- Amazon.co.jp ・マンガ (427ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150306465
感想・レビュー・書評
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鷹野は亞神・香夜に導かれ桂たちを置いて一足先に天音のいる不二へと向かう。その入口で幻の透祜の攻撃にあい負傷するが、無事不二に到着。そこで民が捧げる祈りによって天音が強烈な気を帯びる様子を目にする。
一方、威神は鬼幽のもとに結集し、不二へと攻め込む準備を整える。依然として、やち王は謎の存在のまま。
人と獣の中間的なままなの一族も次々に登場。それはまた男と女の違いも超えることがあるという。善と悪、人と神、男と女、人と獣といった二項対立を超えていくことが全体を貫くテーマとして見えてくる。
また至るところで殺し合いが行われるが、そのことで戦乱の世の中で菩薩に救いを求めた人々の気持ちがリアルに伝わってくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
好きなシーンがいくつかあって、青比古が、
「お…おれは、時々 キョウジになりたくなる」
というシーン。
それから、香夜がタカヤに、
「おれはもう殺したくない…」
とタカヤが心に思っていたことをかわりに言うシーンですね。 -
学生時代に、母親が持っていた単行本を読んでハマり、このハヤカワ文庫版を自費で購入するにあたりました。
神とはなにか、人とはなにか、名の持つ意味、目に見えるもの、目に見えないもの、本当に大切なものは?など、とても考えさせられた物語。
壮大なスケールで、いまだに読み返す本の一冊です。
セリフの一つ一つが印象的です。
今の自分を構成していると言えるくらい影響を受けました。
単なる少女マンガとは一線を画してます。
その第五巻。