、悪辣な家庭環境から逃れる為に島を目指す少女と手助けする少年、島を実験場として観察してきた組織の構成員…章ごとに主人公が代わり、様々な視点で島の姿が描かれる。登場人物はそれぞれに歪で異様な姿形をしているが、島の中ではそれが妖しく美しく輝く。人形を模して成長を止められた「永遠の少女」ティンカーベルが登場するが、他の少年少女達も皆、人形的な美しさを持っている。
最初はドラッグによる幻覚作用と催眠効果による子供達の脳内の魔法だった言語戦が、章を重ねる毎に段々と現実を浸食し始め、読んでいるこちらもどこまでが本当で、どこからが幻覚妄想なのか分からなくなってくる。
めくるめくファンタジィはラスト、島を出て世界を飲み込んでいく。自分もそのファンタジィの中を歩いてみたい…薬物はゴメンだが()
しかし、島の中にもっと長く居たいと思っていても受け入れられず弾かれてしまうのだろう。自分はもう子供ではなくなってしまった。 -
廃墟島のネバーランドに住み、ドラッグを日々摂取しているジャンキー少年少女たちの物語。言葉や幻覚を武器に争うバトルシーンなど、独創的なアイデアが素晴らしい。特に第3章のラジオ・スタアと第4章のモダーン・ラヴァーズが傑作。ただかなり内容が難しく、自分の頭では全くついていけない箇所も多かったので、☆3。
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死と、そこへ行く事の二択を迫られた子供達の辿り着く所、ネバーランド
主観と客観が入り交じるその世界で空想に頼りながら現実を生きる子供達
主観によって語られる世界は空想と現実その境目すら曖昧
空想なのでなんでも有りの描写
五感を、比喩とも違うそれ以外の感覚、主に視覚で表現するのが面白い
子供のしてはグロテスクな空想
意味不明な言葉の羅列
一言で言ってイカれた物語 でも美しい -
ゴテゴテしていて、ストーリがいまひとつ。
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2017/01/13
言葉のつながり、単語センスが未知の(今知ったから既知の?)領域だった。これから生涯を懸けても未知だと感じる。
ドラッグ漬けのマウスたち -
これは面白い!SFって科学技術の先端を想像力で伸ばしていくものって今のところ定義しているんだけど、これは化学の先端を伸ばしている感じ。伸ばすための補助線として使われてる自己とか主観/客観なんかの蘊蓄も良い感じ。伸ばした先が魔術的な世界ってのはSFとしては好き嫌い分かれちゃうかも?
外界から隔離された子どもだけの国、ネバーランド。そこではドラッグ漬けになってる子どもたちが客観を主観でねぶりながら暮らしている。交わる主観の表現がなかなか中2心をくすぐるなぁ。好き。
最後はちょっと物足りなかったりして、もっともっと続編を!と思うんだけど、たぶんなさそう。この人の他の作品も読んでみようかなぁ。 -
まさにドラッグ小説。わけがわからない文章を読まされながら、いつの間にか中毒にされている。
めくるめく言葉の渦、エキセントリックな登場人物。作者はどんなトランス状態でこれを書いたのだろう? -
上り詰めるような浮遊の感覚を得る。しかし夢は必ず過ぎ去るものである。去り方は色々あるが、私の解釈ではこれは……。
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初めに目を通した瞬間、主観と主観が入り交じって妄想が具現化するという状況にストレスを感じたが、すぐに慣れた。全体的に話はなく、ただ世界観を楽しんでいた。一番好きな話はラジオ・スタア。最後はジャンプ。全体的にマンガのようだった。
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保管本。ハヤカワの復刊フェアで初めて知った作家と本。U18の子供だけのネバーランドはカクテルボードというしゃれた名前の装置から24時間ドラッグを摂り続ける世界。ってことは,ってことなわけで,本書の世界は,主客も現実と幻の境目もはっきりしないとっても僕の好きなワールドだった。そうであるのに,本書一冊を読み終えれば,小さな作品たちが関連し合って,1個の世界を頭に残してくれるのだ。文章も好きだった。
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早川書房2014年復刊フェア書目。
非常に有機的な生々しさを感じるサイバーパンクSFだった。一言で言うなら肌触りが面白い。皮膚感覚に訴える文章はなかなかないのでこれは収穫。早川から他に出ている2冊も買っておいて良かったw
その皮膚感覚に訴える文章で描かれているのが、意識と無意識、主観と客観という、目に見えないものであるのが非常にユニークだ。ストーリーが進むにつれ、全てが密に絡まり合い、混濁して行く様子が圧巻だった。
復刊にあたり追加された著者のあとがきによると、澁澤龍彦や山尾悠子に憧れていたとか。『山尾悠子さんはどこに行かれたのでしょうかと訊ねられそうな~』と書かれているが、『主観が世界を変容させる』というモチーフは共通点があるような気がする。『夢の遠近法』(国書刊行会・ちくま文庫)に収録されていた『月蝕』なんかはけっこうそれっぽかったような……。
あと、細部に対する徹底した拘りは澁澤っぽいかな。 -
荒廃した世界、荒廃した感情の中繰り広げられる独特の世界。普段自分では全く読まないジャンルだけに新鮮でした。
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どのキャラも確率していて、見事に息づいている。だからこそ面白かったです。子供の国ネバーランドが舞台で少年ばかり出てくるところもすき。個人的にはラジオ・スタアとマウス・トラップがすきです。ティンカーベルがひたすら可愛い。食事も忘れて読み耽りました。
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判断に困る…。
牧野修らしいぶっ飛んだ面白さもあるんだけど、あたしがそーゆーテンションじゃなかったらしい。
うまく集中出来ず、面白さ半減したカンジ。
あー勿体ない。
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