マルドゥック・スクランブルThe First Compres (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-1)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 2111
感想 : 247
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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150307219

感想・レビュー・書評

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  • 「それが、わたしの有用性」
    スクランブル09、煮え切らないネズミと殻に閉じ込められた少女。「バロット」「ウフコック」卵にちなんだ名前がしゃれてる。ミンチザウィンク、レアヘア、噛ませ犬感のある敵だって、脳内イメージ再生が簡単にできて言葉のセンスがイカしている。
    電磁波無敵少女と、亜空間天才ネズミの奇抜なタッグで、ドラえもんのようなびっくりなんでもあり技を連発しまくる。空気感とかっこよさで読ませる軽めのハードボイルドSFという感じ。さらっと読んでしまう。なかなかいいところで一巻終わり。

  • 冲方作品を最初に知った本。

    とにかくこの文庫の表紙に惹かれた。
    あらすじを読んでもらって、心を奪われたなら読んで間違いないと思う。
    近未来のようで全く違うような、SFな世界観。主人公は少女だけれど娼婦、という設定はやっぱり現実ではない感じを受けるし、遠いどこかの世界の殺伐とした中でも温かみを感じるヒューマンドラマを読みたいときにはうってつけ。
    やっぱり彼女の『相棒』となるウフコックが最高だからだと思う。
    ウフコックは見た目はネズミだけれど、とても紳士。常にバロットを考えてくれて裏切らない。そんな相手がいるだけで強くなれるって、とても心強い。羨ましいなと思う。(境遇は凄すぎて羨ましくはないけれど)

    最初から最後まで、本当にアニメ映画を物凄いクオリティで観てる感覚になれる。
    凄く色づいて見えるけれど、説明が長いわけでもなくて、本当にスッとぱぁっと景色が思い描けるのは凄いと思う。

    物語はこれから繋がる三部作としての一作目なのだけれど、私はこの一作目が大好き。バロットが最初に目覚めて、ウフコックと出会い、街中を歩くシーンが大好き。

    是非読んでみてください。

  • メディア映えするよいSFアクションだ…!
    一巻目ですが後半の加速がすごかった。

  • 冲方さんの初期の頃の著書。
    ずっと読んでみたいとは思ってましたが、なかなかタイミングが合わず、そのままでした。

    噂通りの面白さ。
    これがSFだと言わんばかりの設定。
    どこかで見たことがあるような、でもどこでも見たことのない設定。

    文章表現にも、若さが溢れてて勢いがある気がする。

    戦いの最中で1巻終了。

  • SFは随分と久しぶり。
    というか、結構苦手で敬遠してたのだけど、
    聲の形の作者によるマンガを少し読んで興味がわき、以前から我が家にあった3冊を一気に読了。
    一気に読むくらいなので、そこそこ面白かったというわけで。

    物語はむかつくような設定もありながら
    スピード感のある展開に
    スリリングなバトルシーン、そしてカジノのシーンも緊張感が半端ない。
    奇想天外な登場人物像や彼らの能力も、丁寧な描写で想像力を掻き立てられた。
    暴力的な描写が苦手な人はつらいかもしれませんが、
    ジャンルとしてSF苦手な人でも読み進めることができるのではないかと思いました。

  • すごくスピーディーでスラスラ読めました。
    映画が気になってたので読み始めましたが原作面白いです。
    続きも楽しみ。

  • マルドゥック・スクランブルの第1巻
    非常に読みやすく、読書を始める人にもオススメ出来るサイバーパンクもの

  • 続きが気になります。

  • バイオレンスとオーバーテクノロジーと少女の心理描写がいい具合にミックスされていて、とても好みの話だ。
    続きが気になる。

  • スリリングで素早い展開。
    多くの謎の陳列を徐々にベールアウトしていくテンポ。
    どれをとっても、読者を引き込む勢いのある作品。
    一気に読める。

著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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