星界の紋章〈3〉異郷への帰還 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 520
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150305550

作品紹介・あらすじ

「人類統合体」の攻撃をようやく逃れたラフィールとジントだったが、不時着した惑星クラスビュールは、すでに敵艦隊に占領されていた。帝国に戻る手段を失った二人は、味方の艦隊が戻るまで、この地に潜伏しなければならなくなった。だが、宇宙空間では無敵だったアーヴの王女も、地上では、世間知らずの少女にすぎない。立場が逆転したジントは、王女を守って行動を開始した。-新時代のスペースオペラ、堂々の完結篇。

感想・レビュー・書評

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  • 惑星探査の生物部品として地球人類から遺伝子改造して作出された「アーヴ」。彼らは人間から独立し、強大な星間帝国を作った。
    アーヴの皇孫女ラフィールと、地上出身者ながらアーヴの星間帝国の伯爵公子となったジントとの、出会いと冒険の物語。
    設定は良く作り込まれており、独自性が高く非常に面白い。驚くべきことには作者森岡浩之氏はアーヴ語を創作したそうだ。この辺りのエピソードはトールキンの『指輪物語』を彷彿とさせる。
    詳細な設定とアーヴ語に支えられ、物語も勢いがあり読者をぐいぐい引っ張っていく。

    ただし物語の主題はボーイ・ミーツ・ガールものであり、ジュヴナイルの匂いが漂う。とても面白いのだが、あおり文句の「スペースオペラ」を期待すると少々期待が外れるかもしれない。

  • 星間戦争の描写にわくわくした。ラフィールとジントの逃避行も無事終わり…一応ここで区切りはついてるなあ。続編があるけど。

  • 文章に使われているルビ文字が読んでいてうっとおしく感じた。その点をのぞけば、ジントとラフィールのいろいろあった冒険譚を楽しく読むことができた。でも、話の内容を深く理解するなら、映像化されたものを先に見た方がより楽しめた気がする。続編もあるので、それを読む時には先にアニメを見てから読むようにしたい。(自分の想像力が貧困なのがそもそもの原因なのだけど。)感想はこんなところです。

  • 子どもが古本屋に出すように仕分けしていたものの中から見つけた。自分じゃ本屋で見かけても手を出さない知らない作家名&好みじゃない表紙絵。
    予想外に楽しく読めたので得した気分♪

  • 解っていても続きが気になる。

  • 星界の紋章#3

  • ぶっちゃけ、終わらないと思っていました。終わるはずがないと思っていました。だから、終わらなかったことに文句があるはずがありません。ええ、文句なんか言いませんよ。ただ、次、よみてー。明日にでも買いに行かないと!

    さてさて地表に降り立って活躍していたジント君とラフィールですが、追い詰められ大ピンチです。のんびりとしている余裕はありません。意味も無く追撃してくる民主主義狂信者たちから逃れながら、面白連中に助けられます。
    やはり、皇族たるものこの程度の運が無ければ、ね。
    と言いながらも、ジント君を待っているのは過酷な運命です。いやはや、これからどうなっちゃうのでしょうか。彼らは……続く

  • ふうん、というか。
    日本ではスペオペってハードSFとは反対側の極にあるかのようなサブジャンルになってるので、こんな感じかなというところもあるかな。というか、あまりサイエンスそのものがネタにならない(だけじゃなく、それらしく名前をつけるだけで特にリアリティにはこだわらないというスタンスというか)ものをスぺオペと呼ぶみたいな風潮があって、その呼称対象となる作品ですかね、と。
    物語のキモは、やっぱりお姫様にあって、ボーイ・ミーツ・プリンセスってな感じなので、宇宙云々は主人公とお姫様の立場をうまく逆転させてみせるための舞台装置になってるんですわな。それにしても、乗馬してのチェイス、ガンアクションだなんてのは、スペースオペラの語源にせまってみた感じだったりとか、結構遊びやくすぐりがあって、初めて書いた長編小説という感じじゃないですね。
    もっとバンバン書いてくれりゃいいのにな。それこそ、銀英伝みたいに。

  •  二巻に引き続き、この巻も見るべきところが多い。一つ選ぶなら、疲労で動けなくなったラフィールをジントが支えて進む六章の終わりか。
     三部作終の巻にしてようやくスペースオペラらしい戦争があるのだけど、わりとあっさり。骨肉相食むようなガチンコバトルは戦記に譲るところである。
     宇宙についてはレトパーニュ大公爵の顔見せと捉えた方が正しいのかもしれない。

     余談だが、個人的に再読して気づいたのは、ジントが寄る辺のない漂流者であって、それは一巻の初めに示唆されていたのだなと。
     夜空に心奪われたあの日から、彼の物語は始まっていたのであり、故郷での、あるいは第二の故郷での仕打ちが方向を決定づけた。父の選択もその一環か。
     彼が故郷へと向けた無表情は、彼がいびつでもアーヴであることを示している。地上世界はもはや故郷ではない。彼の帰るべきは、まあ、巻末で明らかになっているところだろう。

  • 3冊まとめて読んでしまったけど、面白かった。
    3巻が一番好きかな。
    艦隊戦もあるし、逃亡劇もあるし、飽きさせない。
    スポール、最高。

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著者プロフィール

62年生まれ。91年『夢の樹が接げたなら』でハヤカワ・SFコンテストに入選しデビュー。『星界の紋章』がベストセラーに。その他の著書に『星界の戦旗』『月と闇の戦記』『機械どもの荒野』など。『突変』で第36回日本SF大賞を受賞。

「2016年 『異境の水都 突変世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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