星は、昴 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 97
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150305864

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  • 2016年5月25日、2刷、並、帯無
    2017年2月17日、松阪BF

  • 宇宙SF短編集。表題作が素敵で一番好き。
    中国xSFみたいな作品もあって、作品自体は古いけど新しいなと。

  • 科学的要素を余り深く掘り下げない、読みやすいSFかと思いきや、
    著者の思想と云うか、信仰?みたいな物が入り組んだ短編集。
    表題作「星は、昴」は最たるもの。
    人は死んで星になるとか言霊とか、
    とてもロマンチックだなと思いました。
    個人的には「敗戦の将~」がお気に入り。
    高座でやったら面白そう。SF落語。

  •  楽しみだった古い短編集。期待通りでうれしい。

     まずは「フライデイ」。知的生命体の盛衰は情報の総数で決まるというユニークな設定でのお話。時間まで遡るというのはできすぎではあるが、それでもおもしろい。一種のファースト・コンタクトものと考えてもいいだろう。

     続く「私の宇宙」も連作っぽいファースト・コンタクトもの。でも、少しこなれていない感じで南海というかわかりづらいのが惜しい。

     同じシリーズに属するのが「コズミック・ピルグリム」で、コンピューターがファースト・コンタクトするってな感じ。だんだん眉唾になってくるなぁ。

     そして、脱力系「敗軍の将、宇宙を語らず」。面白くないな。本命の表題作「星は、昴」は科学的な部分はないけれど、人は死んで星になるという叙情的なところが泣かせる。野郎しか出てこない(よく考えると作者の作品はこの傾向が強く、私はその辺-下手に美女が出てこない点-が気に入っているんだが)けれど、いい話だ。

     タイトルに期待が持てる「時の檻」なんだが、テーマは理解できるのだが、小説として面白くない。惜しいなぁ。

     「道の道とすべきは」という老子が主人公のお話は軽くて面白い。生身の肉体を得たり、情報として自身をコピーしたりと、やりたい放題なんだが、なんだか許せる感じがある。でも、SFっていいにくいなぁ。

     次の「ホーキングはまちがっている・殺人事件」はまさに脱力系なんだが、ホーキング宇宙論ってなんあんだってな感じが良く出ていて楽しめる。逆に言えばホーキングを知らないと全くの駄作だ。

     クラークのような宇宙に大風呂敷を広げる「星殺し」は視点が大きく面白い。でも、その知性体が戦争はないだろうなと思うとしらけるね。それはラストの「猟犬」も同じ味。おもしろさが見えなかったな。

     ま、前半部分がとても良かったので☆3つとしよう。

  • 「谷甲州という名には、かって女人禁制だった頃の高野山のような響きがある」という巻末の水樹和佳のエッセイの出だしに大爆笑してしまった。ふと思ったけどハルヒの長門周りはこれが元ネタなのかしら。

  • 言霊信仰か……。すばらしい概念だ。

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著者プロフィール

1951年兵庫県生まれ。青年海外協力隊などを経て作家デビュー。SF小説、冒険小説、山岳小説など広い分野で高い評価を得ている。96年「白き嶺の男」で第15回新田次郎文学賞を受賞。主な著作に「航空宇宙軍史」シリーズ、「覇者の戦塵」シリーズ、『白き嶺の男』などがある。

「2019年 『硫黄島航空戦線』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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